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ローグライク風アクション『The Binding of Isaac(アイザックの伝説)』
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JRPG風味なローグライク『Dragon Fin Soup -龍ヒレのスープ-』
「What gaming-jargon term are you sick of hearing?(聞くのもウンザリなゲーム用語ってどんなのがある?)」と題されたスレッドで真っ先に槍玉に挙げられたのは、RPGゲーム史に残る人気ジャンル「ローグライク」。国内では『不思議のダンジョン』シリーズなどで知られるこのジャンルですが、「ローグライクライク」などの派生も世に出ているため、厳密な定義が求められることもあります。一部のユーザーからは「実際には“ローグライク”じゃないのに“ローグライク”と呼ぶ人が多過ぎる」「“ローグライク”という言葉を使う人の95%は『Rogue』を遊んだことがないだろう。3Dアクションゲームを“マリオ64ライク”と呼ぶのと同じくらい酷いよ」とのブーイングまで飛ばされる始末。亜流的な作品との呼び分けができていないケースに閉口するゲーマーも少なくはないようです。
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高評価な美麗アクション『Ori and the Blind Forest(オリとくらやみの森)』
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たった1人のインディー開発者が5年を費やして産みだした『Axiom Verge』
そして他ジャンルでは「メトロイドヴァニア(Metroidvania)」も例として挙がりました。『キャッスルヴァニア』『メトロイド』の“間の子”とも呼べるこのジャンルですが、「出始めた当初から今までずっと苦手」「昨今では『キャッスルヴァニア』要素がない『メトロイド』的ゲームのすべてがこう呼ばれている」といったコメントも。Steam内の「Metroidvania」タグでは『オリとくらやみの森』『ラ・ムラーナ』『Axiom Verge』が該当作品とされていますが、不特定多数のユーザーが定義していることもあり、賛否が分かれるようです。
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1人称視点ADV『Everybody's Gone to the Rapture -幸福な消失-』は“ウォーキングシミュ”?
そのほかにはゲームの駆け引き的要素や流行の戦術などに当る「メタ」、直接的な続編ではない「精神的後継作(Spiritual Successor)」、探索要素が強いゲームを指す皮肉的なジャンル名「ウォーキングシミュレーター」なども“ウンザリするゲーム用語”として列挙されていました。ジャンルや専門用語とはまた違った理由が感じられますが、「シーズンパス」「マイクロトランザクション」に辟易しているゲーマーも見られています。「言葉は生きもの」とも喩えられますが、流行の移り変わりが激しいネットコミュニティーでは誤解の種にもなりやすいため、新たな「ゲーム用語」が世に出たときにはちょっとした注意も必要かもしれません。