2016年7月9日から京都で開催されている「BitSummit 4th」1日目のステージに『ファイナルファンタジー』の生みの親として知られる坂口博信氏が登壇しました。
坂口氏はゲームスタジオ「Mistwalker」を設立後は、『ブルードラゴン』『ロストオデッセイ』などの開発を経てスマートフォン向けアプリ『テラバトル』をリリース。今回は『テラバトル』におけるダウンロードスターター(DL数に応じて様々な特典が制作)の様子を映像を通して紹介しました。坂口氏は、プロジェクト支援サービスKickstarterにおけるストレッチゴールを興味深いシステムだと感じ、ダウンロード数にそれを適用する試みを行ったと語ります。
また、今年の9月にはスタッフを増やした上で、放送スタジオの設備がある開発会社を設立する計画があると発表。そこでは会社の情報発信をするだけではなく、実況者や配信者を集めて話し合いなどのセッションを開く構想があり、それが新しいモノづくりに繋がる予感がしていると述べました。そのような考えが生まれた背景には、坂口氏自身がニコニコ生放送などで配信者として活動する中で得た経験が大きく影響しているようです。ユーザーとのリアルタイムのやり取りや、自らが何かを発信しようとする人たちと接することに刺激を受けていると語ります。坂口氏は「すべてを自前で用意することでその先に新しいものがある気がしている」と主張。
最後に流れたのは坂口氏とスタッフが実際に生放送を行っている映像。視聴者からのコメントによって生まれる相互性や一体感を楽しむ姿が印象的でした。講演の締めとして「最後に宣伝になるけれど、ファイナルファンタジー15の映画の出来が素晴らしいので是非劇場に足を運んでもらいたいです。ゲームとの繋がりがうまく作られていて必ず楽しめると思います。映画で痛い目を見た身ですが…」と発言し、観客を笑顔にしてステージを後にしました。
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