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海外メディアより、米大学の学生が人間のように『DOOM』のゲームプレイを学習する新たな人工知能を開発したと報じられています。
「『DOOM』デスマッチモードで人間を倒すための人工知能」を開発したのは、米カーネギーメロン大学の学生たち。このプログラムはAIによる初代『DOOM』大会イベント「ViZDoom」に参加したもので、デビュー戦となる同大会で2位を獲得したとのこと。結果のみを見れば優勝を逃したと言えるところですが、注目すべきは「いかにして人工知能が『DOOM』を学習するか」という点。学生たちが発表したViZDoom: A Doom-based AI Research Platform for Visual Reinforcement Learning(『DOOM』をベースにした視覚的強化学習の為の人工知能研究)によれば、このプログラムでは「予め設定されたコマンドを用いる」のではなく、人工知能自らが『DOOM』のプレイ画面を見て、画面上で何が起こっているのかを認識しながらプレイスキルを学習していくのだとか。海外メディアDEN OF GEEK!ではこの学習方法を「人間がゲームを学ぶ流れとまさに同等である」と伝えています。
開発者であるGuillaume Lample氏とDevendra Singh Chaplot氏は、この人工知能を作り上げるまでに4ヶ月の期間を費やしたとのこと。ゲーム文化に大きな影響を与えそうな両名は、現在は更なる複雑な3D環境を含む『Quake』を学習可能な新たな人工知能の開発に挑んでいます。