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『モンスターハンター:ワールド』から始まり、『フォートナイト 日本語版』『ゴッド・オブ・ウォー』『Marvel's Spider-Man』『コール オブ デューティ ブラックオプス 4』『レッド・デッド・リデンプション2』『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』などなど止めどなく注目作がリリースされ続けた2018年、皆さんはどの様なタイトルを楽しまれたでしょうか。筆者なども、短期間のプレイでは終わらない大作のラッシュに、積みゲーの山がドンドン巨大に……。「人気ゲーム実況者とか、複数のゲームを計画的にこなせる人は本当に凄い……」と思わずにはいられない2018年でした。そんな一年を振り返る、恒例の年末年始企画「げむすぱ編集者&ライターが一年で最も楽しんだゲーム」をお送りしたいと思います。
今回も“何時リリースのタイトルでもOK”として「最も長く&多くプレイしたタイトル」ではなく「最も楽しんだタイトル」を選考基準に、各編集者&ライターから1タイトルを挙げてもらっています。
◆文章書く彦:『Forza Horizon 4』
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【自動車が好きじゃないひとも、自動車が好きになれる一本】
シリーズ初プレイだったのですがレースゲームにこれだけハマったのはおそらく初めてで、ほんと、なんで今までやってこなかったんだろう……。なにより僕がハマっている最大の理由がフォトモードで、四季のいろいろな風景のなかをお気に入りの車で走行しスクショにするのがマジで最高に楽しいです。DLCもまだまだ追加されますし、これからも末長くプレイしていくことになりそうなゲームです。
◆RIKUSYO:『Life is Strange』シリーズ
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【ゲーム人生における不動の作品に昇格】
『Life is Strange: Before the Storm』の日本語版をプレイしたことで熱が再燃。流れで『Life is Strange』をやり直し、まだ日本語版の無い『The Awesome Adventures of Captain Spirit』『Life is Strange 2: Episode 1』もプレイ(あとコミックも購入)。どっぷりと浸った1年でした。自分のゲーム人生における重要な作品として不動の地位を確立したと言えます。
◆SHINJI-coo-K:『THE MISSING -J.J.マクフィールドと追憶島-』
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【喪失と再生の追憶】
「身体が切断されても瞬時に再生できる能力」が特徴のプラットフォーマー。ゲーム起動直後に真っ先に表示されるのが次の文章です。「この作品は、すべての人々が自分自身であることを否定しなくても良い、という信念のもとに作られています」この表明に刺激され「自身の身体をバラバラにしながら解いていく、何度も再生しては傷つきながら進んでいく」というゲームデザインに揺さぶられ、結末においてその意味を知る、今年の自分にとっての大傑作でした。
◆G.Suzuki:『アリス・ギア・アイギス』
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【まさかここまでプレイし続けるとは思わなかった2018年のダークホース】
このタイトルをここで取り上げるべきか大きく迷いましたが、2018年のタイトルを挙げるならピラミッド開発の『アリス・ギア・アイギス』です。配信前は「プラモ化が予め決まっている」ぐらいの印象でしたが、リリース後に遊んでみるとタッチ操作と相性が良く、『Z.O.E.』のように気持ちよく面白いことが驚きでした。人類の脅威となる敵の機械生命体「ヴァイス」と主人公側アクトレスの関係など、メインシナリオもシリアスなSFサスペンス感が満載で興味が尽きません。他にも、イベントは気合いが入りつつもどこか斜めに全力で吹き飛んだ面白さがあるのも外せません。
◆吉河卓人:『Dead by Daylight』
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【日本での盛り上がりを1番肌で感じることが出来た作品】
より長く遊んだゲーム、よりお金をかけたゲームは他にもあるのですが、日本における盛り上がりをいちプレイヤーとして大いに実感出来たのはこのゲームだったな、と思っています。ゲーム自体の面白さももちろんですが、それを取り囲む環境自体がどんどん変わっていくのを眺めていたので、ただゲームを遊ぶだけじゃない感慨深さを得られた、という意味で「1番楽しませてもらった作品」として選びました。このゲームを僕にギフトしてくれたフレンドには本当に感謝したいですね。
◆Trasque:『Celeste』
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【振り返れば理不尽なし…数多のリトライは自分自身を登頂する姿】
発売は1月、これも2018年のタイトルなんです。やられて覚えるタイプの高難易度プラットフォーマーは数あれど、非常に素早い復帰システムに文句なし。ゲーム中盤で満を持して追加される自身のアクションはなんと「空中ダッシュ+1回」のみというストイックさ。秀逸なレベルデザイン、挑戦というテーマに沿ったストーリーがプレイヤーにも重なり本質的な喜びを与えてくれます。己を克服…いや受け入れた時にこそそれまでの弱さは武器になるのです。超難しいのに、きっとあなたも達成できると伝えたくなる、そんなタイトルでした。
◆真ゲマ:『Insurgency: Sandstorm』
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【最後の一人になってミッションをクリアした時のヒーロー感がヤバい】
『Insurgency: Sandstorm』のオンラインCo-opモードってたまにヒーローになれるんですよ。本作のCo-opモードは、他のプレイヤーと共に危険な任務を次々と遂行していくものなのですが……難易度が、難易度が非常に高いんです!ちょっと油断をすればすぐに全滅してしまうので、仲間と連携を取る事はもちろん、クリアリングを行いながら、身を隠し遮蔽物から敵を攻撃する必要があるんです。それでも仲間はあっけなく敵に殺され、自分ひとりしかいない状況になる事があります。そんな状況になると、自分が死ねばゲームオーバーになるという責任がのしかかり、「もしかしたら1秒後に敵に殺されているかもしれない……」という極度の緊張感に包まれます。しかし、それを乗り越えると!まるでヒーローになったかのような自己肯定感と異常なまでの解放感が味わえるのです!最高ッ!
◆Arkblade:『X4: Foundations』
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【シングルコアゲーマー向け宇宙ゲーの新世代のスタンダードなるか】
2018年も終わり、12月の頭についに登場した、人気宇宙船ゲームシリーズ新作です。2018年全体を振り返れば、『No Man's Sky』の大幅アップデートや、『Helium Rain』や『SpaceBourne』などの良作・佳作がありました。そんな中発売された本作は、近年のゲームとしては珍しく、事前プロモーションが本当にほぼ皆無であったことから不安もあったものの、蓋を開けてみれば『X Rebirth』での大きな反省も活かした上で、今後の更新への期待も含め、他では替えの利かない特徴的な『X』の新作を名乗るに十分な余地を感じさせた作品でした。宇宙港へと次々と、実際に各々の目的を持って発着していく宇宙船達を眺め、SF宇宙船への憧憬に延々と浸るだけで時間が無尽蔵に過ぎていきそうなのは本作ならでは。SF環境ソフトとしてもオススメです。
◆Hayato Otsuki:『Star Wars: Battlefront II』
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【アップデートで生まれ変わった銀河系の白熱バトル!】
当初、課金ありきのゲームシステムにユーザーが憤慨し、大炎上。けれどやっぱり、映画の世界観を追体験できるっていうのは、本当に楽しいもので、思い返せば今年はずーっと、銀河の戦いに身を投じていましたね。いまとなっては分隊システムすら刷新されて、ゲーム自体もさらに遊びやすく安定したものに。継続的なアップデートで人気キャラクターが参戦したりして、まだまだ遊べるゲームなんですよ。ユーザーを見捨てないスタジオの誠意に感謝しつつ、年末年始もスター・ウォーズで、フォースとともにあらんことを!
◆kuma:PC『モンスターハンター:ワールド』
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【一緒に遊んでくれるフレを見つけたらどんどん増やせる】
以前の「やってるゲーム」でPS4版で挫折してからの、フレからギフトでPC版が届き、半強制的に養殖でマム・タロトの人数合わせ要員として爆誕…までは書いた記憶がありますが、結果的にはキーボードとマウスで楽しめてしまうタイトルでした。シリーズ自体があまり初心者には優しくないし、養殖の結果PSが足りてないのも自覚していて、理解してないこともできてないことも大量にある中、「よし、じゃあ今日はこれ!」と上達を目指せるようになってなかなか楽しめてます。画像はせっかくなのでベヒに食べられてる感を出した討伐後のSS。
◆杉元悠:『Marvel's Spider-Man』
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【やっぱりスーパーヒーローって最高!】
期待度が高かったため、デジタルデラックス版を予約で購入しましたが、それ以上の価値がありました。MARVELに限らず映画やドラマが好きなのでよく観るのですが、これをゲームでできる嬉しさときたら……簡単な操作なのに自分がスーパーヒーローになれている感覚もすごく気持ちいいです。自分にとってのゲームの理想形が現れたような気がしています。
◆キーボード打海:『OCTOPATH TRAVELER』
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【セピア色ではない“思い出に残るドット絵”】
「懐かしの」というフレーズと共に紹介されることが多かったのですが、スイッチでリリースされたこともあって「今のRPG」らしさをしっかり感じられました。歯応えのある戦闘とジョブシステムはもちろん、リッチなドット絵も素晴らしい。ほとんど本作のためだけに夏休みをとって朝まで遊んだのも良い思い出です。作品としても体験としても、2018年に強く印象に残った一本として選びました。
◆technocchi:『モンスターハンター:ワールド』
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【傑作Co-opが新たに進化】
映像面で格段の進化を遂げて、続編というよりはシリーズが新たなステージに突入したという印象が強い作品でした。シームレスなフィールドにおける戦闘や移動も、これまでハンターな自分が思い描いてきた、将来こうなったらいいなという理想形が具現化されていて、夢が叶った思いで楽しみました。モーションや、フィールドの景観、世界観、協力プレイのデザイン、音楽、効果音全てに驚きが詰まっていると思います。
◆秋夏:『Return of the Obra Dinn』
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【あー好き。これもう好き。こんな推理ゲームだけやっていたい】
個人的に好きなクリエイターLucas Pope氏の新作としてリリースされた本作。頭が悪いくせに推理ゲームが大好きな筆者は、『シャーロック・ホームズ』シリーズなどプレイしていたのですが、こんなに心の琴線に触れる推理ゲームは初めてでした。もう心の琴線に触れすぎてWalk This Wayが演奏できるくらいですね。基本的には1回きりのプレイが最も楽しめると思うのでネタバレはなにもしないでおきますが、推理ゲームが好きなら買いです。いいですか、これは買いです。(画像は、ネタバレを極力防ぐためにSteamページのスクリーンショットを使用しています)
◆Ten-Four:『Warframe』
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【宇宙ニンジャのβは続くよどこまでも】
2018年も結局『Warframe』にズッポシでした。WARFRAMEの核心に迫るシナリオ「サクリファイス」の追加。待望だったWARFRAME「EXCALIBUR UMBRA」の登場。そして第2のオープンワールドマップ「フォーチュナー」の実装と、本当に色々楽しませてもらいました。今後も「近接システム3.0」「レールジャック」等々の実装が控え、まだまだ自分の『Warframe』ライフは終わりそうにないです。それにしても、年末になると大型コンテンツが追加され、それを満喫しながら年越しするのが通例となりそうで怖い(笑)。
以上「げむすぱ編集者&ライターが2018年最も楽しんだゲーム」でした。2019年も初っ端から『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』『バイオハザード RE:2』『KINGDOM HEARTS III』と大作ラッシュで始まり、ワクワクが止まらない&懐具合が気になり続ける一年を予感させます。次世代機の噂も囁かれ始めてますし、ズッポシハマれる良ゲーとの新たな出会いに期待です。