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E3 2015では、昨年の『Evolve』に匹敵する巨大スタチューのブースで大々的な展示が行われていた、2K GamesとGearbox Softwareの新作シューター『Battleborn』。先日お送りしたハンズオンプレビューに続いて、短い時間ながら2K Games担当者にあれこれ気になる話を訊く時間を得たので、その内容をお伝えします。
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――まずは自己紹介からお願いします。
Melissa Miller(以下Miller): 2K GamesのプロダクトディベロップメントのディレクターMelissa Millerです。過去に『Duke Nukem』や『Borderlands 2』ではプロデューサーとしてGearbox Softwareと仕事をしてきました。
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――『Battleborn』の発表以来、ユーザーからどんなフィードバックがありましたか。またそういう声に対して開発に取り入れた点はありますか。
Miller: Gearboxはユーザーコミュニティーに対して大変オープンな姿勢でいます。過去『Borderlands 2』にしても『Duke Nukem』にしてもファンとの関わりは密接でした。しかし発売前の段階では開発会社としての「こう作るんだ」という強い信念も明確にあります。実際、ファンが喜ぶゲームを作るという目的は変わらないので、遅かれ早かれファンの声には耳を傾けています。
――今年のE3では、PVEコンテンツであるストーリーモードをプレイアブル展示されていますが、実際のところ、本作はPVPとPVEどちらがメインなのでしょうか。
Miller: 両方ともメインです。マルチプレイに関してはPVPメイン、キャンペーンについてはPVEと差別化していて両方楽しめるようになっています。
――ではそのPVPコンテンツについて、マッチメイキングやランク制のシステムは導入予定ですか?つまりe-Sportsを視野に入れているかどうかです。
Miller: もちろんe-Sportsはあらゆるデベロッパーにとって無視できない存在になりつつありますが、それがe-Sportsの種目になるかどうかはあくまでユーザー側が決めることだという意識が強いです。マッチメイキングやランキングシステムは実装予定です。
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――マルチプレイの対戦型ゲームやMOBAと言われるジャンルのゲームは、どんどん増えていて、中にはFree-to-Playのタイトルも多く、個人的にレッドオーシャンになりつつあると思うのですが、その中で『Battleborn』が他と差別化している部分や個性的な点、Gearboxとして貫きたいところはありますか。
Miller: まず最初に、2K GamesはFree-to-Playゲームを作りません。我々が作るのは、プレミアな価格のトリプルAゲームです。また『Battleborn』はMOBAではありません。プレイヤーが想像しないような要素をたっぷり詰め込んだファーストパーソンシューターです。かつて『Borderlands』は「ヘイローMeetsディアブロみたいなゲーム」などと形容されていましたが、ユーザーに親しまれて、やがて「ボーダーランズみたいなゲーム」と誰かが言うような、ひとつのジャンルを定義つける存在になりました。『Battleborn』もそういう存在になるのを目指しています。
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――ローンチ時に25体のキャラクターが用意されるとの発表がありましたが、最初から25体全員プレイアブルなのか、アンロックしていくのか、あるいはローテーションなのか、そのあたりの仕様を教えてください。
Miller: 発売日に25体すべてプレイ可能です。さらにプログレッションシステムに力を入れていて、各キャラクターごとにランクやレベル上げを行えます。対戦やストーリーモードをプレイして経験値を貯めてレベルをあげると、見た目を変えられるスキンや、Helixシステムで成長スキルの選択肢が増えるオーグメントが手に入ります。また、キャラクター別レベルの他に、コマンドランクと呼ばれるプレイヤープロファイルレベルを上げることで、バッジやタイトルを獲得できます。
――ところで、『Battleborn』には「クラップトラップ」みたいな象徴的なキャラやマスコットはいないのですか?
Miller: いません。25人全員がメインキャラクターですから(笑)。
――本日はありがとうございました。日本でのプレイアブル展示にも期待しています。
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『Battleborn』はPC/PS4/Xbox Oneを対象に日本国内で今冬発売予定です。