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海外で7月5日より先行リリースされたモバイル向けAR作品『Pokemon GO』。既に各国警察機関からの「アイテムの為に署内に入らないで」との通告やゲーム内要素を利用した犯罪への注意呼びかけなどを始めとした「ゲーム画面内」を越えた社会への関わりが現実の事件を巻き起こしつつある本作ですが、米国カンザス州で“アンチLGBT”を謳うとある教会でも新たな争点が浮上。ゲーム内に登場する“ジム”を巡り、一般プレイヤーと教会が衝突していると海外メディアより報じられています。
USA Todayで取り沙汰されたウエストボロ・バプティスト教会は、「www.godhatesfags.com(神は同性愛者を嫌う.com)」というURLを所有し、“アンチLGBT”的な活動や、かつては人種差別を示す動きで物議を醸していた小さな教会。一部『Pokemon GO』ユーザーはこの教会と位置情報が重なったジムに、“LOVEISLOVE”や“STOPHATE!”といった名前のモンスターを引き連れて挑みながら、教会の方針に反対しているとのことです。
この前代未聞のムーブメントについて、ウエストボロ・バプティスト教会は「“ソドマイト(同性愛者などを指す俗語)”を相手にするため、我々もプリンを用意しました」とツイートしながら1枚のイメージを投稿。加えて、USA Todayを通して「『Pokemon GO』、そしてこれ以上の罪を犯してはならない。主たるイエス・キリストはそう仰られた」とのコメントを伝えられています。
同教会の長老Steve Drain氏はUSA Todayに対し「この小さな教会は我々と同様に貶され、軽蔑されてきた。その場所はこれからも永久に記憶され続けることでしょう」と述べながら、同性愛者を批判するコメントを寄せています。この『Pokemon GO』ユーザーとウエストボロ・バプティスト教会の衝突は、今後も海外の同作プレイヤー達を中心に更なる波紋を呼びそうです。