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Super Evil Megacorpが開発・運営するiOS/Android向けMOBAタイトル『Vainglory』。現在、本作には新モードとなる5v5モードがアーリーアクセスで実装されています。PC向けMOBAタイトルの5v5との違いなど、プレイして感じた楽しさや気になった点をプレイレポとしてお届けします。
なお、今回プレイしたものはアーリーアクセス版。システム面や掲載しているスクリーンショットが、正式リリース時と異なる場合があることをあらかじめご了承ください。
■システム面は3v3とは多少異なる
まず、システム面についてですが、ブーツの拡張アイテムとして、味方が視界を確保している場所にテレポートが可能な「テレポートブーツ」が追加。さらに、従来のスカウトトラップに代わるアイテムとして、「スカウトカメラ」が用意されており、ショップにてアップグレードが可能です。また、5人プレイヤーで戦うため、トップ、ミッド、ボット、ローマー、ジャングラーでのプレイが推奨されているようでした。ボット戦においても、CPUがローマーとジャングラーの2人でジャングルを回っています。
3v3のように、ジャングルを2人で回っているため、レイトキャリーにサポートが付くといったシステムにはならなそうな印象です。ここに関しては、あくまでも現時点で開発側から提示されているスタイルではありますが、プレイヤーがプレイしていき、最終的にどのような形態や戦略に変わっていくかという点も、今後の見どころかもしれません。
レーンミニオンにはキャプテンミニオンが実装され、周囲のミニオンを強化します。また、ジャングルトレントも5v5向けになっており、ゴールドを入手可能なゴールドオーク、攻撃力が上昇する武器トレントと、クリスタル力が上昇するクリスタルトレント、さらに回復トレントがジャングル内に登場します。
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その他にも、ベインクリスタルもプレイヤーに対して攻撃するようになり、ハルシオンミサイル、ラプチャーカスケードという強力な攻撃を行ってくるように変更され、ベインクリスタルの前には武器庫というベインクリスタルを守るクリスタルのようなものが設置され、破壊するとミニオン強化等の効果を得られます。
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ドラゴンはトップサイド、ボットサイドにそれぞれ異なるドラゴンが出現。ボットサイドには数分間の強化を得られるゴーストウィングが、トップサイドにはミッドレーンを攻撃するブラッククローが配置されています。
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■マップは『Vainglory』らしさを出しつつ、他タイトルとも遜色ないデザイン
3v3と5v5で大きく異なるのがマップデザイン。5v5では「ソブリン・ライズ」と呼ばれるマップに変更され、『Dota 2』や『リーグ・オブ・レジェンド』と同様にトップ、ミッド、ボットレーン、ジャングルが配置されています。また、本作では必ず左下側からスタートになるように配置されており、いつでも同じ環境でプレイ可能です。
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ジャングル内部のルートは程よくブッシュを使いつつ視界を切れるようになっており、プレイヤー相手では、視界取りやブッシュ待ちからのGankなど、5v5の他タイトルの戦略が使えそうな印象。そういった点では、他タイトルに類似している5v5の戦略が一般的になるだろうと感じています。
■BOTは要調整
通常の難易度でBOT戦をプレイしたところ、「人数差を考えずに仕掛ける」「ウェーブコントロールや自陣のオブジェクトの状態を無視してプッシュし続ける」といった無謀な行動が見られました。軽く触った程度でも、明らかに調整不足といった印象を受けます。基本的には好戦的で、レーニングフェイズでも1v2で積極的に仕掛けてくるシーンに遭遇しました。ダメージトレードの練習には良いかもしれませんが、ミッドレーンのみしか空かないため、トップやボット、ジャングラーといった他のレーンの練習には非常に使いにくい仕様となっていることには注意が必要です。この点に関しては、ヒーローのピック時にレーン希望等を出せるため、その上でBOTのヒーロー配置が調整されるよう改善して欲しいと感じます。
また、BOTの動作が気になる点として、前述の1v2で仕掛けて来る際にタワーのヘイトをなかなか切れないことや、ウェーブコントロールの概念を失っているのか、バックドアがし放題な状況も多々あったため、現時点では練習というよりは、雰囲気を楽しんだり、マップ研究を行うのに向いているように思います。
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■プレイヤー戦はもちろんこれから
数戦ほどプレイヤー戦も行いましたが、戦略としてはいかにロームしてレーンを勝たせていくかだけでなく、ピックアップしてキルを取ったり、集団戦を仕掛けていくといった、他のMOBAとも共通の戦略が非常に多く見られており、何ら違和感のないプレイが行えました。どちらかというとかなり積極的なプレイが多かった印象が強く、ファームというよりはダメージトレードやGankにかなり寄った形のプレイで、非常に好戦的。もちろん、そこからオブジェクトをきっちり狙っていくというプレイが狙えましたし、オブジェクト交換も頻繁に発生していました。
ある程度MOBAの基本的なプレイ方法を知っているプレイヤーや、Vaingloryの3v3に慣れているプレイヤーであれば、BOT戦をプレイせずにそのまま5v5のプレイヤー戦をして欲しいと思うほど。プロリーグが5v5に移行するのも納得の仕上がりだと感じています。
現時点で発表されている内容として、2018年のVainglory esportsは5v5で実施し、コミュニティ等で開かれる3v3やオフラインイベントは従来通りサポートが継続されるとのこと。また、3v3は今後もプレイ可能で、定期的にアップデートも実施されます。今後も引き続き定期的にヒーローが追加されるということです。
『Vainglory』はiOS/Android向けに、基本プレイ無料で配信中です。