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過去の名作の復刻を精力的に行うDRMフリーのゲーム配信サービスGOG.comは、2005年にSierra Entertainmentから発売された、PC向けタクティカルシューター『SWAT 4』とその拡張パックをセットとした『SWAT 4: GOLD EDITION』の販売を開始しています。
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『SWAT 4』は、Sierra Entertainmentのアドベンチャーゲーム「Police Quest」シリーズを継いで開発された『SWAT』シリーズの4作目。『SWAT』シリーズのジャンルは一定していませんが、3作目『SWAT 3』からはリアル系のタクティカルシューターへとジャンルを変えています。『SWAT 4』の開発は『System Shock 2』や、後には『BioShock』シリーズを手掛けることとなるIrrational Gamesです。
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本作は特殊部隊をテーマにした他のゲームと異なり、その名の通り警察の1部門である「SWAT」を題材としており、犯人の“殺害”ではなく“制圧”を目的としているのが特徴です。作戦のプランニングや、適切な交戦ルールに基づき様々なアイテムを駆使する制圧場面、個性豊かな敵AIといった要素だけでなく、リプレイ性にも富んでいました。もちろんマルチプレイヤーも搭載しています。
高い評価を得た『SWAT 4』ですが、半面、再販などには(DL再販サイトの消失など)恵まれておらず、今回のDRMフリーでの販売開始は『SWAT 4』ファンには非常にうれしいところではないでしょうか。『SWAT 4: GOLD EDITION』には、新マップやAIの更なる強化などを含む拡張パック「The Stetchkov Syndicate」も含まれています。ただし仕方ない所ではありますが、当時国内にてリリースされていた日本語版は本リリースには含まれていません。
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また、『SWAT 4』のマルチプレイヤーはオンラインマッチングサービスに使用されていた「Gamespy」がサービス終了しているためLAN/IP直接続のみとなっています。しかしながらこちらは代替サービス「GameRanger」などを用いることにより解決可能な模様です。
『SWAT 4: GOLD EDITION』はGOG.comにて9.99ドルにて発売中です。