先日、中国での展開と、任天堂ゲームキューブ/Wiiタイトルの配信が告知されたNVIDIAのゲーミングデバイス「NVIDIA SHIELD」。長年、中国本土では、Wiiを始めとする任天堂ゲーム機が正式に購入できなかったため、世界中のメディアが報じました。
また、NVIDIAが開発/販売しているゲーミングデバイスで正式な任天堂タイトルが遊べるとあって、中国以外での展開にも注目が集まっています。そこで、Game*Spark/インサイド編集部は、NVIDIAの広報担当者に中国本土以外での任天堂タイトルの展開などについて問い合わせました。以下、NVIDIAより寄せられたコメントとなります。
NVIDIAと任天堂のビジネス関係の拡大のため、この度、任天堂で最も人気なWiiとNintendo GameCubeのタイトルが初めて正式に中国で発売されることになりました。近々発売となる「スーパーマリオギャラクシー」や、「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」、「PUNCH-OUT!!」 は1080pでリマスターされ、本日(編集註:中国での展開が発表された12月5日)リリースされたNVIDIA SHIELDの中国版で利用可能です。
中国でSHIELDを持っている方は「スーパーマリオギャラクシー」を含め、WiiとNintendo GameCubeのタイトルをダウンロードしてプレイすることができます。 これらのゲームはNVIDIAのライセンスで提供されています。
中国市場向けにカスタマイズされたSHIELDは、ローカルコンテンツ、店舗、検索機能などが備わっており、完全にローカライズされたデバイスになっています。また、BaiduのDuerOS会話型AIシステムとiQIYIの豊富なエンターテインメントオプションにより、中国のお客様にゲーム、AI、ホームエンターテイメントの新体験を提供いたします。
担当者によると、任天堂のゲームは、NVIDIA SHIELD本体にダウンロードし、プレーできるとのこと。また、中国本土以外での展開については未定との回答が得られました。なお、「NVIDIA SHIELD」の日本展開も現時点では未定ということです。
ちなみに、ニンテンドースイッチに使用されているチップがNVIDIA製であることは既報の通り。今後、任天堂が同じような形で、ゲームキューブやWiiのHD化されたタイトルをニンテンドースイッチ向けに供給することがあるのかなど、中国本土でもタッグを組んだ両社の今後の動向にも注目が集まります。