事態は、2018年3月8日未明に突如として同タイトルがいわゆる“BAN”と同等の形態でSteamより配信停止されたことにより始まります。パブリッシャーであるMangaGamerは事態をすぐに把握したものの、原因は特定できないまま。残されたSteamフォーラム上でも、ファンなどによって真相の究明を求める声が挙がる中、ある一人のユーザーが現れます。
当該のユーザーは、Steamの通報フォームのスクリーンショットを掲載。同タイトルを“児童ポルノ”であるとして、カナダで販売されていることが違法である、とValveに通報したと主張。もちろんこの主張を切っ掛けに、新たな議論が巻き起こることになりました。同作は直近のMangaGamer作品同様、いわゆる「パッチ形式」を採用していますが、少なくともSteam版においては全年齢向けとして調整されている作品です。
しかし、2017年末に“ペドフィリア向け”であるとしてSteamストアページが削除されたノベル『いえのかぎ』とは大きく異なるものの、本作は“学園もの”として登場人物もミドルティーン~ハイティーンの年齢設定。
議論が行われたスレッドは、登場人物の設定年齢と「Steam版のゲームファイル内に、閲覧不能ながら成人向けコンテンツが含まれている」ことを理由に販売が違法であると主張する当該ユーザーと、ファンとの間で平行線を辿ったまま凍結されました。
残念ながら、本当にこのユーザーの“通報”が事態の原因であるかは明らかになっていません。MangaGamerは「事態解決のために働いており、続報が明らかになり次第公表する」としています。
いわゆる“学園もの”の美少女タイトルについては開発の国内外問わず各メーカーよりSteamで、「パッチ形式」の採用有無を問わず多数がリリースされている他、それらのタイトルについて、現時点では、本件に連動したと思しき不自然なBANは見られない模様。
更に、『その花びらにくちづけを』シリーズの過去作『その花びらにくちづけを 出会った頃の思い出に』も全年齢版のみとして日本語入りでSteam配信中ですが、こちらにも一切の動きはありません。2017年後半以降、いわゆる表現基準については、Valveが一方的な事後対応を取った上で、パブリッシャー・デベロッパーとのコミュニケーションを怠っているという不透明さが混迷を深めてしまっているのは否めない所でしょう。
個々人の好き嫌いはあれども、Steamに誕生した美少女タイトルの市場が今後どう移り変わっていくかについての見通しは、まだ立っていないようです。
関連リンク
編集部おすすめの記事
ニュース アクセスランキング
-
Amazonプライム会員なら初代『Fallout』&『Fallout 2』が無料!不朽の名作が1月27日まで遊べる
-
【4,100円→0円】高評価探偵RPG『ディスコ エリジウム ザ ファイナル カット』年末第9弾!ホリデーセール中のEpic Gamesストアにて無料配布。12月27日午前1時まで
-
「AIは、人が作品を作るためのツール」レベルファイブ日野社長、生成AI巡る議論を受けたコメントを投稿。誤解や誇張に釈明
-
「CoDおじさん」vs「未経験勢」が『BO7』で対抗戦! 戦って見えた“世代ごとの刺さりポイント”
-
【期間限定無料】見た目のクセが強すぎる!原始人がウホウホ突き進む横スクACT『Caveman World: Mountains of Unga Boonga』Steamで配布中
-
Xの不評“画像を勝手にAI編集”新機能で…『ヘブバン』イラストコンテストは「X以外の応募方法」も視野に
-
「ゲーム史上最悪」と酷評…元『GTA』プロデューサーの新作『MindsEye』がMetacriticで2025年ワーストゲームに
-
『Clair Obscur: Expedition 33』は「すべて人間が作った」。生成AI使用で「GOTY」剥奪に関し弁明
-
エグすぎる『The Callisto Protocol』がEpic Gamesストア年末無料配布第8弾!も、日本は対象外…クリスマスにサンタが来なかった
-
『Fallout』Vault生活がリアリティショーに!?『Fallout Shelter』テーマの番組が製作中の噂






