今回は発売に先駆け、「V」のアクションを体験することができました。今までにないプレイ感覚となる「V」のインプレッションを含めた最新レポートをお届けします。
◆三体の魔獣の連携が非常に楽しい「V」
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「V」は前述の通り、本作から登場した新キャラであり、その名前と目的以外はほぼ謎に包まれています。主に銃や剣を使用するダンテやネロとは全く違い、三体の魔獣に指示を与え悪魔を退治していくプレイスタイルになっています。
攻撃ボタンそれぞれに魔獣が割り当てられており、近接攻撃は変幻自在な黒豹「シャドウ」、遠距離攻撃はお喋りでお調子者な黒鳥「グリフォン」、デビルトリガーボタンでどこからともなく黒き巨人「ナイトメア」が出現します。
シャドウはひっかきや噛みつきはもちろんのこと、自身の身体をハリネズミのようにして無数の棘を出現させたり、回転する刃に変形させつつ戦うことができます。
グリフォンは雷がほとばしる弾を配置したり、電撃をまとうバリアを出現させ攻撃します。お喋りなグリフォンは必殺技を放つ際に言葉を発することがあるのですが、カッコいいセリフはもちろん、寡黙な「V」とは違い冗談や軽口も叩いてくれます。「V」との対比が非常に印象的で、それがないとだんだん寂しくなってしまうほど。
ナイトメアはデビルトリガーゲージを消費して呼び出すことができ、その巨体から繰り出される拳やレーザーは非常に強力。呼び出したあとはその場の状況に応じて自由に攻撃をしてくれますが、「V」自身が背中に乗り命令することもできるので、群がる悪魔たちをなぎ倒していくこともできます。
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ただ、こうした強力な魔獣たちの攻撃であっても、悪魔を完全に倒すことはできません。魔獣の攻撃で敵の体力をゼロにしても仮死状態(リザイン)という状態になり、とどめを刺すにはリザイン状態になっている敵に「V」自身が持つ白杖を突き刺さなくてはなりません。このとどめ演出中、「V」は無防備になってしまうため、魔獣たちを操って守る、ほかの敵との距離を空けるなどの工夫が必要になってくるでしょう。
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ダンテやネロと比べ、縦横無尽に動くスタイルではなく、魔獣との連携が重要となってくるので、その違いに最初はどうしても手こずってしまうかもしれません。しかし、ボタンの操作方法はダンテやネロとほぼ一緒であることに加え、それぞれの魔獣たちの強みを把握できるとこのキャラのおもしろみが分かってきます。筆者も、このあたりでAランク以上の高いスタイリッシュランクをたたき出せるくらいにはなっていました。
魔獣たちはそれぞれの特徴をいかんなく発揮し、「V」をサポートしてくれます。彼らが織りなすコンビネーションは、新たなスタイリッシュアクションをプレイヤーに見せてくれることでしょう。
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◆「シェアードシングルプレイ」は『デビル メイ クライ』シリーズにマッチした"協力"の形
最新トレイラーで発表された新要素の一つである「シェアードシングルプレイ」についても体験することができました。「シェアードシングルプレイ」では、自身が操作するキャラとは別行動をしているキャラがステージの奥の方で戦っていたり、時には協力して悪魔を倒すこともあり、その別行動をしているキャラは、実はネットワークに接続している別のプレイヤー(もしくはそのデータ)が動かしています。
あくまでもシングルプレイの延長線上にあることで、プレイ中ポーズをしても構わないし、部屋を立てて人を呼んで、というようなマルチプレイの手間もありません。シングルプレイを盛り上げる要素として、そして『デビル メイ クライ』シリーズに非常にマッチしたシステムとなっていると感じました。また、協力してくれたプレイヤーに対して「いいね」を送り合うこともできるので、自身で磨いたプレイを見せつけるもよし、協力してコンビネーションを決めるもよし。プレイヤーによって多くの楽しみ方が存在する「シェアードシングルプレイ」に期待が膨らみます。
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新キャラ「V」は『デビル メイ クライ』シリーズに登場したプレイアブルキャラクターの中では明らかに違ったスタイルではありますが、彼とその魔獣たちが秘めているアクション性や面白さは、ダンテやネロのものと同じく存在しています。
彼はどういった経緯で戦いに赴くのか、そして彼が持つ力はいったいどういったものなのか ……。製品版が発売されるまでの約一ヶ月、彼の活躍に期待を膨らませながら楽しみに待つとします。