System Erasureは、Steamにて縦スクロールシューティング『ZeroRanger』の配信を開始しています。
同作は『Final BOSS Raw label』としてリリースされていたフリーソフトのリメイク。オレンジと緑を中心とした、レトロゲーム風の8色ドット構成が特徴的な画面づくりの縦STGです。ゲームの基本操作や根本のルール自体はオーソドックスなSTGですが、特に注目すべきなのはその演出とダイナミックなゲーム展開。
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多くを挙げると非常にネタバレになってしまいますが、プレイヤーによっては初回ゲーム開始時に現れる演出に既にその鱗片を感じることができるかも知れません。また、その後もステージ1からサプライズ要素が。ゲームの各所では過去の縦横問わずのSTGに対する思い入れも感じることが可能です。
特に4面ではゲーム性もシーンにより大きく変わる他、いくつかの実験的な要素を目にすることもできるでしょう。“2周目”も存在しています。もちろんしっかりと作られたドット絵やメロディーも美しいBGMも魅力です。
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一方、ゲーム部分は2種類の自機から選択可能な、硬派な縦STG。膨大な弾幕より高速弾やギミックに重きをおいた構成です。ステージ1~3まではクリア時に二者択一で特殊装備の入手が可能で、最終的には3つのボタンで各種武器を使い分け戦っていくことになります。道中のアイテムは最小限(特定条件で出現するスコア及び1UPのみ)で、コンティニュー回数のみ、ゲームオーバー時のスコアを貯めて徐々に、最大8回まで初期値を増加させることが可能です。敵の連続撃破によるスコア倍率や、スコアによるエクステンドもあります。
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全4面と、数字上では短いものの、4面については非常にボリュームがある作りです。また、開始時のステージセレクトも存在していますが、前述の通り4面が抜きん出て長いため、ステージセレクトの有り難みが後半薄いのと、難易度がかなり高めであるためSTG初心者には厳しい場面も多いのには注意です。なお、ストーリー要素も一部に挟む本作ですが、残念ながら日本語には対応していません。
『ZeroRanger』はSteamにて1,220円で配信中。2018年10月6日午前2時までは10%引きの1,098円で購入可能です。