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ゲームクリエイター河野一二三氏率いるヌードメーカーは、ポイント&クリックホラーゲーム新作『NightCry』完成を祝う披露会をメディア向けに都内で開催しました。ホラーアドベンチャー『クロックタワー』シリーズの精神を受け継ぐ本作の完成発表会の様子をお届けします。
本作は、元々2015年にKickstarterとCAMPFIREにてクラウドファンディングを実施し、資金調達に成功したホラーゲーム。プレイヤーは、“モニカ・フローレンス”と“レナード・コスグローブ”、そして“ルーニー・シンプソン”の3人の主人公を操り豪華客船を舞台に迫り来る殺戮者“シザーウォーカー”の魔の手から脱出を目指します。
■ホラー作品の巨匠たちが集う完成披露会
今回の発表会では「ゲーム実況完成披露生放送」ということで、ホラーアドベンチャー『クロックタワー』シリーズの開発を手がけたゲームクリエイターの河野一二三氏と、ホラー映画「呪怨」の監督で知られる清水崇氏、本作に登場する“シザーウォーカー”を制作したクリーチャーディレクターの伊藤暢達氏、プランナーの池田祥也氏、人気ゲーム実況の牛沢さんとまおさんの総勢6名が登壇。本作の軽い概要説明の後に、シザーウォーカーが迫る最新トレイラーが上映されました。
ニコ生でも放送された最新トレイラー
本作のコンセプトについて河野氏は追いかけられる恐怖や、3人のキャラクター達の絡み合いを含めて前作『クロックタワー』の精神的続編らしさを追求できたのではないかと述べてトークがスタート。続いてサウンドエフェクト担当の小池令氏が入場し、『クロックタワー』から魂を受け継いだ本作の様々な調整を行ったことを述べて途中参加しました。
シザーウォーカーのコンセプトに関して伊藤氏は、河野氏から「大きいハサミをとにかく出したい」という強い要望と“シザーマン”との差別化を図る際に、より内股にした足と老婆が着ているような頭巾から「幸の薄い感」をより前面に出したようです。実写ショートフィルムを制作した清水監督は、PVで「巨大なハサミを是非出して欲しい」という河野氏の要望から制作した巨大なハサミを持ち上げ、日本の家屋ではハサミが天井に着いてしまい撮影が大変であったと述べました。
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左から池田祥也氏、清水崇氏、河野一二三氏、伊藤暢達、小池令氏
加えて、河野氏もゲーム内ではハサミが巨大が故に振り回すとあちこちめり込んでしまい調整が大変であったようです。また本作の豪華声優陣に関しては、演技の上手さから想像通りのものが収録出来たものの、主人公の一人であるレナード教授はより柔らかい雰囲気にする予定でしたが、小山力也の力強い演技から一味違ったカッコよさが表現できたようです。この後、牛沢さんとまおさんによる実況プレイへ移行しました。
■1時間以上に及ぶ実況プレイを披露
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「ニコニコ生放送」でも放送された牛沢さんとまおさんの実況プレイでは、河野氏などの解説が途中に加わっており、『クロックタワー』シリーズでもお馴染みの消火器や、新たなサウンド・エフェクトが加わることなどを披露。プレイの途中に不具合が確認されたりとトラブルがあったものの、ゲーム冒頭の見どころを紹介して一旦終了しました。
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