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――「ビデオゲーム」……それは人類が産み出した叡智の結晶である。現代、人類にとってビデオゲームの役割は年々大きくなってきており、我々はビデオゲームによって泣き、笑い……時には人生に迷ってしまうこともある。そんな迷えるゲーマーの魂を救済するべく一人の男が再び立ち上がった……。
約三ヶ月ぶりに……。
ゲームには色んなジャンルがあります。
最近はバトルロワイヤルが流行っています。その前はマインクラフトが爆発的な人気になりました。
次に流行るゲームのジャンルは何と思いますか?
ぜひ占ってください!!(ハリネズミさん)
読者のみなさんお久しぶりです! 「ハードコアゲーマー占い」の時間がやってまいりました。占いのコーナーはなんと二ヶ月以上ぶりになるかと思います!なぜこんなに間が空いてしまったのか……という話は置いておいて、ひとまず、初めて読まれる方も多いでしょうから、この「ハードコアゲーマー占い」というのがいったいどのようなコーナーであるのかという説明から、改めてさせていただきますね!
長い休憩を経ての連載10回目節目ということもあって、また、相談内容もゲームのことなので、今回は本当に基本的な説明からすることになります。もしかしたら「当たり前のことをくどくど説明するなよ!」と思う読者の方もおられるかもしれません。本当に申し訳ないですが、でもできれば我慢してお付き合いください。当たり前のことでもわからない読者の方はおられるかもしれませんし、もしかしたら新しい発見なんかもあるかもしれませんから!
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これがゲームです。ゲームにはいろいろな種類があります。ゲームをそこそこやる人のことをゲーマー、ゲームをかなりやる人のことをハードコアゲーマーといいます。と、こういうふうな言い方をすれば察しのいい方ならわかるでしょうが、ゲームというものは多くの場合やることができます。やることができないゲームもあるのですがかなり例外的なので、誰かがゲームのことを話している場合は「ああ、ゲームをやる話なのだなあ」と捉えれておけばきっと大丈夫でしょう。ゲームをやることを「プレイする」と表現する人もいますので、プレイという英語の意味がわからないのであれば「やる」ということだとここでしっかり覚えておきましょう。
ゲームの中にはゲーム単体では遊ぶことができないものもあり、写真の『シェンムー』もまさにそういったゲームのうちの一つです。あ、この「遊ぶ」というのも、「やる」というのと同じ意味です。安心してください。一つずつやってきましょう。最初が肝心ですからね(『シェンムー』を選んだのはたまたま手にとったからです)。
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聡明な読者諸君の皆様におかれましては、きっと「ゲーム単体では遊ぶことができないのであればどうすればいいのか」というような疑問を持たれたことでしょう。その問題を解決するのがこのゲーム機です。ゲーム機というのはゲームをやることができるようにする機械であり、これにもいくつかの種類があります。写真のゲーム機は「ドリームキャスト」というもので、代表的なゲーム機のうちの一つです。ゲーム機にはいくつかの付属品があります。ここから少々話がややこしく難解になってきますが、ちゃんと集中していればきっと大丈夫です。
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ゲーム機の代表的な付属品といえば、コントローラーです。コントローラーというものは、その名の通り、ゲームをコントロール、すなわち操作するために使います。ゲームを「やる」とかゲームを「遊ぶ」ゲームを「プレイする」といったような言葉は、ほとんどの場合ゲームを操作することを指します。なのでゲームを「やる」場合にはコントローラーやそれに類したものが必要になります。コントローラーが必要とならないようなゲームも存在するのですが話がとても混雑してしまうのでここでは割愛します。
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コントローラーにはボタンと呼ばれる丸いものがいくつかがついており、
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スティックや十字キーと呼ばれる特殊な形状の不思議なものもついています。それらを使って我々はゲームを操作するわけです。具体的に言いますと、
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このようにコントローラーをもって、左右の手でそれぞれコントローラーについているボタンやスティックを動かすわけです。これはドリームキャストだけではなく多くのゲーム機で言えることですので、覚えておくと非常に便利です。
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図の用に手ではなく足でコントローラーを操作しようとすると、非常に難しいですので、やめておきましょう。ちなみに足で操作するように開発されたコントローラーというものもないわけではないです。
ほとんどの場合コントローラーと本体は接続する必要があります。近年は無線など本体とコントローラーを接続しなくてもよい仕組みが増えているようですがとても不思議ですよね。個人的にはやっぱり線がつながってないと安心できないというところがあります。つながっていることによって自らがゲームを操作しているのだなあという確かな実感を得られますし、他者に「自らはゲームを操作しているのだ」ということを証明するための手っ取り早い手段にもなります。そんなことを証明するような必要はもちろん普通に生きていればあまりないことですが、稀にアリバイを疑われたりなんかしたときには、有線か無線かが決定打となることもあるかもしれません。あくまで可能性の話です。
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と、いうことでコントローラーが本体に接続されました。これでゲームが操作できるようになりましたね。でもまだ安心しないでください、これだけではまだ完璧な準備とはいえません。ゲームはとても面白いですが、その分非常に煩雑な下準備を必要とします。大丈夫です、一つ一つ覚えていけば、そのうち難なくこなせるようになります。
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これはコンセントです。コンセントとは機械に電気を供給するための装置です。ゲーム機は多くの場合電気で動いていますので、どうにかして電気を供給するということがとても重要になってきます。電気で動いているって具体的にどういうことなのか僕にはちょっとわからないんですが、そんなことはわからなくても大丈夫です。機械的に指定の手順を踏んでいけば「電気とはなにか」「なぜ電気で機械が動くのか」などというとても高度な哲学的命題に触れずにゲーム機を起動することが可能なのです。機械のことを説明しているときに「機械的に」っていう言葉を使うとややこしいですね。
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コンセントのついたケーブルの反対側です。こちら側の形状はゲーム機ごとに大きく異なりますので注意してください。
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かなりの確率で、あなたの所有するゲーム機にはコンセントのケーブルの反対側を挿せるようになっている穴が開いています。そういうものです。そのために開いている穴なので遠慮なくケーブルを差し込んでいきます。
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さて、これもコンセントです。さきほど登場したコンセントとは大幅に形状が違いますが、これのこともコンセントと呼びます。なんでですかね。そういうものです。
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コンセントにはコンセントを挿すことでコンセントがつながった機械に電気を供給してくれます。コンセントだらけの文章で読解が難しいでしょうが、そうとしか言えません。おそらく読者のみなさんも家の中を探せばコンセントを発見することができるでしょう。家の中にコンセントがないよ!」という方は、ゲームをやるのは諦めましょう。
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コンセントをちゃんと挿し込めたら次はこのよくわからんケーブルの出番です。よくわからんケーブルは見てのとおりなんかすごい複雑なのでちゃんとしないとちゃんとゲームができません。このなんだかよくわからんケーブルがいったい何なのかは誰にもわからないのですが、これをちゃんとしないとゲームはやれないということはハッキリしています。今回最大の関門といってもいいでしょう。
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先程のコンセントの反対側よろしくこのよくわからんケーブルを挿す穴が本体にあいていますのでしっかり探し、形状を確認した上で挿し込んでいきましょう。
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よくわからんケーブルをよくわからんもの足らしめている色とりどりのケーブルは、ややこしいですが本体側に挿すものではないので、決して勘違いしないようにしましょう。
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さて、こちらは誰の家にでもあるコンポジット用のUSBビデオキャプチャデバイスです。今までの装置にくらべてあまりに常識的なものなので、説明は割愛させていただきます。
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先程のよくわからんケーブルをビデオキャプチャデバイスに挿し込んでいきます。このとき、色に注意しましょう。なんだか理屈はよくわかんないんですが、色が違うと、なんかダメです。
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ビデオキャプチャデバイス側とよくわからんケーブル側の色を合わせてちゃんと挿した図です。こういうのって「挿した」なのか「刺した」なのか「差した」なのかよくわからないですね。いろいろよくわからないことが重なってかなりよくわからない状態に陥っていることと思われますが、落ち着いて深呼吸をし、わからないことがあったら文章をよく読み直しましょう。それでもわからないことがあれば、「わからないでもいっか」と開き直ることも時には大切です。
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続いて、ゲーム機にゲームをセットしていきます。ここも少しむずかしいのですが、この場合ですと『シェンムー』のディスク1をセットするのが正解です。というのもゲーム機には起動できるゲームの種類があり、間違ったものを起動しようとすると、うまくいかないのです。
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たとえばこのドリームキャストでは『カルドセプト サーガ』を起動することは出来ません。実のところ『カルドセプト サーガ』はドリームキャストとは別種のゲーム機で起動するために作られたソフトなのです。多くの初心者がここの難解さで挫折していくのですが、こればっかりは根性で覚えるしかないですね……。
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また、いきなり『シェンムー』のディスク2を起動するのもよくありません。物事には順序というものがあり、大体の場合1と書いてあるほうを2と書いてあるほうより先に試したほうがうまくいくからです。これは経験則ですね。ちなみに『シェンムー』のディスク2に顔が印刷されているこの女性は「原崎望」さんです。
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原崎望さんの声優は安めぐみさんです。これは覚えなくていいです。
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さて……すべて接続し終わり、正しいゲームを入れたら、本体についている「POWER」と書かれたボタンを押すことにしましょう。POWERと書かれていることが多いので、「ちからボタン」と僕は呼んでいます。
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ちからボタン(と呼ばれる丸い部分)を押し込むと、ランプにあかりがともり……
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時刻を問われる場合があるので、きちんと入力し……こんな深夜に何をやってるんだ、オレはいったい……。
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このように、ようやく『シェンムー』が起動できました。一苦労でしたね。ゲームをやるためにはかなりの下準備が必要なのです。多くの人間が挫折し、途中でやめていきました。しかしこうやって苦労し、ようやく起動できたゲームをプレイする、ということは至上の喜びです。前出のとおりゲームをプレイすることに取り憑かれた人間のことを「ハードコアゲーマー」と呼びます。この「ハードコアゲーマー占い」は、そんなハードコアゲーマーのために書かれているわけですね。今回は「ゲーム」の説明に終始してしまいましたが、いずれ「占い」のほうの説明もさせていただきたいと、そう思っております。
さて、占いに戻りましょう。「次に流行るゲームのジャンル」でしたね。まったく占いではない説明に終始していたようにみえる今回の記事ですが、その実、きちんと占っていたのです。というのも、ドリームキャストのゲームは裏面にジャンルの表示というものがあるのです。そして、それが今回ドリームキャストを使った理由です。
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たとえば、『サクラ大戦3』ですと……
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このように「ドラマチックアドベンチャー」という表示があります。さて、取り扱ったゲームはなんでしたか? そう『シェンムー』ですね。僕はたまたま『シェンムー』を手に取り、ゲームの説明に用いました。そこに何らかの啓示を見出すためです。もし神がこの世にいるのであれば、『シェンムー』のジャンルこそが、次に流行するゲームジャンルとなるはずなのです。
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ということで『シェンムー』のジャケットを裏返していきます。
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………?????
ということでハリネズミさんからの「次に流行るゲームのジャンルは何と思うか?」という質問の答えですが、Full Reactive Eyes Entertaiment、略してFREEです。リマスター版『シェンムーI&II』は11月22日発売です。
Game*Sparkでは、『シェンムー』について話すときだけちょっと元気になりすぎる文章書く彦さんに占ってもらいたい迷える子羊を募集しています。「ゲームが原因でフラれてしまった」「畳を張り替えたい」「最近どうも調子が出ない」など、さまざまな人生相談に無料で対応します。
占いをご希望の方は本記事のコメント欄に、「お名前」と「お悩みごと」をお寄せください。抽選で、数日から一週間の間に解答します。また、Game*Spark公式Twitterのダイレクトメッセージでもご相談を受け付けています。過去の占い記事のコメント欄からお悩みを取り上げる場合もありますので、ご了承ください。