過去に行われた、『VBS 3』の広域描写モジュール“VBS Blue”を用いたVR紹介の様子
Bohemia Interactive Simulationsは、同社の親会社Bohemia Interactiveが手がけるPC向けFPS『ARMA 3』を基にした軍事教練用シミュレータ『VBS 3』を更新し、新たにVR機能に対応したことを発表しています。
対応となったVR機器はOculus Rift CV1とHTC Vive。OculusはOculus SDK、HTC ViveはOpen VR SDKによって実装されており、既存の訓練環境とのギャップを埋めるために用いられるとのこと。実際の利用例として、HTC Viveを用い、車両シミュレータを実行中にタレット部分から飛び出すことができるようにしたり、前線観測員により広い視界を与えるためにOculus Riftを用いる、などの利用法が挙げられています。
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このVRを実装するアップデートではストライカー装甲車に新しい機能が追加されたり、遠くから膨大な量が視認可能な新たな夜間照明システムなども実装されているようです。
『VBS 3』は『ARMA 3』を基にはしていますが、必ずしも両者で基礎機能のフィードバックがなされる訳ではないのには注意しましょう。また、一般向けゲームである『ARMA 3』とは異なり、『VBS 3』は一般個人へのライセンス販売は行われていません。しかし、多少なりとも『ARMA 3』へのVR実装の可能性が出てきたということで、その空気感、臨場感が大きな魅力の『ARMA 3』を、VRで更にディープに楽しむことができる日が来ることに期待したいものです。
『VBS 3』は国内ではリアルビズ社が代理店となっており、事前申請のあった警察や自衛隊、警備関係者のみが入場可能な“テロ対策特殊装備展”などにて展示が行われていることがあるようです。