【漫画ゲーみん*スパくん】「ホーム」の巻（51）

どう見ても最後の選択肢間違えたんだよ
真面目な話、おまえらが王道のスパくんではなく
ネタを重視してトニー推しまくったからこうなった

これは一部のコアゲーマーの要望にばかり対応し続けたジャンルが
どんどん衰退していった経緯とよく似ている
作者が伝えたかった事はそういうことだろ

それは竹だった。気づけば竹に囲まれていたのだ。

こんな竹藪はトニーの故郷にはなかった。だが、彼は竹に囲まれているこの場所に郷愁感を……『故郷（ホーム）』を感じていた。
懐かしい場所に帰ってきたという安心感に包まれたトニーは「竹藪の壁」に隔たれた、一方通行の道に気づく。彼は考えることをせずただひたすら「理解」し、その道を歩み始める。

道の先に一つの建造物を見た。それはトニーの故郷には確かに無かった。にもかかわらず、トニーはそれを実家であると「理解」し戸を開ける。
実家の戸を開けるとそこには初めて見る祭壇と異様でボロ布のような布切れ。一般的なアメリカ人が見ればそれがなんなのか理解することは難しい。
だがトニーはそれらを初めて見たにも拘わらず、祭壇が祖母を祭る代物である事と布切れが寝具である事を「理解」している。

祭壇を見たトニーは思い出す。祖母が死ぬ前に食べたかったものを……ズボンのポケットに黍団子が入っていた事を……


黍団子を祖母の祭壇に供えたトニーは生きるための生活を再開する。働かなければ生きることはできない。だが彼は気づいていない。
彼が生きているのは、生きている故郷は、本当は"彼"の故郷なのだという事を……