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『Grand Theft Auto V』内オンラインモード『Grand Theft Auto Online(GTAオンライン)』にて実装された大型無料アップデート「強盗:ドゥームズ・デイ」。今回、Game*Sparkでは、待望の新強盗ミッションをワクワクしながらプレイしたので、そのインプレッションをお届けします。
◆かつてない、過去最大級のアップデート
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「強盗:ドゥームズ・デイ」は従来の『GTAオンライン』向けアップデートと同じく、無料で追加された新コンテンツで、全3幕(ACT)に分かれた、1つの大きな物語が展開。ストーリーは、億万長者の企業家で新キャラのエイボン・ハーツと彼の所有するAI「クリフォード」が、世界を破滅させうる計画を練っている外部勢力の痕跡を発見したことから始まります。
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そこからなんやかんやあって、そのとてつもない計画を阻止するべく、我らがレスター・クレストと無口なプレイヤーキャラクターたちが行動を起こしていきます。今回追加された強盗ミッションは誰でも参加できますが、強盗計画ルームから強盗ミッションを開始できるのはメイズバンクの抵当流れ物件として販売されているIAA(ゲーム内の政府組織)施設を所有しているプレイヤーだけ。その施設を購入したうえで所有者が、ボス、CEO、MCプレジデントとして登録すれば、クルーを招集し、ミッションを開始できます。
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このIAAの施設は、非常に大きく、メインエリアの壁デザインを変えられたり、警備室などをオプションとして設置できたりするほか、敵を一撃で葬るサテライトキャノンも用意。サテライトキャノンは、手動照準と自動照準がありますが、1発の値段が最低でも50万GTAドル(手動照準)とあって、おいそれと使える機能ではありませんし、クールダウン時間が長いので、オマケ程度に考えるのがいいでしょう。
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また、新車両も忘れてはいけませんね。「強盗:ドゥームズ・デイ」では、耐久度抜群のVTOL機「アヴェンジャー」や、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアンを彷彿とさせる車「デラックソ」など、バリエーションに富んだビークルが多数追加されています。これらの新ビークルは、ミッションなどで搭乗できる場合がほとんどなので、使用感を確かめてから購入を考えられます。加えて、自分が施設を所有し、リーダーとして「強盗:ドゥームズ・デイ」をクリアすれば、新車両が割引価格で購入できるようにもなりますよ。
◆2人からでも挑めるように!大興奮の新ミッション
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さて、この新アップデートは「強盗」と銘打たれているように、従来の強盗ミッションと基本的には同じ流れになります。ただし、今回の「強盗:ドゥームズ・デイ」が今までとは違うのは、準備ミッション、フィナーレだけでなく、フリーモードでの調達ミッションが追加されていることです。
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調達ミッションは一番最初に行われ、ほかのプレイヤーもいるフリーモード中に、ビークルを始めとする様々な器材をIAA施設へ持ち帰らなくてはいけません。フリーモード中のミッションは、ほかのプレイヤーに襲われる恐れがあるため、常に気が気でない状態……。調達中の他クルーから器材を横取りしたり、強盗調達器材を最終手段として購入したりもできますが、フリーモードを使用したミッションは、やはり賛否が分かれるところかもしれません。
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調達ミッションが終われば、今度はフィナーレへ向かうための準備ミッションがスタートしますが、こちらは、フリーモードではなく、今まで通りクルー専用セッションとなります。なお、今回からは、準備ミッションおよびフィナーレは2人から始められるので、スタートするハードルは低くなったように感じました(その代わり、難易度が跳ね上がります。とくにフィナーレ)。
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ミッションでは、シングルプレイヤーで訪れた死体安置所といったオンラインでは珍しいロケーションが舞台になることが多く、PS3/Xbox 360版発売当初から「なにかあるのでは」と噂されていたあんな場所やこんな場所を訪れることも……。筆者はPS3版から遊んでいたので、感動を覚えることもしばしばでした。新規プレイヤーは言わずもがなですが、長らく遊んでいないプレイヤーにも勧めたいですね。
◆ド派手一辺倒に見えるも、念願のアレが実装!
筆者が初めてプレイした『GTA』シリーズは、PS2版の『Grand Theft Auto III』でした。以降、ほぼすべての作品を遊んできたのですが、なかでも本作の舞台サンアンドレアスといえば、そう、『Grand Theft Auto: San Andreas』を思い浮かべますよね。『GTA V』とは名称は一緒でもマップが丸々違うので、厳密には同じ世界線ではありませんが、「強盗:ドゥームズ・デイ」では、旧作プレイヤー感涙もののある要素が追加されたのです。それは……
ジェットパック!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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そう、ジェットパックです。本作では「スラスタ」という名前で販売されているのですが、ジェットパックは『Grand Theft Auto: San Andreas』にも登場しており、当時遊んでいた筆者のようなプレイヤーにとっては念願だったのです。実はジェットパックの噂はPS3/Xbox 360版当時からあったので、10年前に『Grand Theft Auto: San Andreas』を遊んでいた身としては非常にうれしいです。ただ、値段が高いので、購入するのは全ての強盗を終えて、お金を稼いでからの方がいいかもしれません。
ジェットパックの操作は『Grand Theft Auto: San Andreas』に比べると、(当然ながら)変わってはいますが、やはり感動もひとしおといった具合。様々な新ミッションやビークルが追加されて、多くのコンテンツが楽しめつつも、なぜか郷愁すら覚える素晴らしいゲーム体験がそこにはありました。
ただし、『GTAオンライン』向けの新コンテンツなので、今まで通り必要なゲーム内通貨が非常に高くなってしまっているのは確か。さらに、リーダーとして「強盗:ドゥームズ・デイ」をクリアしていけば新ビークルが安くなるとは言え、おいそれと出せる額ではありませんし、そこに至るまでの道程が長いのもまた事実です。
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しかしながら、この追加コンテンツ自体が無料で楽しめるのは、無料アップデートを繰り返してきた本作ならでは。ミッション内容もハリウッド映画級で、最低プレイヤー人数の変更など、細かい要素にも手が入っています。また、『GTAオンライン』を始めたばかりのプレイヤー向け有料パック「犯罪事業スターターパック」があれば、違法ビジネスを簡単に始められるようになります。"ドゥームズデイ"が訪れないよう、『GTAオンライン』の世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。
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『Grand Theft Auto Online(GTAオンライン)』大型アップデート「強盗:ドゥームズ・デイ」は無料で配信中です。