本プレゼンテーションに与えられた時間は30分。最初の15分ではgamescom用に特別編集された映像を見つつ説明があり、残りの10~15分は実際にデモをプレイするというもの。
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最初に本作における追加点や変更点などの話を伺いました。本作は前作である『シヴィライゼーション V』よりも新規プレイヤーにはさらに敷居を下げて遊び易くしている半面、ベテランプレイヤーがやり尽くそうとすると今までになくタフなものになっているとのこと。例えば自軍の異なる種類のユニットを合流させ、1ユニットに複数の機能を持たせる新しいスタッキングや、発展するに従い多ヘックス化していく都市等、従来にはない新たな要素が加えられます。曰く、今作の都市は1ヘックスに収まらず、建築物が増え規模が拡大していくことで周囲のヘックスへと広がっていく為、後の発展や戦略、物流などの経路を考えてより多角的な視点から、都市の位置を決める必要があるそうです。さらに積極的な探索を行い、蛮族の文化を接収したり、他国と出会うことで文化面の刺激となり、文化発展の速度が加速していくという新要素も。
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ひととおり今作での変更点や追加点の説明が終わると、ハンズオンデモ開始。時間泥棒の『Civ』のプレイにわずか15分を与えられても……と困惑気味に君主を自動選択するとなんと北条時宗公が。ドイツの地にて北条時宗公との邂逅に心をときめかす……暇もなく、急いでゲームを開始します。
先ずは良さげな周辺の土地探しから。そして拠点を決めると都市の開発を開始。文化と技術の両方のスキルツリーを発達させなければいけません。当面は選択出来るものはないため基本的な開発を選んで、手持ちのセトラーとウォーリアーを周囲の探索に向かわせます。冒頭の説明の通り、手持ちのユニットで縦横無尽に探索を進めていると蛮族の村を発見。侵略して配下に収めることで文化の開発が2ターン程縮まるのを確認しました。なるほど、こうして文化の発展を速めていけばいいのか。どうりでやたら他国のセトラーやスカウトを目にするはずです。相手との差をつける為にも、積極的でスピーディーな探索が序盤攻略のカギとなりそう。ひととおりマップを把握するのには、従来よりもさらに忙しい『Civ』となりそうです。
前作よりも大きくシンプルになったユニットや背景グラフィックですが、ユニット等のサイズが大きくなった分、描き込みも精密になりアニメーションの躍動感も増しています。また発色は全体的に鮮やかになり、君主らの人物画も含めて絵画調とも言える優美で大らかな絵柄になっています。一方、ユーザーインターフェイスはさらに微細化。グラフィックでの情報が軽減した分を文字情報で補うのかと思えるほど、確認事項がてんこ盛りに。ウィンドウを開き様々な文字情報を確認していると、ここでタイムオーバーとなりました。
興が乗ってきたところで止めなければならないゲーム程、後ろ髪をひかれるものはありません。それが『Civ』となれば尚更でしょうか。この続きは是非製品版で試してみなければと思わされました。
前作から実に5年ぶりとなるシリーズ最新作『シヴィライゼーション VI』は日本語正式対応で2016年10月21日より発売予定。Steamでは予約受付もスタートしており、通常版が7,000円、ダウンロードコンテンツなどを収録したデジタルデラックスエディションが9,300円で販売中となっています。