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Empyreanが開発、PlayWay S.A.、Frozen Districtが販売を行う、リフォームシミュ『House Flipper』。1人で絶望的に荒れ果てた家のリフォームを行い、思い思いの内装に変更して売却を行う本作の魅力をプレイレポでお届けします。
新築・改築ではなくリフォーム
まず、本作の大きな特徴として、純粋なリフォームしかできないというのがあります。こういったシミュレーターであれば、つい新築や増築ができると思いがちですが、出来るのは内装の変更と外壁の色の変更、さらに家具の選択と配置です。宅内の配管等は変更できず、コンセントの差込口も新設・位置の変更が行えません。そのため、バスタブやシャワーのどちらか決まった方しか設置ができないなど、設置に関して多少の不便があります。しかし、決まった形の中に思い通りに家具の配置や壁を設置して部屋の増減が手軽にできるのは、非常に面白いです。
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また、一定回数掃除や壁の破壊、ヒーターの組み立てなどを行うとスキルポイントがもらえ、それを割り振ることで、より高速に行えたり、コストが下がるなどの成長要素も含んでいます。モップがアップグレードされていくなど、見た目的にも性能的にも変更があるため、アップグレードのしがいがあるとも言えます。一方で、家の売却はオークションで行ういますが、落札者との交渉を行うスキルも覚えることができるなどのリフォームに関わらないスキルも用意されています。
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お金はあってもまずはミッション
プレイヤーは開始時点で結構な額を所持しているものの、残念ながらいきなり家を買ってリフォームできる程度の額ではありません。なので、まずはノートPCからMailを開き、ミッションを順にこなしていきます。ミッションの数は決して多いわけではないですが、序盤から少しずつ覚えていけるようになっていて、ミッションをすべて終える頃にはかなり余裕が出る程度にお金も溜まっているはずです。
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ミッションとしては、簡単なものであればヒーターの設置のみといったようなものから、お酒の瓶だらけの家の清掃、何があったかわからないほどぐちゃぐちゃに荒れている家など、様々な状態の家をリフォームすることになります。特に制限時間が設定されているわけでもないため、時間をかけて行うことはできますが、見るのが苦痛なほど酷い状態の家もあるため、さっさと片付けてしまいたいのが本音です。
その後は、ほぼサンドボックスのように自由に家を買ってリフォームすることができますが、事務所を兼ねたボロ家から卒業したいと思うこともあるはずです。そんな時は、購入してリフォームした家をオークションに出さず、事務所に転用するという手があります。もちろん、ペイントや家具で自分だけの事務所にすることが可能です。
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黒いアイツは掃除機でサヨナラ
一部の物件には、ゴミとともに黒いアイツ、もとい「G」が出現します。対処法としては視点を合わせてEを押し、掃除機を装備して吸い取るという形で除去することができますが、割と判定が厳しめということや、見た目が割とグロいというのもあり、この点に関しては苦手な方は注意が必要です。襲ってくることはないため安心ではあるものの、1単位が結構な量で出現するため、個人的には掃除してスッキリというよりは、「うえぇぇぇ…」という気分になりながら掃除をした、というのが適切でした。
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汚れは壁だけでなく、壁際の床、さらに天井まで付いていることがあり、見た目上は黒や緑、茶色い染みや汚れになっているので、壁や床の色によっては見にくい場所がいくつかあります。特に序盤の掃除スキルで汚れをミニマップに完全に表示できるようにしていないと、完全にきれいにするのには時間がかかってしまうので、少し面倒だと感じてしまうところも。ミッションでなければ色々と自由になる点もありますし、先に汚れをミニマップに表示するスキルを開放しておくのも1つの手です。
Apocalypse Flipper DLCは『Fallout』風味
購入時に付属しているApocalypse Flipper DLCは、名前の通り世紀末をテーマにしたもので、分厚い鉄の扉や銃、保存食や簡易2段ベッドといった家具や、核シェルターの装備された家などが追加されます。言ってしまえば『Fallout』風味の世界を作れるといっても過言ではなく、有事に備えるプレッパーの家のようなものを作ることができます。備蓄食料も各種あり、水のタンクや発電機など、生活するのに必要なものを配置することもできます。
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他タイトルで建築好きな人にはオススメ
『Minecraft』や『Fallout 4』といったタイトルでもゲームとして建築を楽しめますが、あくまでも建築とリフォームは別物。しかし、他タイトルでは味わいにくい「現実的な家』が本作では作れるだけでなく、NPCの顧客の要望に応えた家を作り上げることも可能です。さらに、今後のアップデート次第ではより自由度が高まることも十分に考えられ、DLC等もリリースされればより多彩な家を作ることができます。
一方で、現時点ではロードが多少遅いだけでなく、前述の配管の不自由さといった面では、現実的な仕様であるものの、システム面が追いついていないように感じられる部分も十分にあります。また、全体的に家具が少なめというのも現時点ではマイナス面の1つであり、購入した家には配置されているものの、自身では購入できないという家具もあり、改善が必要だと感じる点もいくつかあります。今後のアップデートに期待しつつ、まずはリフォームを楽しみたいという方には向いているかもしれません。
『House Flipper』は、Steamにて2,050円(税込)で販売中。期間限定で10%オフの1,845円(税込)購入が可能です。
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