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ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のPS VR向けFPS『ライアン・マークス リベンジミッション』。TGS 2018にて同作のメディアセッションが行われましたので、そのレポートをお届けします。
今回のセッションには、同作の開発を手がけるSIE London StudiosのQAマネージャーであるポール・マックギルブレー氏とデザインディレクターのイアン・ライト氏が登壇。マックギルブレー氏がデモの実演、ライト氏がプレゼンを務めました。
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まず、ライト氏はSIE London Studiosの過去作など、その来歴から簡単に説明。そして、過去作の中でも特に評価の高かった『PlayStation VR Worlds』に含まれる『London Heist』が、今回の『ライアン・マークス リベンジミッション』における源流になっていることを明かし、同作へと話題を繋げました。
そして、同氏はそこから『ライアン・マークス リベンジミッション』開発におけるインスピレーションについて解説。「クールなガンフーアクション」「息をのむアクション」「プレイヤーはどんな困難にも打ち勝つ」の3要素を重視していることを伝え、さらにシリアスになりすぎないよう適度なユーモアも忘れずに詰め込んでいると語りました。
また、同氏はその他にも同作の軸となっている魅力的な要素についても説明し、こちらは「プレイヤーがアクションヒーローになる」「没入できるストーリー」「現代のロンドン」の3点に重きを置いていることを明かしました。この中でも特に、ゲームの舞台でもある「現代のロンドン」については、裏社会的な汚さを持つロンドンと、煌びやかな街であるロンドンの両方に注目して作品を構築しているとのこと。
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そしてライト氏のプレゼンが終わると、続いてマックギルブレー氏がPSVRを被っての実演を開始。開発中の射撃場をプレイし、拳銃、SMG、AR、グレネードやフルオートピストル、グレネードランチャーやマシンガンでの見事な射撃を披露しました。
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さらに、同氏は華麗なガンスピンやマガジンを投げてのリロードなど見事なガントリックも決めてみせ、これらのテクニカルなプレイも実際にゲーム内で再現可能なことを身を以て証明。ただし、同氏も上記のトリックを出来るようになるまでは多少練習したとのことで、同様のプレイをするにはある程度の熟練が必要なようです。
ちなみに、同作に登場する銃は全て実銃からモデリングされており、スコープやグリップ、サイトや拡張グレネードランチャーなどのカスタム要素も搭載しているとのこと。しかも、これらのカスタムは、ゲーム内の武器庫などでプレイヤーが実際にパーツを手に取って行うことが可能である上に、なんと自分でスプレーを吹いて銃のカラーを変更することも出来ることが伝えられました。
そして両氏は最後に、ゲーム全体におけるゲームモードやそのボリュームについて解説。チャプター選択やミッションスコア、チャレンジモードや射撃場に加えてシネマティックモードが用意されていることを伝え、さらにゲーム全体のプレイ時間は5~7時間であること、チャプターは少なくとも全部で10以上あること、銃の種類数はカスタム抜きで恐らく12程度になることなどを説明した後、参加者への感謝を述べてセッションを締めくくりました。