気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、CGE Digital開発、PC/Mac向けに3月27日に発売された歴史ボードゲーム『Through the Ages』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、2006年にVlaada Chvatil氏によって作られ、世界中で人気を博した大ヒット歴史ボードゲーム「Through the Ages」のデジタル版。分かりやすいチュートリアルだけでなく、オンライン対戦やCPUとの対戦機能、そして様々な戦略を必要とする一人用のチャレンジモードも搭載しています。
『Through the Ages』は1,640円で配信中。


――まずは自己紹介をお願いします。
CGE Digital:こんにちは、私たちCGE Digitalはチェコのブルノを拠点としており、ボードゲームのパブリッシングを行なっています。
――本作はいつどのようにして開発されたのでしょうか?
CGE Digital:まず、ボードゲーム版の「Through the Ages」は2006年に発売されました。およそ10年後、Vlaada(注:本作のデザイナー)はアップデートが必要だと判断し、2015年に新しいデザインとルールの改善を行い、「Through the Ages: A New Story of Civilization」と言うタイトルで発売しました。するとすぐに、ボードゲームのコミュニティサイト「boardgamegeek.com」のストラテジーボードゲーム部門で2位を獲得することができたのです。
その当時、Vlaadaと私たちのチームはすでに本作のデジタル版の可能性について検討を始めていました。CGE Digitalでは以前に「Galaxy Trucker(注:Vlaada Chvatil氏によって作られたSFボードゲーム)」のモバイル版とタブレット版を開発していたので、2016年に「Galaxy Trucker」の拡張版「Alien Technologies」を発売したあと、「Through the Ages」のデジタル版開発に取り掛かったのです。
2017年9月、iOS版とAndroid版の『Through the Ages』をリリースすることができました。そして今年の3月、Steamへと進出し、これが大きな成功を収めたのです。そのため、私たちは今後もSteamで我々のゲームを引き続きリリースしていくつもりです。
――本作の特徴を教えてください。
CGE Digital:本作は『シヴィライゼーション』ライクなゲームですが、マップがないので、どこに建物を建て、自分のユニットがどこにいるのか心配する必要はありません。そのため、これらの量や質といった部分に集中することができます。プレイヤーたちはカードを使ってこれらの操作を行いますので、数多くの様々な展開が生まれるのです。ゲーム中盤も、ランダム要素によりプレイヤーは戦略の変更を余儀なくされるので、柔軟な判断が求められます。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
CGE Digital:本作はもちろん『シドマイヤーズ シヴィライゼーション』シリーズの影響を受けています。マイヤー氏への敬意を表し、本作のリーダーカードの1枚としてマイヤー氏が登場しています。
――本作の日本語対応予定はありますか?
CGE Digital:もちろんです。今現在も、翻訳担当者を探しているところです。私たちが行った初めての非アルファベットへのローカライズは、中国語の簡体字でしたので、このような(アジア言語への)翻訳が可能であると言うことは証明済みです。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
CGE Digital:奥深い戦略を練るのが好きな日本の方達に、本作を楽しんでいただけると嬉しいです。
――ありがとうございました。

