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「中華ゲーム見聞録」第21回目は、ローグライクやハクスラ要素を含んだアニメスタイルのアクションRPG『神明在上(Zengeon)』をお届けします。
本作は成都独立開発者連盟網絡科技有限公司によって、1月18日にSteamで早期アクセス版が配信されました。2017年に設立された会社のようで、本作がSteamでの第一作目となります。ストーリーですが、洞天福地(仙界)の結界が何者かによって破られる「月蝕事件」が発生。プレイヤーは特徴ある5人の生徒たちから1人を選び、師匠・南子仙師の指令のもと、封印を修復する戦いへと向かいます。
本作は日本アニメを意識したイラストで、押し寄せる大量の敵を倒しつつ、レベルアップやアイテムで自キャラを強化していくアクション要素強めのRPGです。またオンラインによる協力プレイも可能。ローグライク要素については、ランダムマップに加え、セーブが一切できないという仕様。死んだらそれで終わり。結構厳しい条件ですね。さっそくプレイしていきましょう。
まずは主人公の選択
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ゲームを開始すると、本作の使用キャラである5人の生徒たちが登場します。レッド、グリーン、イエロー、ブラック、ピンクと戦隊もの的な配色。使用したいキャラを直接クリックすることで選択できます。天井にシーリングファンがあるあたりは中国の学校っぽいです。とりあえず赤いマフラーを付けたいかにも主人公な少年を選んでみます。主人公キャラは使いやすくできているのがこの手のゲームの鉄板なので。
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先程選択した袁子玉(えんしぎょく)。二刀流の使い手で、近距離で戦うメレー系キャラです。守護神明(守護神)は鎮竜帝君で、ドラゴンスレイヤーといったところでしょうか。
それぞれのキャラクターには4種類のスキルがありますが、基本的には「1:通常攻撃」「2:ブリンク(短距離を瞬間移動、もしくは高速移動する技。MOBAゲームなどでもおなじみ)」「3:範囲攻撃」「4:守護神明による攻撃」になっています。「開始遊戯」を選べばゲームスタート。「加入戦闘」はオンラインCo-opで、ゲーム中の他プレイヤーのところに乱入することができます。
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「開始遊戯」を選ぶと、師匠の南子仙師が登場。ストーリーが語られます。仙人がスーツを着ている絵面がどことなくシュールです。月蝕のときに何者かによって洞天福地の結界が破られ、暗虚の力(ダークフォース的な何か)が出現。現在南子仙師が一時的に結界を封印をしていますが、持って数日とのこと。師匠が動けないため、生徒たちが結界修復へと向かうことになります。
4種類のスキルを駆使して戦え!
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ゲームスタート。ローグライクなのでランダムマップです。操作はキーボード+マウス方式以外に、コントローラを使うこともできます(オプションで設定する必要あり)。4つのスキルにはそれぞれクールダウン時間がありますが、それほど長くないのでどんどん使っていくことができます。敵を倒すと黄色い玉(経験値)、緑の玉(体力回復)、コイン(お金)が散らばりますので回収していきましょう。経験値が一定値に達するとレベルアップします。
袁子玉の特徴ですが、近距離での素早い連続攻撃と、ダッシュ攻撃のできるブリンクスキル、回転する剣をその場に数秒残せる範囲攻撃、守護神明を呼び出しての大ダメージ攻撃と、接近してガンガン敵を殴っていくキャラです。この押し寄せる敵をどんどん倒していく感じ、『Diablo』シリーズや『ガントレット』を思い出します。アイテム使用はないので、ポーションがぶ飲みはできませんが。
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ステージ内にある太極模様のポストや箱でお金を支払うことで、経験値やアイテムが手に入ります。アイテムの場合は2つ出てきて、片方を取るともう片方が消えます。状況に合わせて適したものを選びましょう。
ちなみにアイテムは「攻撃時に8%の確率でチェーンライトニングが発生」「7秒ごとに体力10回復」など、使用キャラの能力を直接向上させるもの。永続効果、かつ効果も重なるので(同じアイテムは数の制限あり)攻略には不可欠です。装備して使い分ける必要はなく、取った分だけそのまま強くなっていくのが気持ちいいです。
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ステージのどこかにある転送装置の上に一定時間立てば、次のステージに転送されます。オンラインCo-opの場合は、参加したキャラクター全員が装置の上に立たなければなりません。
アイテムは重要
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次のステージで調子に乗って敵に切りこんで戦っていたら、あっさり死んでしまいました。接近戦キャラの宿命か、近づいて殴り合っているとどうしてもダメージをもらってしまいます。敵を倒したときに出てくる緑の玉以外に回復手段がないため、死ぬのはほぼ時間の問題。このキャラ、もしかして難しい?
もう一度同じキャラでプレイ再開。今回は画面右にある旗をクリックして、他プレイヤーの乱入を許可しました。プレイしていて気付いたのですが、このゲームには必須と言っていいアイテムがあります。それは「乾坤鏡」(敵を殴ったときに50%の確率で体力を15回復)。太極ポストでアイテムが2つ出てきたら、最優先で選びましょう。というか乾坤鏡を引き当てないと、近距離戦キャラは厳しいです。
乾坤鏡入手後はかなり楽になり、殴りながら回復という爽快アクションに。しばらくプレイしていると、誰かが乱入してきました。遠距離戦キャラの少女・何若琳(かじゃくりん)の使い手です。2人になるとかなりプレイが楽になりますね。誰かが手伝ってくれるというのも『Diablo』シリーズ的なプレイ感覚です。
長距離戦タイプはちょっと難しい
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用事があったので、このときはプレイを一時中断。セーブがないので途中からということはできず、再開時は何若琳でプレイし直すことにしました。しかしこのキャラ、思った以上にきつい。というのも、通常攻撃はボタン押しっぱなしによる持続レーザー攻撃なのですが、その場から動くことができなくなります。要するに固定砲台状態です。しかも敵から攻撃を受けると、こちらの攻撃は中断されてしまいます。袁子玉と違い、しっかり距離を取って戦わなければなりません。
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明らかに初心者向けのキャラではないのですが、アイテムを取ってパワーアップを続けていった結果、一定の確率で竜巻や精霊数体を呼び出し、攻撃しながら体力を回復し、チェーンライトニングを起こし、空からツララを降らせるなど、もはや動く要塞と化していきました。アイテム次第で恐ろしく強くなる感じは『Risk of Rain』っぽいです。しかもこちらは全アイテム効果重ねがけです。
一時間ほどプレイを続け、何若琳ソロで第2ボスまで撃破。第8ステージまで到達することができました。ちなみにゲームは全11ステージ、ボスは全部で3体のようです。そうするとクリアまで1時間半~2時間ぐらいでしょうか。近距離戦キャラならもっと速いかもしれません。
他のキャラも使ってみる
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他のキャラでもプレイしてみました。それぞれの特徴ですが、鞭使いのお姉さん・慕容雨琴(ぼよううきん)はロングレンジからの鞭攻撃や長距離ブリンクなど、かなり使いやすいキャラです。遠距離と近距離の良いところを併せ持っています。
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傘を持ったパワータイプの少女・柳慕桜(りゅうぼおう)は近距離戦タイプ。通常攻撃は周囲を攻撃するため、攻撃方向を定める必要はなく使いやすいキャラと言えます。ただ傘を構えて突撃するブリンク技はスピードが遅いため、いざというときに逃げ切れない可能性もあります。
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侯淑彦(こうしゅくげん)は霊気を飛ばす長距離戦タイプ。通常攻撃を当てるのがちょっと難しいかなというエイム力の試されるキャラです。何若琳と同様、初心者向けではないかもしれません。
気軽に遊べるハクスラ風ローグライク
さっとプレイを始められ、太極ポストで出てくるアイテムの二択以外は特に頭を悩ませる部分もなく、見下ろし型アクションゲームとして純粋に楽しむことのできる本作。死んだら終わりでセーブ無しというのは、なんだかファミコンゲームを遊んでいたころを思い出します。アイテムでどんどん強くなっていくシステムもいい感じです。攻撃するたびに確率で派手な魔法や精霊召喚が発生するのは本当に気持ちいいです(しかも装備や選択する必要もなし)。
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オンラインCo-opについてですが、他人のプレイ中に好きなタイミングで飛びこむことができます(ステージの最初から参加する必要はない)。いつ抜けていいですし、気楽に手伝いをすることができます。自分のプレイ時にも、助けがくると嬉しいものです。
まだ早期アクセスなので、今後も様々なアップデートがあるものと思われます。あまり難しいことを考えずにハクスラやローグライクがしたい、とにかく大量の敵相手に暴れ回りたい、フレンドとオンラインCOOPをやりたいなどの方にはうってつけかと思います。日本語はありませんが英語にはできるので(インストール時に選択)、興味がある方はぜひともプレイしてみてください。
製品情報
『神明在上(Zengeon)』
開発・販売:成都独立開発者連盟網絡科技有限公司
対象OS:Windows
通常価格:930円
サポート言語:中国語(簡体字、繁体字)、英語
Steamストアページ:https://store.steampowered.com/app/1000080/Zengeon/
※本記事で用いているゲームタイトルや固有名詞の一部は、技術的な制限により、簡体字を日本の漢字に置き換えています。