2017年5月14日より秋葉原UDXにて開催された「TOKYO INDIE FEST 2017」。このイベントには、国内外のインディーゲームが多数展示されており、注目すべきタイトルがいくつもありました。その中で、特に筆者が目を見張った、YOKOGOSYSTEMのiOS/Android向け『リバーシクエスト2』は、スーパーファミコンの名作『タクティクスオウガ』のようなグラフィックで描かれるリバーシ&RPG最新作です。今回はそのプレイレポートをお届けします。
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本作は、盤面を自分の色に染めていくリバーシの戦略性と、キャラクターの育成といったRPG要素を組み合わせたゲームです。プレイヤーキャラクターは、ボードゲームのようなフィールドを進んでステージクリアのマスを目指すことになります。フィールドには、敵やイベント、宝箱、体力を回復させるマスなどが設置されており、プレイヤーは、フィールドのマスとキャラクターの状態を照らし合わせて、どの方向に進むべきかを判断していきます。
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バトルは、リバーシの盤面のようなフィールドで行われ、プレイヤーと敵プレイヤー(NPC)は、交互にユニットを配置して盤面を自分の色に支配していく事に。各ユニットには、敵を攻撃するアタッカーと、自分のHPを回復させるヒーラーというロールがあり、たとえば、アタッカーと同じタイプのユニットを敵ユニットに挟むように置いて自軍のものにすると、敵にダメージを与える事ができます。さらに、挟む敵ユニットの数が多ければダメージも倍になります。
リバーシのルールを踏襲した本作ですが、ただ盤面を自分の色に塗り替えるだけでは勝てません。プレイヤーは、自軍ユニットのレベル・能力・特性を把握しながら、敵の戦力やフィールドの状況を鑑みて、ユニットを的確なマスに置かなければならないのです。たとえば、攻撃力が強いユニットは、敵味方のユニットが多数置かれた後半で使うと、敵プレイヤーに大ダメージを与える事ができるので最後まで取っておく必要があります。この戦略性の高さは、『タクティクスオウガ』などで見られるシミュレーションRPGのようでした。
前作『リバーシクエスト』の映像
前作との大きな違いは、グラフィックが硬派な洋ゲー風から『タクティクスオウガ』風に変化した事と、フィールドの移動方法がサイコロによって決まる双六方式から一マスずつ進む方式になった事です。
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YOKOGOSYSTEMの田崎氏によると、本作は、幼少の頃にスーパーファミコンを楽しんだ30代のゲーマーに向けて作られているとのこと。また同氏も『タクティクスオウガ』のファンで、グラフィックだけではなく、画面切り替えの演出なども当時のゲーム作品のものを再現しているのだとか。レトロゲーマーの琴線に触れる作品になりそうです。
なお、本作は基本プレイ無料ですが、ガチャやスタミナ制は採用しておらず、広告を表示させたり、課金アイテムを販売したりする方向で配信する予定です。
『リバーシクエスト2』は今冬配信予定。現在、YOKOGOSYSTEMの開発者たちは本業の仕事をこなしながらゲーム開発に明け暮れています。