世界的な大ヒットを遂げた「Wii」の後継機として登場したWii Uは、『マリオ』関連のタイトルをはじめとする人気シリーズの新たな展開や、惑星を丸ごとオープンフィールドとして表現した『ゼノブレイドクロス』、ゼルダシリーズと無双の魅力を融合させた『ゼルダ無双』、名作アクションの移植+続編という異例の形を取った『ベヨネッタ2』など、意欲的な動きも印象深いハードです。
昨年だけでも、スーパーマリオシリーズのコースを自作できる『スーパーマリオメーカー』や、シューティングアクションに新たな風を吹き込んだ『スプラトゥーン』は、今もアップデートや追加要素などが定期的に実施されており、多くの方が各タイトルを現役で楽しんでいます。
ですがその一方で、Wii U本体の販売台数の伸びに苦戦している面もあり、Wiiと比べると物足りなく感じてしまうのも事実。サードパーティからのリリースも落ち込みを見せており、タイトル数という点でのパワフルさを欠いている印象も少なからずあります。
そんなWii Uの生産が「この年内にも終了する」と、23日の2:00に日本経済新聞が報じました。日経の記事によれば、「前機種Wiiに比べ、販売が振るわず、回復が見込めないと判断したもようだ」との理由から、早めの生産終了に踏み切ったと記しています。なお、この記事はロイターも取り上げています。
ですが、Webメディア「ねとらぼ」が同日9:37に、Wii U生産終了の報道を否定する記事を掲載。該当記事によれば、ねとらぼの取材に対し、「(日本経済新聞の記事は)当社からの発表ではない」「来期以降も生産は継続して行う予定」と任天堂が答えたとしています。
また記事中にて、「4月27日の決算発表会でも、Wii U以外のゲーム機を含めた年間の販売予定数を発表する予定」、「Wii Uは『スプラトゥーン』や『スーパーマリオメーカー』のヒットで品薄状態が続いており、購入者から不満の声もあったが、現在も継続的に出荷は続けている」とも明かしています。
ねとらぼは任天堂の広報担当者に取材しており、信憑性の高さを伺わせました。しかしその後、産経新聞が同日23日11:59に、「任天堂、Wii Uの生産を年内にも終了へ 次世代機に注力」との記事を公開。「Wii Uの生産を年内にも終了する方向で調整している」「Wii Uの29年3月期の販売計画は4月下旬に行う28年3月期決算発表で公表する」と記しました。
なお産経新聞は、任天堂広報室に取材を行ったとしており、Wii U向けソフトの開発は続ける見込みとも報じています。Wii Uの今後の生産に関して様々な情報が飛び交う形となりましたが、それだけにどのような展開を迎えるのか気になるところです。まずは、4月に行われる決算発表会の動向に、注目が集まることでしょう。
■追記
日本テレビも、Wii U生産終了に関する記事を公表しました。「任天堂では公式には「Wii Uの生産は来期以降も継続する」とコメントしている」と併記しながらも、「生産を年内にも終了する方向で調整している」と報じています。
(C)Nintendo
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