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『オーバーウォッチ』開発部署のフロア入り口。
Blizzard Entertainmentが米カリフォルニア州アーバインにある本社にて開催した、『Overwatch(オーバーウォッチ)』のメディア向けコンソール・ハンズオンイベントの模様をお届けします。
コンソール版のハンズオンイベントは、開発チームが入っているフロアの特設スペースにて実施されました。テーブルに設置された12台のPS4により6対6の対戦が可能で、ビュッフェスタイルの昼食をとりながら各メディアが自由にプレイできる形になっていました。コントローラ操作への調整は詰めている段階となりますので、ハンズオン時点での操作フィーリングは製品版とは異なることはご注意ください。
■PS4版の操作方法をチェック!
今回体験できたPS4版のデモの操作は以下の通り。
- ・Lスティック: 移動
・Rスティック: エイム
・R押し込み: 近接攻撃
・□: リロード
・×: ジャンプ
・◯: しゃがみ
・△: アルティメットアビリティ
・左: キャラの詳細
・下: メニュー
・右: 武器チェンジ
・L1: アビリティ
・R1: アビリティ
・L2: セカンダリ攻撃
・R2: メイン攻撃
一般的なFPSのキー配置となっているので経験者であれば戸惑うことはなさそうです。ちなみにディレクターのJeffrey Kaplan氏によると、しゃがみ動作を導入したものの現時点ではほとんど使うことはないかも、とのこと。
■さっそくプレイ開始! 2つのモードで対戦
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クローズドβで最も使用者が多かったキャラクター「ソルジャー76」
今イベントでプレイできたモードは、二つのポイントを奪う「Assault」、敵陣地までEMP発生装置を運ぶ「Escort」、キング・オブ・ヒル形式の「Control」の3つ。個性的なキャラが多い今作ですが、慣れていない筆者はチュートリアルキャラである「ソルジャー76」からプレイしました。ライフルがメイン武器で、ダッシュのアビリティも持っているため、一般的なFPSに近いフィーリングで操作できます。プレイした感触ですが、「狙って撃つ」と同じくらい動き回ることが重要となる今作は、パッド操作との相性はなかなか良いと感じられました。
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回復アビリティを持つソルジャー76はバランスが良く使いやすい。
デモ版の初期設定では視点の移動速度がやや低めだったので自分に適した感度に調整が必要でしたが、右スティックによるエイミングもなかなか好感触です。精確なエイムを必要としないキャラもいるので、初めてFPSに触れるプレイヤーでも安心して遊べるのではないでしょうか。
■チームプレイに重点が置かれたゲームシステム
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チームとの連携やポジション取りが勝敗を大きく分ける
基本的にはどのモードでもチームとの連携が勝利の鍵となってきます。今作では、ゲームが開始した後でもスタートポイントでキャラクターを変更できるので、戦況にあわせて有利なアビリティのキャラに変えたり、いわゆる編成事故を防ぐことも可能です。21人いるヒーローはオフェンス、ディフェンス、タンク、サポートに分類され、どれも特色のあるアビリティを持っています。チームで勝利を掴むには、各キャラの特性を理解することも重要なポイントとなりそうです。
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日本マップのHanamuraではゲーセンやラーメン屋も登場。掛け軸にはありがたいお言葉も。
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自分のキルストリーク数は敵にキルされた際にも表示される。
今回、60fpsで滑らかに動作するコンソール版での快適なゲームプレイを確認できました。アクションやRTS的な要素も強い今作はゲームパッドとも相性が良いように感じました。現段階でも完成度は高いのですが細かい調整がまだまだ多く入るとのことなので、製品版リリース時には更なるクオリティアップが期待できそうです。ちなみに、Kaplan氏によると、PCとPS4によるクロスプラットフォーム対戦には対応しないそうです。
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IGN記者とのソルジャー76同士の闘い。
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『オーバーウォッチ』には、Blizzardがこれまで手掛けてきたゲームのノウハウが十二分に投入されており、他のFPSタイトルとは一線を画している印象です。システム面だけでなく、非常に個性的で魅力的なキャラクターも多く登場する今作は、短編アニメやグラフィックノベルなどのマルチメディア展開も予定されています。
完全日本語吹き替えとなる国内版『オーバーウォッチ』はPS4を対象にスクウェア・エニックスより5月24日発売予定。価格は7,800円(税抜)です。日本語に対応したPC版はBattle.netにて発売予定となってます。
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勝利画面。共に戦った仲間たちと。