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本物と見紛うばかりのリアルさと迫力あるバスケットボール映像で始まった『NBA 2K17』のプレゼンテーション。インゲームプレイからgamescom用に特別に編集されたと言う映像はまさにテレビ中継さながらの迫力です。映像を観て感じられたのは、ボールに対する反応が前作『NBA 2K16』よりもクイックでさらにリアルになっている点。前作のグラフィックも相当な感じでしたが、今作はポリゴンモデルであるはずの選手達が、現実世界の重みをもって動作している感じがより高まっている印象です。
映像公開に続いて、本作のブランドマネージャーを務めるAndrew Blumberg氏(以下、Blumberg氏)から詳細の説明が。『NBA 2K17』のカバーアートに登場するのはIndiana Pacersの13番、ポール・ジョージ選手。レジェンドエディションは、先頃引退したコービー・ブライアント選手がフィーチャーされるそう。このレジェンドエディションは全24バージョンあるバスケットシューズまで完全収録し、着せ替えが可能だと言う充実具合になっています。
恒例のサウンドトラックについては、ヒップホップ色の強かった前作までの傾向に比べ、よりヒットチャート向きのキャッチーなラインアップになっているとのこと。収録曲数も前作の25曲から一気に倍増し、全50曲が採用されています。また監修を務めるミュージックプロデューサーとして、オルタナティヴ・ロックの「Imagine Dragons」、今を時めくラッパー「Drake」のトラックメイカーとしても知られるDJ「Noah "40" Shebib」、カナダの若き歌姫「Grimes」らが担当しています。
以下、本作についてブランドマネージャーのBlumberg氏にお話を聞くことが出来たので、その模様をお送りします。
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――ストーリーモード「My Career」についての質問です。前作『NBA2K16』ではアカデミー賞映画監督であるスパイク・リーが脚本と監督を担当していましたが、今作はどなたが担当しているのですか?
Blumberg氏:「My Career」は、我々が最も大事と考えているモードの一つです。そして前作の購入者の9割以上がプレイしたというデータもあります。詳細は数週間以内に発表する予定ですが、さらにパワーアップされたものになるとだけお教え致しましょう。
――コントロールですが、前作ではDefensive Settingが復活しましたが、今作でも残されてますか?
Blumberg氏:基本的な操作方法は、好評だった前作のままと考えて頂いて結構です。さらに今作のモーションに合わせてチューニングしたものになっています。
――前作にも増してさらに選手の挙動がリアルで豊かなものになっていますね。
Blumberg氏:フィジカルモーションは常に進化させている要素の一つです。例えば新しくなったリバウンドのメカニズム一つを取ってみても、全体がより現実に沿ったフィジカルモーションになりました。ゴールに当たって跳ね返るボールの動き、ボールを追う選手の目線の動き、それから連動しての体の各パーツの動き、それがコート上の攻守それぞれの5人ずつに反映され、自身の位置や相手チーム選手との位置を判断して動き、今まで以上の臨場感を醸し出しています。
――前作『NBA 2K16』と比べて最も大きな進化は何でしょうか?
Blumberg氏:残念ながらこの段階で多くの詳細を語ることは出来ませんが、個人的な意見を言わせて頂くと、この『NBA2K17』は現実のバスケットボールをより忠実に再現することに、最も力を入れているということです。選手の見た目、コートの見た目とビジュアルの部分に止まらず、ボールや選手の物理的な挙動から選手のエモーションに至るまで、ビデオゲームではなくシミュレーターとして要素を強めているところでしょう。例えば第三者がプレイ画面を見ているとしたら、それは他人がプレイしているビデオゲームではなく、現実のNBAの試合を見ているようだ、と思われるものを目指して製作しています。
――今作からユーロチーム計21チームが加わっていますが、全体として何チームを収録されているのでしょうか?
Blumberg氏:それは良い質問ですね。もう沢山としか言えません(笑)。30のNBAチーム、レジェンダリーチームをまだ編集している途中ですが、これも30チーム以上を目指しています。21のユーロリーグチーム、オーストラリアやその他のナショナルリーグもありますから……沢山です。是非製品版で確かめて下さい。
――本日はどうもありがとうございました。
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『NBA 2K17』は、日本国内では2016年10月20日にPS4/PS3/Xbox One/Xbox 360/PC向けに発売予定となっています。