この訴訟は、2014年にオーストラリアの行政機関、オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)が、当時のSteamに返金システムが存在していなかったことを受けてValveに対して行ったもの。かつてのSteamでは返金システムが存在していなかったほか、利用規約上にて「Steamに関して発生するあらゆる料金、およびSteam Walletを利用して行われる購入のすべては、本規約に明確な規定がない限り、支払い方法を問わず前払いとし、全額または一部を問わず返金されません」とされていました。
オンライン上の他国の企業を裁けるのかという部分が大きな焦点となった本裁判ですが、最終的には2016年3月に、連邦裁判所が、Valveがオーストラリア国内で事業を行っていたと判断したことによってValveの敗訴が確定。最終的な賠償責任を追及する公聴会などが行われていました。
今回決定した300万豪ドルの罰金については、Steam返金システム実装以前にはオーストラリアの法律に基づかない虚偽の内容を消費者に認識させていたことなど、「オーストラリアの法への関心と協力の欠如」を理由として、懲罰的にValve側から提示されていた額の12倍もの額となった模様です。またValveは、コンプライアンスプログラムに参加し、オーストラリアのウェブサイトに返金の権利について告知を出すことも求められています。
関連リンク
編集部おすすめの記事
特集
ニュース アクセスランキング
-
最大80%OFF!このGWに『ダークソウル』や『イース』をセール価格で遊ぼう─メトロイドヴァニアやRPGも【eショップ・PS Storeのお勧めセール】
-
『バイオハザード』『シムシティ』『ウルティマ』など5本が2024年の「ビデオゲームの殿堂」入り!
-
『ヴァンガードプリンセス』著作権は誰のもの?海外版と『R』版、2つの販売元が互いの動画に著作権侵害の申し立て―原作者の意思はわからず
-
【PC版無料配布開始】ストラテジーRPG『Circus Electrique』本編&放置系オンラインゲーム『ファイアストン』インゲームアイテム―Epic Gamesストアにて
-
マイクロソフトが7月に“独自の”モバイル向けアプリストアを開設か―まずは『マインクラフト』など自社タイトルからスタート
-
Fanaticalにて『FO:NV』『Prey』『For The King』など19タイトル対象の 「Trinity bundle」開催!まとめて買えば名作タイトルを250円以下で入手可能
-
「ジュラシック・ワールド」ゲーム第3弾が2026会計年度内リリース!Frontier Developmentsは今後3会計年度連続マネジメントシムを発売予定
-
スイッチ後継機種は発売当初から需要を満たせるはず―任天堂が決算説明会で後継機種について回答
-
Steam版『HELLDIVERS 2』PSN連携必須化騒動で失業しかけた人物が―否定的レビューや返金を“煽った”せい?
-
突然の有名スタジオ複数閉鎖の衝撃―Tango Gameworksなど惜しむ多くのコメントがSNS駆け巡る、三上真司氏も発言