気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Oscar Brittain氏開発、PC/Mac/Linux/PS4/Xbox One/スイッチ向けに12月12日リリースされたホバーバイクシューター『Desert Child~砂漠の子~』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作では、若きホバーバイクレーサーが残り少ない火星行きチケットと宇宙最大のレース「Grand Prix」への参戦を目指し、シューティングが融合したハイスピードのレースに挑みます。バイクのカスタマイズやバトル、RPG要素など、様々なジャンルが組み合わされており、リプレイ性が高いのも特徴。日本語にも対応済みです。
『Desert Child~砂漠の子~』は1,280円で配信中。
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――まずは自己紹介をお願いします。
Oscar Brittain氏(以下Brittain氏):ゲームデザイナー兼開発者のOscar Brittainです。オーストラリア西部、フリーマントル出身です。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Brittain氏:2016年、私のデビュー作である『World's Fastest Pizza』のリリース後に本作の開発をスタートしました。当時は大学で建築を学んでおり、良いデザインの都市を歩き回れるようなゲームを作りたいと思ったのです。そして2.5Dのグラフィックを試行錯誤していた時、実験していた一つが『Desert Child~砂漠の子~』です。
――本作の特徴を教えてください。
Brittain氏:レースとライフシミュレーターを組み合わせたゲームというのは珍しいのではないでしょうか。また、レースパートとRPGパートは他に類を見ないものとなっています。これらのパートは映画のモンタージュ技法のようにしたかったので、これに合うリラックスできるヒップホップ音楽を作りました。お金を稼ぐという作業によるストレスと、合間に流れるリラックスする時間が、本作をユニークなものにしていると思います。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Brittain氏:映画の「AKIRA」と「REDLINE」から多大な影響を受けています。「REDLINE」はとてもユニークで、この作品内のレースシーンの感覚を再現したいと思いました。本作のメインキャラクターが火星の街を歩きまわるのは、「カウボーイビバップ」がインスピレーションの源です。「カウボーイビバップ」ではキャラクターたちが考える、静かなシーンが多くあります。このようなシーンを描くゲームというのは、見たことがありません。ゲームでは『LUFTRAUSERS』と『Cherry Tree High Comedy Club』から影響を受けており、『Desert Child~砂漠の子~』はこれら2本のゲームの融合とも言えるかもしれません。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Brittain氏:本作を楽しんでください。日本の様々な文化が本作に影響を与えていますので、それらを見つけてみてもらいたいですし、それらをオーストラリア風に解釈した本作を楽しんでいただけると嬉しいです。
――ありがとうございました。
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