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米国サンフランシスコで開催された、プレイステーションファンイベント「PlayStation Experience 2015」。そのプレス向けクローズドルームで、Media Moleculeの新規PS4タイトル『Dreams』が展示。ハンズオフという形式で、残念ながら直接プレイは叶わなかったものの、クリエイターのゲームプレイ実演を目にして、謎の多かった本作の全容が徐々にはっきりしてきました。
■『Dreams』は一体何をするゲームなのか
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ゲームを紹介してくれた技術ディレクターのAlex Evans氏
まずはゲームの根本部分をおさらい。本作では、「プレイヤーが自分だけの夢の世界をクリエイトして、他のプレイヤーの夢の世界を探索できる」という斬新なコンセプトで設計されています。「夢をつくる」とは聞こえがいいですが、夢は抽象的でつかみどころのない場所であり、それを創造するには、プレイヤーのイマジネーションやクリエイティビティが強く求められます。アクションやパズルといった既存ジャンルをベースにしていた『LittleBigPlanet』『テラウェイ』よりも、さらにクリエイティブ性や自由度が高い作品だと言えるでしょう。
■「夢」を自在にデザインするツール
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プレイヤーが自由に夢の世界をクリエイトするために、本作には強力なエディットツールが備わっています。「インプ」と呼ばれる可愛らしい生き物のカーソルをつかって、夢の世界そのものや住人をデザインしていきます。キャラクターをクリエイトするためのパーツは無数にあり、そのパーツ自体もデザインできてしまうのは驚き。用意される素材は、羽毛、石、鉄、ゴムのようなものまで豊富にあり、それらを粘土のように形づけたり、くっつけたり、色を与えたり。もはや造形作家の世界です。
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PS Moveでキャラクターを創造中
クリエイト部分の操作は、おもにモーションコントロールで行い、DUALSHOCK 4またはPlayStation Moveどちらでもプレイヤー好みに選択可能。Media Moleculeのクリエイターが、2本のPS Moveをたくみに操ってクリエイトをしている様子が印象的でした。なお、クリエイト部分だけでなく、キャラクターの操作もマネキン人形よろしくモーション操作で動かせます。
■いろんな人の夢の世界を飛び越えていく
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肝心のゲームプレイは、前述したとおり、他のプレイヤーが創造した「夢」の世界を探索するというもの。それぞれの夢はドアや窓といった部分でつなげられ、飛び込むことで移動できます。筆者が見ていた間だけでも、変なクマが森のなかを探険する夢、油絵で描かれたテーブルのうえで果物たちがフラフラする夢、真っ黒な軍人が戦場を駆け抜ける夢、巨大なロボットが街を闊歩する夢、などなどそれぞれが別のゲームのように異なる夢の世界が広がっていました。
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といっても、本作はやみくもに夢を探険するだけでなく、開発者いわくストーリーモードのような、操作を覚えながら進めていける要素も存在するという話。また、探索した他人の夢を評価したり、コメントを残せるSNS的なシステムも導入していくそうです。
■開発者も予期しない夢が作られる?
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Media Moleculeのテクニカルディレクターによると、開発段階の現在でも、すでに想像をこえる個性的な夢がつくられていて、日々驚きがあるのだとか。あるテスターは、ゲーム中に「銃」のパーツが存在しないにも関わらず、実際に射撃できる銃を自力で作り上げてしまったそう。ゲーム発売後は、ユーザーたちの描く千差万別のドリームがシェアされることでしょう。
『Dreams』の発売日ははっきりしていませんが、2016年にはベータテストが実施予定です。