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先日の5月20日,21日に京都みやこめっせで開催された「A 5th of BitSummit」にて、中国の大手パブリッシャーOASIS GAMESが4タイトルを出展しました。今回は、出展タイトルの日本語ローカライズを行ったアクティブゲーミングメディアのRobert Pontow氏へのインタビューも含めたブースレポートをお届けします。
OASIS GAMESは2011年に香港で設立されたオンラインゲームの開発をメインとした制作会社。2016年にはソニー・インタラクティブエンタテインメント上海のパートナーとなり、中国産タイトルのパブリッシャーとしての成長を続けてきました。今回はブース内で展示されていた4つのタイトルをご紹介します。
◆『Weeping Doll』
プラットフォーム:PSVR リリース日:2017年夏予定
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顔に赤いアザがあったことから両親に疎まれ、同じアザのある人形と共に暗い部屋に閉じ込められていた…そんな虐待を受けていた少女の暗い感情が描かれるVR対応のサイコホラーゲーム。主人公はその家族が住んでいた屋敷に足を踏み入れ、室内に響き渡る泣き声と呪われた人形の謎を解き明かしていきます。システムとしては、屋敷内に施されたパズルを解いていくことでストーリーが進んでいくシンプルなもの。
◆『Hidden Dragon Legend』
プラットフォーム:PC,PS4 リリース日:未定
記憶をなくした剣の達人Luが、自身の記憶を探し求めるハイスピード2Dアクションゲーム。魔法や怪物が存在する古代中国が舞台になっており、敵を倒していくことでキャラクターのレベルアップ要素もあり。アクション部分に若干の硬さが見られたものの、丁寧に描き込まれたフィールドと3Dで描かれるカットシーンによって、全体として高品質なタイトルである印象を受けました。
◆『Light Tracer』
プラットフォーム:PC,PSVR リリース日:2017年内予定
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不思議な光のステッキを使って可愛らしいお姫様をゴールまで導くVR対応のパズルアクションゲーム。プレイヤーはフィールドを見渡せるようになっていて、右手のステッキで光を照らした場所にお姫様が進んでいくというシステムです。フィールドには罠や仕掛けがあるので、その場所を安全にお姫様が越えられるように導きます。
◆『Dying Roborn』
プラットフォーム:PSVR,PS4,Vita リリース日:2017年5月末予定
出口のない荒廃したホテルで目覚めたマシューが主人公の脱出ホラーゲーム。全6章からなるゲームで、プレイヤーはマシューの妹を探しながらホテル内にあるパズルを解いていきます。映画「SAW」に影響を受けているようで、廃墟と化した不気味なホテル内をVRで体験すると中々の緊張感を味わえました。
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Pontow氏によれば、OASIS GAMESは日本進出にも非常に積極的な姿勢を示していて、今後も多くのインディータイトルを日本ユーザーに届けていきたいとのこと。出展タイトルの内3つがVRタイトルだったことについては、世界中で今最も熱いゲーム市場なのでチャレンジしている開発者が中国でも多いことを語りました。海外インディータイトルが日本語でプレイできるチャンスを広げるOASIS GAMESに注目です。