ロボット格闘ゲー『Rising Thunder』プレイレポ―コマンドという概念が存在しない斬新システム | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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ロボット格闘ゲー『Rising Thunder』プレイレポ―コマンドという概念が存在しない斬新システム

「格闘ゲーム」というジャンルに新たな風を呼び込もうとしている作品が海外で開発されています。それが先日TechnicalAlphaが公開した『Rising Thunder』です。

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「格闘ゲーム」というジャンルに新たな風を呼び込もうとしている作品が海外で開発されています。それが先日TechnicalAlphaが公開した『Rising Thunder』です。

『Rising Thunder』はロボットが主役のF2P格闘ゲームで、超必殺技を含むあらゆる技を“ボタンひとつ”で繰り出すことができます。ボタンひとつで技を出すというシステムは他の格闘ゲームにもありますが、それはあくまでも「初心者向けにいくつかの技を省略して出せるようにする」というもので、ゲーム自体からコマンド入力が失われたわけではありません。


しかし本作は、コマンド入力という概念が最初から存在しません。初級者であれ、上級者であれ、必殺技や超必殺技を出す方法はボタンを押すだけ。本作で重要とされているのは、格闘ゲーム本来の楽しみである「立ち回り」や「コンボの繋ぎ」といった部分であり、技の発動にはクールタイムの要素が。

この仕組みは熟練プレイヤーと初級プレイヤーの差を限りなく縮めるためのもので、格闘ゲーム本来の楽しみに集中できるように、という狙いから考案されています。



バトルは最大3マッチの2本先取制となっており、一試合ごとに必殺技の切り替え、ダッシュかジャンプボタンで技のキャンセルが行える“Kinetic Advance”と、必殺技ボタンを2つ同時押しすることで相手のコンボを強制的に中断させることができる“Kinetic Deflect”の2つからなる戦闘スタイルを選択します。端的にいえば、前者がコンボを長く続けるための攻撃的なアビリティで、後者がコンボから身を守るための防御アビリティになります。

◆各キャラクターごとの印象









各選択可能なキャラクターは、軽快な動作で相手を翻弄する女性形ロボット「CHEL」、激しい攻撃スタイルのロボット「DAUNTLESS」、抜群の破壊力とアーマーを持つ「TALOS」、トリッキーなアクションと起き攻めスタイルの「CROW」、ジェットパックと広い攻撃範囲を持つ「VLAD」、随一の機動力を誇る「EDGE」の6体。それぞれの機体にはパイロットがおり、ロボットは搭乗者の国を思わせるデザインがなされています。

◆実戦と練習



まずはトレーニングモードでひと通りのキャラクターを操作。必殺技は本当にボタンひとつで簡単に出るため、初プレイながらもコンボやキャラクターの特性に集中しながら戦略を考えることができます。どのキャラクターも一長一短がありましたが、技のクールタイムが短く、コンボが繋がりやすいと感じたCHELを重点的に練習してネット対戦に挑みます。



奇しくも初めての対戦相手は同キャラのCHEL使い。当然のことながら相手のKineticゲージや、クールタイムの時間は見えません。ラウンド開始後、一気に攻勢で挑みますが、あっさりと攻撃を防がれ、さっそくエネルギー弾のラッシュで壁際に追い詰めらました。瀕死の状態でなんとか攻撃をジャンプで避けつつ近づくも着地をアッパーで狙われ、敗北。『Rising Thunder』はおろか格闘ゲーム自体、初心者であることを見破られたのか、二本目からは苛烈なラッシュを受けます。



なんとか反撃し、コンボを試みますが、締めの超必殺技が見事に外れ、2秒後にはまったく同じコンボを正しく決められるという技量の差を見せつけられます。この時点では「KineticAbility」の重要性を理解していませんでしたが、相手プレイヤーのKinetic Advanceを使った必殺技のキャンセルからの見事なコンボの繋ぎに、アビリティの重要性を知りました。



その後も同じアビリティと必殺技で挑みますが、“めくり”の対処の弱さを突かれ、早々にラウンドを失い、結局惨敗。

◆全体の印象

その後も何度かキャラクターを変えたりとプレイを続けましたが、格闘ゲームにおけるコンボ、読み合いや、めくりといった基本的なシステムは失われておらず、あくまで「必殺技を当たり前のように出せるまでコマンドを全て頭に叩き込む」という今まで必要とされていた初歩的なファクターが取り除かれ、格闘ゲームのスタート地点ともいえる「コンボを連続させる」といった部分や「立ち回りを考える」といった中級者、上級者の領域にすぐに挑戦でき、集中できるような優しい作りになっているという印象を受けました。その気軽さは、格闘ゲームの敷居の高さを無意識に感じていた筆者としては、非常にプレイしやすいものでした。

現段階ではローカル対戦は備わっておらず、またネットマッチングが自動で行われるため、最適な状況で対戦とはいきませんが、Alphaながらも完成度は非常に高く、格闘ゲームの苦手なプレイヤーや熟練プレイヤーにも是非ともプレイしていただきたいところです。

なお、現在α版が公開されており、アカウントを作成すれば誰でもプレイすることができます。

◆要求スペック

    ■最小スペック
    OS:Windows 7 64-bitもしくはそれ以降
    プロセッサ:Intel Core 2 Quad, 2.8 GhzもしくはAMD Phenom X4
    メモリー:4 GB RAM
    グラフィックス:Radeon HD 7770以上かNvidia GeForce GTX 550 Ti以上
    必須容量:4 GB以上

    ■推奨スペック
    OS:Windows 7 64-bitもしくはそれ以降
    プロセッサ:Intel Core i5, 3.4 GHz以上
    メモリー:8 GB RAM以上
    グラフィックス:Nvidia GeForce GTX 760以上
    必須容量:4 GB以上

今後もプラットフォームはPCでのみ展開され、Alpha、Beta以降はキャラクターの装飾品が有料で販売される予定です。

記事提供元: インサイド
《インサイド》
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