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ユービーアイソフトは、F1(TM)の世界観をリアルに再現したレースゲーム『F1(TM) 2016』を9月に発売する。今回は一足先に本ゲームをプレイすることができた。そのリアルな感覚をレポート。
世界のモータースポーツの頂点とも言われるフォーミュラ1(F1(TM))。この『F1(TM) 2016』は、F1(TM)を統括する「FIA」公認のレースゲームだ。
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もちろんドライバーも本物
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しかもタイトルにある通り、2016年のシーズンのデータをすべて反映している。チームや全レース(全11チーム、21戦)の収録はもちろん、マシンのカラーリングやグラフィック、エンジンの音、ドライバーの表情、サーキットの景色なども完全に再現。ゲームを起動した瞬間、世界一華やかなモータースポーツの世界にバーチャルトリップだ。
■F1(TM)ドライバー人生を体験するキャリアモードを実装
今作は、PS4などの次世代機専用ソフトとなって2作目だ。前作の『F1(TM) 2015』では見送られた「キャリアモード」が実装されている。すぐにレースができるクイックレースやタイムトライアルとは違い、自らがプロドライバーとなってチームと契約しF1(TM)ドライバー人生を疑似体験するのがキャリアモードだ。
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チームに所属すると、レースで順位を上げることはもちろん、チームから出されるオーダーやライバル(チームメイト)との勝負などをクリアしながら経験値を稼ぎ、成績が良ければ他のチームに移籍もできる。下位チームから始めて実力を磨き、やがてフェラーリやメルセデス・ベンツなどの名門チームのエースドライバーとして華やかなF1(TM)人生を全うする、というサクセスストーリーを辿ることも可能だ。
■フリー走行からレースの流れまでをリアルに味わう
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チームと契約したらいよいよレースウィークが始まる。現実のF1(TM)では、日曜日の決勝レース前に、スタートの順位を決める予選(土曜日)と、予選当日とその前日にマシンのセッティングなどを煮詰めるフリー走行があるのだが、その流れが『F1(TM) 2016』でも完全に再現されている。
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公道を使用したコースレイアウトが特徴。また美しいグラフィックにも注目
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フリー走行は金曜日に90分×2回、そして予選当日の60分×1本の計3回。この限られた時間内で、マシンのセッティングやタイヤの種類を決め、何よりコースに慣れなければいけない。
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次は予選。決勝のスタート位置を決める重要な戦いだ。これも現実に即したノックアウト方式を採用。全22台が出走し、16位~22位までが決まる「Q1」(16分間)、Q1の上位15台が出走し、9位~15位までが決まる「Q2」(15分間)、そしてベスト8が決まるQ3(14分間)と進んでいき、特にQ3でトップタイムをマークすれば、上位グリッドを獲得できる仕組みだ。
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ちなみに自分のアバターはキャリアモード開始時に決めることができる
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この視点は変更が可能で、マシンの後部や上部などから選べる
これまでの全てが決まる決勝はレースの集大成である。ただ、例え予選トップを獲得しても油断は禁物。ライバルがあの手この手で自分の順位を狙ってくる。相手を抑え、惑わされずに完璧な走りができるかが勝敗を分ける。
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レースが終わると自分への評価が与えられる。トップでゴールすればもちろんいい評価が得られるが、そうでなければ当然厳しい評価がついてしまう。そして一息ついたら、また次のレースウィークの開始だ。これを繰り返しながら1シーズン、そして10年のキャリアを積み上げていく。
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ただ、F1(TM)ドライバーの週末の流れを完全に再現すると非常に時間が掛かる。しかし、『F1(TM) 2016』は、その時間を短縮することが可能。例えば、レースの周回数を実際の半分以下に設定すれば、スピーディにレースを重ねていける。がっつりとやりこみたいユーザーは完全再現出来るモードを選べばいいし、そうでなければ自分が満足できる程度の長さにすればいい。難易度も変更できるので、自分のレベルに合わせた楽しみ方ができるだろう。
■ハンドルコントローラーで極限の動きをリアル体感
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今回の体験で一番驚いたのは、マシンのリアルなドライビング感覚だ。もちろん通常のコントローラーでプレイすることもできるが、せっかくならハンドル型のコントローラーを使うのがオススメ。
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特に今回使用したThrustmasterのコントローラーは、ドライビング中のハンドルの重さ(注:ドライビング中にいくら力をかけてもハンドルが切れない状態を“重い”という)も忠実にフィードバックしてくれるので抜群のリアルさを味わえ、『F1(TM) 2016』にはもってこいのコントローラーだ。
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画面の先に見える赤いラインは、オーバースピードを示す。
手前のように緑になるまで減速すれば安全にコーナーをクリアできる。
ちなみにこのラインはアシスト機能の一つ。非表示も可
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実際、クルマというのは速度が増すほどハンドルが重くなるのだが、『F1(TM) 2016』はその先、極限のコーナリング中の感覚も再現されていた。
コーナー手前でハンドルを切ってクルマの向きを変え、そこでアクセルを踏むとリアタイヤが軽くスリップしてクルマが横にスライドするのだが、その横に滑る力と前進する力(アクセル)のバランスがうまくかみ合うことでクルマが進みながら自ら旋回し、しきりにハンドルを切らなくてもコーナーを曲がれる(これがいきすぎ、後輪が激しく空転している状態がいわゆるドリフト。ちなみにF1(TM)はドリフト状態に陥ると即スピンだ)。
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ちなみにこのスピンの最中もしっかりとハンドルが“取られる”
『F1(TM) 2016』はこの感覚が絶妙に再現されていて、その状態のハンドルの重ささえリアル。スピン状態に陥った時やコーナーの端にある縁石に乗り上げた時もハンドルがきちんと“取られ”、本物を運転しているのではないかと錯覚するほど。あまりのリアリティに、これでトレーニングすればすぐにでも現実のF1(TM)に乗れるのではとさえ思った。
キャリアモードの復活とドライビング感覚の徹底再現。『F1(TM) 2016』はゲームの域を超え、もはやF1(TM)の世界を完全にシミュレートしている。プレイヤーはもはやドライバーと言い換えてもいい。
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心技体、その全てを動員して表彰台の中央に立つ快感を味わってほしい。そしてぜひ多くのユーザーに、極限状態でのコントロールの難しさと面白さを体感してもらいたい。
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