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2月23日にいよいよ発売されるPS4向けリマスタータイトル『バットマン:リターン・トゥ・アーカム(Batman: Return to Arkham)』。今作は、描画エンジンの変更や全DLCの収録、そして2作品が1本に収録、さらには、PlayStation 4 Proにも対応をしており、映像表現の向上や安定性の改善がされているなど、様々な特色を持っています。Game*Sparkでは今回、本作の発売前にプレイする機会を得たので、そのプレイレポをお届けします。
■『バットマン:リターン・トゥ・アーカム』とは?
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『バットマン:リターン・トゥ・アーカム』は旧世代機向けにリリースされていた、2010年発売の『バットマン アーカム・アサイラム』、2011年発売の『バットマン:アーカム・シティ』を現世代機用にリマスターしたタイトルで、この2作品が1つのパッケージに収録されています。初めてプレイする方にも、既にプレイしている方にもオススメできる作品です。
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大きな特徴としては、オリジナル版ではUnreal Engine 3で描画されていたものが、今作ではUnreal Engine 4へと移行しています。PS4向けに最適化され、グラフィックやモデル、環境、ライティング、影、陰影など様々な要素も全体的にアップグレード化。リマスターはVirtuosによって行われ、Rocksteady Studiosが開発したオリジナル版を美麗に、かつ確実に昇華させています。
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また、過去に配信されたDLCも全て収録されており、初回特典や有料DLCとして追加されたストーリーを含む全コンテンツも遊べるようになっています。
- ◆各作品解説(公式サイトより引用)
・『バットマン アーカム・アサイラム』、全てはここから始まった。オリジナルはRocksteady Studiosによって開発され、2009年に世界、2010年に日本で発売された。アクションと冒険の詰まった、スーパーヒーローのゲームであり、プレイヤーをアーカム・アサイラムの奥深く、独創的で暗く独特な雰囲気の冒険へと誘う。ストーリーはゲーム用のオリジナルとなっており、プレイヤーは敵のまっただ中を静かな恐怖、そして影の中を動く。ハーレークィン、ベイン、キラー・クロック、ポイズン・アイビー、スケアクロウなどのアーカム・アサイラムを乗っ取ろうとするゴッサムの悪名高いヴィランたち、そしてジョーカーと対峙することになる。
・『バットマン:アーカム・シティ』は、2011年のRocksteady Studiosによる『バットマン アーカム・アサイラム』の続編である。『アーカム・アサイラム』の強烈で独特な雰囲気をベースとしており、プレイヤーは、ゴッサムの悪党やギャング、凶人たちにとって最高のセキュリティを備えたホームである広大なアーカム・シティ-を飛び回ることができる。キャットウーマン、ジョーカー、トゥーフェイス、ハーレークィン、ペンギン、Mr.フリーズなどのゴッサム・シティの最も危険な犯罪者たちに焦点をあてたこのゲームでは、プレイヤーはダークナイトとなり、アーカム・シティに正義をもたらす。
■凶悪犯が収容される「アーカム・アサイラム」の狂気
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最初にプレイしたのは、Rocksteady Studiosがアーカムシリーズ第1作目として制作した『バットマン アーカム・アサイラム』。本作は、バットマンの原作コミックにも登場し、凶悪犯が数多く収容されている精神病院(厳重に警備された監獄ではあるが、厳密には刑務所ではない)「アーカム・アサイラム」を舞台にしたアクションタイトルです。舞台が舞台だけに原作でも有名なヴィランたちが数多く登場し、プレイヤーと幾度も対峙します。
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- ◆あらすじ
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宿敵、ジョーカーを捕まえたバットマンは、厳重な警備で知られ、凶悪犯が収容される「アーカム・アサイラム」にジョーカーを引き渡す。軽口を叩きつつも一切抵抗しないジョーカーを不審に思ったバットマンは、収容まで付き添おうとするが、隙を見たジョーカーに脱走を許してしまう。
バットマンは再び捕まえようとするが、前もって侵入していたハーレークィンや、警備の裏切りなどによって、「アーカム・アサイラム」はあっさりと敵の手に落ちてしまった。また、所長クインシー・シャープやゴッサム市警察本部長ジェームズ・ゴードンのほか、数多くの職員/医師が人質に取られる。バットマンは、「アーカム・アサイラム」に収容されていたミスター・ザズーやスケアクロウといった有名ヴィランと対峙しながら、ジョーカーが企む野望を阻止していく。
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『バットマン アーカム・アサイラム』は2010年発売のタイトルとあって、リマスターによる恩恵をなによりも感じられるタイトルと言えるかもしれません。明るさの設定にもよりますが、全体的に画面が見やすくなり、人物の服装や顔の造形など、ディテールが細かくなったことがわかります。細かな部分は、一見しただけでもわかりますし、右スティック押し込みでズームすれば、より近くで観察可能です。
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オリジナル版発売当初でも一定のグラフィック水準を満たしていた本作ですが、Unreal Engine 4での描写は単なるリマスターに留まらない魅力を醸し出しており、過去にプレイしていた方が触れば、今作の良さは最初の10分、いや5分でわかるでしょう。もちろん、ゲーム自体が高評価を獲得していただけあり、面白さは損なわれておらず、新規プレイヤーにもオススメです。
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■犯罪が蔓延るオープンワールド「アーカム・シティ」へ
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Rocksteady Studiosのアーカムシリーズ2作目となる『バットマン:アーカム・シティ』は、前作『バットマン アーカム・アサイラム』から続く物語が描かれるオープンワールドタイトル。ジョーカー、ミスター・ザズー、リドラーなどが引き続き登場するほか、今作からの新ヴィランとして、ヒューゴ・ストレンジ、トゥーフェイス、Mr.フリーズといった人物たちがバットマンの前に立ちはだかります。
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『バットマン アーカム・アサイラム』もサンドボックス/オープンワールド要素を持っていたのですが、本作は完全なオープンワールド化。地域が丸ごと刑務所となった「アーカム・シティ」の中をバットマンとして、時にはキャットウーマンとして活躍可能です。
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- ◆あらすじ
前作にも登場したクインシー・シャープは、ゴッサム・シティの市長に就任すると、スラム街を閉鎖し、丸ごと「アーカム・シティ」という名の刑務所にしてしまうプロジェクトを発動する。バットマンはブルース・ウェインとして、記者会見を開き反対の演説を行うが、セキュリティ会社「TYGER」の兵士たちによって逮捕される。
逮捕後、ウェインはヒューゴ・ストレンジから、正体を見抜かれていることや、謎の計画「プロトコル10」の実行が間もなくであることを知らされる。ヒューゴ・ストレンジは「TYGER」を差し向けた人物であり、裏で糸を引いている人物だが、一方で何らかの病気に侵されているジョーカーも行動を起こしているようだ。バットマンはこの街に存在する悪を打ち倒せるのだろうか。
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今作では、前作に比べて行動範囲が格段に拡大したため、そのグラフィックの美しさは顕著に感じられます。筆者はオリジナル版をプレイしたとき、DLCがなにも入っていないものを遊んでいたのですが、今回はストーリーモードにキャットウーマンのエピソードが導入される「キャットウーマン・バンドルパック」DLCが導入されていたので、新鮮な気持ちで楽しめました。
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そのほかのDLCも含まれているので、バットマン/ロビンの活躍が描かれるストーリーDLC「ハーレークィンの復讐」も最初から遊べるのも嬉しいところ。そのため、「オリジナル版を1回だけクリアしたことがあるけど…」というユーザーならば、以前とはまた違った体験ができるはず。少なくとも筆者は、いつの間にやら、やったはずなのにプレイにめり込んでいました。
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■至極のバットマン体験を、今こそ
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再三お伝えしているように、今作の魅力はなんと言ってもやはりグラフィックに関する部分です。旧世代機向けタイトルとして屈指の人気を誇る両作品は、現世代機で違和感なく蘇り、魅力的すぎるキャラクターがイキイキと画面上で飛び回ります。また、シリーズの特徴とも言える、軽快かつ重厚なアクション要素、遊ぶ者を惹きつけるストーリーは、Unreal Engine 4で描写されたグラフィックが見事に彩っています。
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Rocksteady Studiosによるアーカムシリーズ最終作『バットマン:アーカム・ナイト』へと続くストーリーが語られる2つの作品が一度に楽しめ、美麗になったグラフィックも格別。名作2タイトルとUnreal Engine 4のグラフィックが楽しめるという意味では、「1パッケージで3度楽しめる」と言えるのではないでしょうか。シリーズに触ったことがない、というユーザーは当然ながら、筆者としては、既にプレイ済みのユーザーにも、DC映画ファンの方にも今作を強くオススメしたいです。
『バットマン:リターン・トゥ・アーカム』は国内でPS4を対象に2月23日発売予定。価格は、パッケージ版が5,980円、ダウンロード版が5,480円(いずれも税別)です。なお、本作のパッケージ版は2枚組。ダウンロード版は購入後、それぞれの作品が個別にライブラリーに追加されます。