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11月17日から19日まで韓国・釜山で開催されるゲームショウ「G-STAR 2016」のSIEKに、PSVRタイトル『White Day:Swan Song』のプレイアブルが初出展されました。本稿ではそのプレイレポートをお届けします。
『White Day:Swan Song』は韓国のゲームメーカーROI Gamesが手掛ける一人称視点のロマンチックホラーゲームで、『White Day』シリーズの最新作。初代をリメイクしたスマートフォンタイトル『White Day:学校という名前の迷宮』が2015年にリリースされていますが、本作では前作の6年前が舞台で、新たな「夜の学校で繰り広げられる恐怖」が描かれます。
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日本の「東京ゲームショウ」やアメリカの「E3」同様に「G-STAR」でもPSVRタイトルをプレイするには整理券が必要で、開幕数分で整理券配布所には行列が。しかも『White Day:Swan Song』はモニターに布が被さっており、プレイヤーしか内容が分からないという展示方法だったため、複数あるPSVRタイトルの中でも特に人気を集めていました。
なお、本稿では2015年に公開されたティザートレーラーをキャプチャーして使用。作品としての雰囲気やキャラクターデザインは同じですが、あくまでも発表当初のものであり、実際のゲーム画面とは異なりますのでご注意ください。
◆あざといヒロインと夜の学校へ
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今回のデモでは、始まって数秒で心霊現象を体験し、早くも恐怖のどん底に叩き落されました。「これはヤバイ、これはヤバイ」と焦っていると、画面は後輩の女の子が居る教室へ。「先輩、どうしたんですか?」と気さくに話しかけてくる彼女に対して「怖い夢を見た」と答える主人公。ゲーム内の存在ではありますが、自分以外の誰かが居るだけでこんなにも安心するんだと驚いている自分がいました。なお、キャラクターのモーションも確りと作られており、今回出会ったヒロインは言葉も仕草も良い意味であざとかったです。
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「いつまでも学校に居るわけにも行きませんよね……あ、もしかしてそういうこと狙ってます(笑)」というギャルゲーならば嬉しい発言をする彼女を無視して、とかく外に出るために当たりをキョロキョロする筆者。するとようやく教室の外に出れるようになり、外に繋がる扉に手をかけますが……開かない。「近くに鍵があると思います。先輩はあっち(かなり暗い方)を探してください」と言われるがまま鍵を探していると、棚の中に鍵を発見。一目散に彼女のもとに戻り、先に進みます。
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ところが、扉の先は真っ暗。とりあえず彼女の後を付いて行こうとじっとしていると、「先輩…怖いので先に行って下さい」と言われてしまい、泣く泣く先陣を切ります。この絶対に何か起こるシチュエーションは予想を裏切らず、ある程度進んだところで守衛が登場。実はこの守衛がいわゆる殺人鬼で、手に刃物を持って追いかけてくるのです。
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「先輩!こっちです!」と主人公の数倍の速さで駆け抜けていく彼女を必死に追いかけ、なんとか守衛から逃げ延びることに成功。「先輩はあいつが来ないか見張っていてください」と指示されてしまったので、扉を開けて辺りを見回します。この“見渡し”は身を乗り出して行うため、VRならではのアクションと言えるでしょう。守衛が遠くに言ったのを確認し、彼女に伝えようと思ったその時、なんと目の前に幽霊の姿が。この後衝撃な展開を向かえデモは終了しました。
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夜の学校に閉じ込められる、学校には殺人鬼が居る、隣には可愛いヒロインが居る、殺人鬼だけではなく幽霊までいる――それらをVR空間で表現し、自らの視点で進めなければいけない『White Day:Swan Song』。その恐怖はかなりのもので、実際のお化け屋敷の様に“自分以外の誰かが居ると安心する”ということをゲームで体験できました。情けない話ですが、常に彼女がどこに居るのかを確認してしまうのです。
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また本作は“ロマンチックホラーゲーム”というジャンルのとおり、ヒロインたちとのコミュニケーション要素も実装されます。今回のデモでは主人公の発言を選択肢から選ぶことができ、これによりストーリーが分岐。現地の担当者の話によると、いわゆる吊り橋効果を用いた「怖いから手を繋いでもいいですか」的な演出もあるようで、既にリリースされているVRホラーゲームとはまた違った体験ができそうです。
日本展開については未定となっていますが、スマートフォンの『White Day:学校という名前の迷宮』は日本語に対応しており、本作についても検討はしているとのこと。続報が入り次第お伝えします。