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陸の『World of Tanks』、空の『World of Warplanes』、海の『World of Warships』ときて、遂に宇宙が舞台となるWargaming.netの新作『Master of Orion』。E3 2015にて本作のアルファ版ハンズオフに加え、開発者にディテールを訊く機会を得たので、その模様をお伝えします。
1993年にリリースされたオリジナル版をベースとする新生『Master of Orion』。探索(Explore)、拡張(Expand)、開発(Exploit)、殲滅(Exterminate)という意味を内包した4Xゲームというジャンルで、同ジャンルのタイトルでは『Civilization』シリーズが有名です。
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『Master of Orion』シリーズも4Xゲームの代表的なタイトルでしたが、2003年の『Master of Orion 3』のリリースを最後に途絶。米Atariの倒産時にWargaming.netがIPを取得し、今回の新生『Master of Orion』が開発されています。開発は当時のメインスタッフが集結するNGD Studiosが担当しています。ゲームエンジンにはUnityを使用しているとのこと。グラフィックは大きく進化しています。
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本作の基本的な進め方は、スカウトシップなどで植民可能な惑星を探し、コロニーシップで入植。領地の拡大を続けて、テクノロジーを研究し、経済の発展や宇宙船のカスタマイズを行い、いずれ出会う他種族との熾烈な生存競争に備えていきます。
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本作製品版ではオリジナルと10種族が選択可能ですが、今回のアルファ版では6種族がプレイ可能状態でした。それぞれの種族のスタート時にはイントロムービーが用意されており、その種族の特徴やストーリーが紹介されていました。また、マップは広大で様々な銀河系で大きさもカスタマイズ可能。勝利条件には征服、経済、外交など5種類が用意され、種族の特徴にあった勝利条件を達成できそうです。とはいえ、つらい勝利条件を目指すのもこの4Xゲームの醍醐味。勝利条件の多さはゲーム性に広がりを見せるのではないでしょうか。
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テックツリーは現在72の技術があり、高度なものには惑星破壊級兵器「DOOMSTAR」やBlackholeを利用した超長距離移動(ワームホール的な)といった超強力でSFらしさ溢れる技術も。ちなみにメニュー画面にはマルチプレイの文字が確認できましたが、まだ詳細は不明とのこと。また、Modもサポートされる予定です。
『Master of Orion』はSteamを通じて配信される予定。言語は10か国語に対応していますが、現時点で日本語は含まれていません。根強いファン層が存在する4Xゲーム、Wargamingには日本語の対応も期待したいところです。