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ゲームの開発を手がけるポリフォニー・デジタル代表取締役でシリーズプロデューサーの山内一典氏は「今は放っておいても、スポーツカーがどんどん登場し、モータースポーツが盛り上がるという時代ではありません。この"ビジョングランツーリスモ"はそうした時代の中でも、スポーツカーを盛り立てていきたいという気持ちで生まれたブランドです」と語りました。
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今回のクルマは、1960年代から70年代にかけて様々なイタリアンスポーツカーを生み出したイソが製造し、耐久レースなどで活躍した「イソ リヴォルタ」からインスピレーションを受け、その「戦いの遺伝子」を最新のデザインとテクノロジーで再現したモデル。イタリアのザガートが手がけた、独特のセンスによる造形美が印象的です。
長いフロントノーズにはキャラウェイ製の4.5リッターV8エンジンが搭載され、その最高出力は560馬力。イタリアで生まれた"グランツーリスモ"の語源のように、モータースポーツにも参加できるような走行性能の高さと、普段使いもできる普遍性を両立したようなクルマとなっているようです。
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ザガートのデザイン担当副社長である原田則彦氏は、「古来から、速く走るというのは人類の進化の象徴でしたが、20世紀後半に近づくとそれが日常には体験できないレベルにまで到達してしまいました。そうした時に登場したのがバーチャルの世界で、『グランツーリスモ』のゲームの中では速さの魅力を現実世界以上に楽しむことができるようになりました。そうしたブランドとコラボレーションして素晴らしいクルマを生み出せたのは幸運でした」とコメントしていました。
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「イソ リヴォルタ ザガート ビジョン グランツーリスモ」(Zagato Iso Rivolta Vision Gran Turismo)は将来のアップデートで『グランツーリスモ SPORT』にも実装される予定です。