
スクウェア・エニックスより2016年1月21日に発売されたオープンワールドアクション『ジャストコーズ3(Just Cause 3)』。シリーズ通しての主人公「リコ・ロドリゲス」がド派手な破壊アクションを繰り広げる本作品ですが、今回は筆者が日本版を一通りプレイした上でのプレイレポをお届けします。
■広大なマップを用意されたので、自由気ままに暴れてみた。

青い海に囲まれた美しい「メディチ島」が今回の舞台ですが、その敷地面積はなんと東京都の約半分(1000平方キロメートル)、実際にマップの端から端まで歩いて移動すると8時間以上はかかるという広大なマップが用意されています。(関連記事:驚愕の所要時間!『Just Cause 3』でマップ端までひたすら歩く動画)

『ジャストコーズ3』のマップは島全体の景観がとても美しく、また高低差のある場所が多いです。街や工場といった拠点場所を、シリーズおなじみの「グラップリングフック」を使って颯爽と駆け回るだけでも楽しかったりします。ビークル類も多彩に用意されていて、車やバイクはもちろん、戦車・戦闘ヘリ・ボートなどもあってドライブもとても捗ります。



そして『ジャストコーズ3』と言えばやっぱり「爆発・破壊」!マップ上には様々な「爆発」の元が転がっています。筆者は「普通に銃を撃って爆発させるのもつまらないなぁ…」と思い、いかに面白く爆発させる事が出来るか、という遊びに多くの時間を浪費してしまいました。オブジェクトを破壊するだけでも選択肢を自分で模索できる点は、このゲームにおいてとても面白いポイントだと思います。

■今作は規制なしで日本語もバッチリ!

「日本語音声/日本語字幕」はもちろん、「英語音声/日本語字幕」も可能です。前作の『ジャストコーズ2』では残念ながら規制問題等もありましたが、今回の『ジャストコーズ3』では規制がないので、海外版と同じように民間人にもフックをひっかけられるし、民間人に銃を撃って攻撃する事もできます。
なお、Game*Sparkでもローカライズ担当者の方のインタビューが掲載されましたが、PC版はSteamから無料で配信されるアップデートファイルをインストールすることで、先にリリースされていた海外版『Just Cause 3』も「日本語音声/日本語字幕」に切り替え可能になります。
■ミッションをクリアしてもらえる「ギアMOD」は多少練習が必要。

『ジャストコーズ3』では、マップ上にあるミッションをクリアする事で、「ギアMOD」と呼ばれるガジェットをパワーアップする事の出来るMODを解除できます。種類も豊富で、解除していくとリコが行えるアクション要素が増えていきます。

ミッション内で一定数のギアを集めるとMODがアンロックされます。ただ本作には難易度設定がないため、自分の苦手なミッションは練習しないとクリアに時間がかかる場合もあります。あくまでもチャレンジ要素なので、ないとゲームクリアが出来ない訳ではないのですが、やはりMODがあるのとないのでは少々アクション要素に差が生まれます。

■アクション要素高めのオープンワールドで徹底的に暴れまわる!

前述した通り、このゲームは難易度設定がなく、主人公のリコに成長要素(レベルアップ)という概念もないため、基本的に戦闘面やチャレンジクリアに関しては「プレイヤーの腕前=難易度」となります。それでも、実際リコは複数の敵から銃弾を受けてもなかなか倒れませんし、戦車や戦闘ヘリに撃たれてもすぐには死なない超人(?)のため、メインストーリーを進めていく分にはアクションが苦手な方でも大丈夫だと感じます。むしろ、不運にも大爆発に巻き込まれて死ぬ要因の方が多いかもしれません。

なにより、このグラップリングフックを使ったアクションだけでご飯3杯はいけちゃうほどの面白さと気持ちよさが味わえます。フックを移動しているヘリにくっつけて自分自身も一緒に飛ぶ、みたいな活用方法だって可能です。この広大なマップに用意された拠点とオブジェクトの数々を使い、いかに面白い事を起こそうかと一種のバカゲー的なノリで考えながらプレイするのがとても楽しく、ついつい時間を忘れて没頭してしまいます。

前作から約6年、今回はゲームプレイだけでなく、「規制なし」「英語と日本語の音声切り替え可能」とローカライズ品質も向上した点を踏まえて、過去シリーズ作と比べても最高の作品だと感じました。『ジャストコーズ3』はPS4 / Xbox One / PCにて発売中です。ビバ!メディチ!
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