●Digitally Downloaded: 95/100
- 『ABZU』は“海の威厳”、美しさのみでなく力強さまでも表現している。そういった意味では、本作は「ダイビングシミュレーター」と呼ぶべきものだ。様式化された美しさはダイビングで体験できる海洋探索の素晴らしさを巧妙に描いている。
●GameSpot: 90/100
- 良い点
- 温かみのある魅力的なビジュアル
- 感動的で抑揚の利いたサウンドトラック
- インタラクティブ性の高い海洋生活
- 楽しいスイミングメカニック
- 平穏と静けさを描くセンスが素晴らしい
- 言葉のないナラティブな展開は素晴らしい
- キャンペーン中の成長と進化には目を見張るものがある
- ゲームプレイ自体は若干希薄に感じられる
悪い点
●Kill Screen: 85/100
●Playstation Universe: 85/100
●IGN: 84/100
- 美しい色合いの舞台に素敵なサウンドトラック、基本的な操作感から成る素晴らしい体験は、ゲームプレイ中の私を常に悩殺していた。不思議な環境に残された暗号解読以外の難易度が私にとって低かったとしてもだ。それに、その代わり『ABZU』は魅惑的な深海を探索して純粋に楽しめる自由さをプレイヤーに味わわせてくれる。
●Game Informer: 80/100
●Polygon: 75/100
●Destructoid: 70/100
●USgamer: 60/100
●Gaming Age: 50/100
●GameCritics: 40/100
- 深海ツアーはとても短かった。筆者は2時間程度プレイしてその簡潔さに驚かされたりもしたのだが、それはきっと正しい構成だった。どんなに美しかったとしても、クジラと一緒に泳いでみたり、深海のクレバスに降りてみたりするゲームプレイは『ABZU』が持つ素敵な部分のちょっとした部分でしかないし、それらは感動的だったり示唆に富むようなものではない。『ABZU』の物語がより良質なものであるか、あるいはボタンを押して泳ぐだけのゲームに留まらないのであれば、筆者は打ちのめされていたかもしれない。
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『風ノ旅ビト』で知られるMatt Nava氏の新設スタジオGiant Squidが手がける水中探索アドベンチャー『ABZU』PS4版の海外レビューをお届けしました。平均スコアは78点(総レビュー数45件)。期待度に恥じない高得点を出しつつも、一部ではそのゲーム性への辛口評価も寄せられていました。
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美麗な深海を舞台にしたそのゲーム性はビジュアル/サウンドといった演出面において高い評価を得ていました。ナラティブな展開や探索への没入感はハイスコアを達成するための決定打となったようですが、一方でゲームプレイ自体の奥深さについては賛否両論となった模様。「チャレンジ性がない」「泳ぐためにボタンを押すだけ」といったレビューも見られ、リプレイ度や難易度設計に関しては疑問が残るような所感も決して少なくはありません。しかしながら、深海を巡る探検や美しいビジュアルを堪能したいプレイヤーにとってはこれ以上ないタイトルと言えるほどの評価が多いのもまた事実。プレイヤーを選ぶ可能性は高いところですが、『風ノ旅ビト』に代表される探索メインのゲーム体験を好む方には要注目な作品と言えるかもしれません。
PS4/PCを対象とする『ABZU』は海外PlayStation StoreのほかSteamで販売中。8月10日まではスペシャルプロモーション価格として1,584円で提供されます。なお、日本語表記はサポートされておらず、「コントローラーでのプレイを強く推奨」とのことなので、購入の際にはご注意ください。