
ValveのGabe Newell氏は、ワシントン州ベルビューの本社で行われた海外メディアとのラウンドテーブルにおいて、現在3本のVRゲームを開発していることを明らかにしました。詳細なゲーム内容は伝えられていないものの、それらはUnityとSource 2での両方で構築されており、『The Lab』のような実験タイトルではない、フルゲームになるとのことです。
『The Lab』プレイ映像
また、現在のValveがソフトウェアとハードウェアを同時にデザインすることができると伝えるとともに、任天堂の宮本茂氏の名前を挙げ「これは宮本氏が常に持っていたものです。彼はゲームをデザインする際に、入力デバイスが何であるかを考えてシステムをデザインする能力がありました。これがより良いエンターテインメント体験の構築を可能にするのです」と語っています。
そして、VRはギミックではなく、バーチャル体験の分野における全く新しい言語であると強調。単に既存のコンテンツをVR空間に入れるだけでは全く成功しないだろうとも述べています。ちなみにValveは以前に『Half-Life 2』や『Team Fortress 2』をVRに対応させましたが、開発者にとってマイルストーンではあっても、ユーザーにVRシステムを買わせるまでの魅力はなかったとのことです。
- 「既存のVRシステムを80%安くしたら巨大な市場になるでしょうか? 人々が1日に20時間をVRに費やす魅力的な理由はまだありません。一旦何かが得られれば、何百万人もの人々が興奮し、コスト削減を気にし始めます。これは時期尚早のコスト削減がすべての悪の根源であるという古いジョークのようなものです」
2018年~2019年までには、VRのディスプレイ技術が他のどのディスプレイ技術よりも進化すると予想しているGabe Newell氏。同氏率いるValveはこれまで様々な革新を見せてきただけに、前述の3本のVRゲームにも大きな注目と期待が注がれるのではないでしょうか。
新型Viveコントローラーのプロトタイプ