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2016年5月20日にDegicaよりPC向け移植版がSteamにてリリース予定の対戦格闘ゲーム『恋姫†演武』。アーケードやコンシューマ版でプレイした格闘ゲームファンだけでなく、その題材により美少女ゲームファンにも見知ったプレイヤーが多いであろう本作のβ版プレイレポをお送りいたします。
■美少女だらけの三国志!?原作は独特の世界観で人気
『恋姫†演武』は、あの有名な「三国志」の武将たちの殆どが女性、それも美少女であるパラレルワールドを舞台とし、アニメ化もされた美少女ゲーム『恋姫†無双』シリーズを原作とする格闘ゲーム。アーケード、コンシューマーでの展開を経て、今回PC版の発売が決定しました。
本作に登場する艶やかな美少女武将たちはゲームを引き立てるのに一役買っています。しかし、本作中では世界観やキャラ関係の解説などがなされることはないため、気になる方は原作に触れておくと、より一層楽しめることでしょう。
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キャラクターセレクト画面、本作に登場するのは皆粒ぞろいの美少女たち
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10年近く前に原作が初リリースされた際、その口調でネットの話題をさらった諸葛亮も軍師として使用できる
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対戦前画面。馴染み深い「三国志」の武将としての名前だけでなく、彼女たちの本当の名前、真名(まな)も表示されており、ファンには嬉しい所
■シンプルでわかりやすい単発重視のゲームバランス
ゲームモードは大きく分けて4種類、戦闘の間に掛け合いの挟まるシナリオモード、アーケード版同様にゲームが展開するアーケードモード、各種設定で技の確認や練習ができるトレーニングと、対CPUから対人まで可能な対戦モードです。
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モードセレクト画面、対戦はリプレイが保存され、後で見返すことも可能
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シナリオモードでは個性豊かな美少女武将たちの掛け合いがフルボイスで展開する
本作は非常にシンプルでスタンダードな1on1の格闘ゲームとなっており、キャラ選択以外の能力選択要素はゲージを用いたアシストとして各キャラの自国の軍師2人の内、片方を選択できるのみです。同様に、特殊操作や、複雑な操作で多段ヒットや大ダメージを狙うコンボ要素も非常に少なくなっています。その例外とも言える要素が“崩撃”。これは各キャラ共通の簡単なコマンドで発動する崩撃動作を、カウンターの形で相手にヒットさせることにより、一時的に相手を特殊な無防備状態にできるというもの。この状態では、通常では繋がらないような攻撃を繋ぐことができるようになります。
また、ゲージが限界まで溜まっていれば、この状態でのみ使えるゲージ全消費の“秘奥義”を簡単なコマンドで発動させ、更なる大ダメージを叩き出すこともできます。他にも、無敵ありで使い勝手が良いゲージ3つ消費の“奥義”、ゲージ1つ消費で通常の必殺技に無敵を付加した上で強化する“EX必殺技”もあり、軍師によるアシストと合わせてゲージの使い道に悩まされるのはシンプルながらも要点を押さえています。
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“崩撃”炸裂、ヒットした際に鳴るドラの音も分かりやすく心地よい
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この通り敵は無防備に、強力コンボや“秘奥義”のチャンス
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“秘奥義”を当てれば画面が切り替わり、専用のカットインムービーが挿入される
対戦のバランスは、特殊なシステムが少ない代わりに、通常の大攻撃の大半は、下手な必殺技並の威力と範囲を誇り、少しの差ならば難しいコンボなどを使用せずとも簡単に取り返しが付く形となっています。もちろん、それらの攻撃や“崩撃”は隙も多いため、対人戦での読み合いは分かりやすく、楽しみやすいものとなっています。対CPU戦はそこまで厳しくなく、シナリオモード程度ならば、格闘ゲーム初心者であってもそう苦労せずしてクリア可能であるのは嬉しい所です。
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範囲広目の大攻撃の間合い、この位置から十分当たる上にダメージも高い
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特殊なフィニッシュ演出こそ存在しないが“秘奥義”で勝負を決めるのは気持ちが良い
■ネット対戦も完備、ランキング要素も
今回のSteam移植にあたって気になる方も多いと思われるネット対戦機能。こちらは通常のランクマッチングだけでなく、ルームを作成しての対戦やフレンドをSteamの“ゲームに招待”機能で招待して簡単に対戦ができるのは魅力です。また、Steam上でのランキング集計にも対応しており、アーケードモードのスコアやキャラごとの最大コンボダメージなどを他のプレイヤーと競うこともできます。
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マッチングルーム画面、項目も充実している
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『恋姫†演武』は、オリジナルサントラを含む各種特典付きでSteamにて予約受付中。通常価格は3,980円ですが、発売日である5月20日までは、スペシャルプロモーションとして20%オフの3,184円にて購入可能です。