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『マスエフェクト』や『ドラゴンエイジ』を手掛けたBioWareにより開発され、エレクトロニック・アーツにより発売される新作Co-opアクション『Anthem』体験版のプレイレポートをお届けします。本稿では、PC向けオープン体験版で見られた内容をメインに紹介していきます。
これまではどのようなゲームか想像しづらい作品という印象でしたが、2月22日の発売(EA Access/Origin Accessメンバー先行配信は2月15日)に先駆け、日本時間1月26日からVIP体験版が、2月2日からオープン体験版が開始。本編の一端を、製品版より前のビルドバージョンでプレイが可能となっていました。
気軽にドロップインできる協力プレイ
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4人での協力プレイが本作の特徴のひとつとなっていますが、体験版では遠征(出撃)は単独で開始するほか、任務かストロングホールドかを選んでのクイックプレイも可能となっていました。任務はストーリーに繋がる内容で、一方ストロングホールドはボス戦を戦い抜く、いわゆる他のオンラインゲームで「レイド」や「インスタンスダンジョン」と呼ばれているものです。
どちらも既存のプレイヤーによる進行中のものに途中参加ができます。もちろん出撃前にチームの空きスロットにフレンドを招待し、足並みを揃えてスタートすることも可能。またフリープレイにおいては出撃時に自動でマッチメイキングが開始され、こちらも随時プレイヤーが計4人まで参加するものとなっていました。
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巨大なクモが登場する「タイラントの坑道」
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本作のエンドコンテンツとされる3つのストロングホールドは、BioWareによれば35分から40分のプレイ時間を想定しているのだとか。体験版では単にアリーナ型のステージでボスと戦うものではなく、MMORPGのインスタンスダンジョンのように移動しながら道中の目標を達成し、ボス戦を目指す形式であることが確認できました。
体験版収録の「タイラントの坑道」では、道中でレリックを鎮めるための「目標物の収集」が3回発生しました。そのうち2回目と3回目で戦利品が出現。その後、最後に登場するスウォーム・タイラントを倒すことでクリアとなっていました。
どの目的においても過度な連携は必要なく、それでいてプレイヤーと協力している「Co-op感」がある作りに思えました。道中の水中部分は迷いやすく、反復してプレイされたプレイヤーは迷っているプレイヤーを先導してあげたり、あるいは慣れている人に案内されたり、といったこともあったのではないでしょうか。
不慣れでやりかたが分からず目標物を目的地になかなか置いてくれないといったことも、見知らぬ方とのプレイでは見られたかもしれませんが、いずれも単純で事前の予習などは必要ないものです。ちなみに、最後のボスに対してコロッサスの挑発は効かないことが確認できました。
コンビネーション攻撃
From the bottom image, the new icons are ― middle one (circle)means primer, right one (explosion looking thingy)means detonator. Left one is gone. Some have neither because they do neither https://t.co/VTpsteN1kq
— Ben Irving (@BenIrvo) 2019年1月18日
本作では攻撃を組み合わせることでダメージが増加するコンボシステムが採用されています。仕組みは単純にプライマー属性(〇のアイコン)の攻撃を最初に当て、最後にデトネイター属性(光るようなアイコン)の攻撃で締めるだけ。成功時はピキーンというSEが鳴るので、意図せず同じセッションの味方と成立させたコンボ表示を目にした方もいらっしゃると思います。また各ジャベリン毎に、コンボを成立させた際に特殊な効果が発生するコンボエフェクトが設定されています。
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4種のジャベリン
『Anthem』のキモである「ジャベリン」は、本作の出撃時に装着するスーツ名を指しています。「ジャベリン」にはレンジャー、コロッサス、ストーム、インターセプターの4タイプが存在します。VIP体験版をプレイした人は初めから4クラス使えるようになっていたので、今回はそれぞれの基本動作に注目した動画でご紹介します。
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レンジャー
体験版で最初期から使えたレンジャーは、最も汎用性が高いオールラウンダー的ジャベリンとされています。手榴弾とアサルトランチャーによるミサイル攻撃は、他のTPSとの違和感もなくすぐに馴染めることでしょう。サポートギアのドーム状のバリア、攻撃力を上げるアタックレンジはいずれもどんな状況でも役立つ印象でした。
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コロッサス
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盾による防御とシールドバッシュ、サポートギアのバトル・クライによる挑発およびデバフなど、MMORPGにおける「タンク」のような特性を持つコロッサス。体験版の難易度ノーマル以上では、装備が十分でないためか思ったほど耐久性を感じられない印象がありました。また、火炎放射は盾持ちの敵に有効。コロッサスだけが扱えるオートキャノンも爽快かつ強力で、耐久力だけでなくダメージディーラーとしても大きな魅力があります。
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ストーム
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圧倒的な機動性と滞空時間、魔法のような派手なプラグインのストームは、操作していて大変楽しいクラスです。敵を凍結させる氷系のプラグインは盾持ちの敵に有効。サポートのウィンド・ウォールは難易度イージーでは有効だったものの、ノーマル以上では一瞬で溶けていた印象もあるので、製品版でのバランス感には注目したいところ。体験版でのストロングホールドのボス戦では、滞空することによって雑魚の近接攻撃を受けなかったので、かなり楽に戦うことができました。
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インターセプター
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一撃離脱が得意とされるインターセプターは、ダッシュとジャンプを連続して行えるジャベリンで、瞬間的な運動性に長けています。体験版では手裏剣がかなり有効な印象でした。近接攻撃も絶え間なく可能で、無敵となる特殊スキルと併せて暴れることができます。運動量が最も豊富なので、操作の練度の差が物を言うジャベリンとなりそうです。
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自由な探索と突発イベントの楽しめるフリープレイ
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エリア制限がかけられていましたが、体験版ではフリープレイも可能となっていました。世界の探索が自由に可能なほか、飛び回っているとイベントと遭遇したり、他のプレイヤーが戦っているイベントに参加することもできます。こちらもクリアすることで戦利品の獲得ができました。採集できるオブジェクトも存在し、武器やスキルのクラフトに使用できる資源の収集も可能です。
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また、体験版後半では空に嵐が発生し、空中に火の粉が舞う現象と共に、大小のタイタンが出現するイベントが開催。大きなタイタンは戦闘時に雑魚敵を大量出現させたり、円状の波紋を広げる攻撃をしたり、胸からビーム状の攻撃を放ったりと派手な演出を見せてくれました。
VIP、オープン共に発生していた不具合
今回のVIP体験版・オープン体験版双方の実施期間において、思うようにプレイができない問題が発生したことには、やはり触れざるを得ないでしょう。
VIP版では、開始直後からサーバーの接続数が上限に達した旨やライブサービスデータを取得できなかった旨のメッセージが表示されることが多々ありました。プレイできない時間帯が長く、断続的に問題が発生していたということもあり、混乱したプレイヤーもいらっしゃったかもしれません。また、プレイ再開後も途中でタイトル画面に戻ったり、取得したはずのアイテムが消えるといった不具合が起きていました。
一方オープン体験版でも、開始から10時間ほどでサーバーログイン時の障害が発生。日本語設定でのプレイで不具合が起きるため、「設定言語を英語に変更する」という回避策がSNSやコミュニティー上で広まっていましたが、国内向けの公式な案内は届いていませんでした。
日本語がトラブルの原因となることはPCゲームではままあることですが、体験版でこうした問題が確認された以上、製品版で不具合らしきものに出会った際にも「言語設定」を疑わざるを得なくなってしまったことが非常に残念です。
また、プレイはできていても、ミッション途中にロードが発生してタイトル画面に戻ったり、サーバーから切断されたメッセージと共に街の初期地点に戻ったりする現象が体験版の後半の時間まで頻発していました。こうなるとプレイの最中に獲得していた戦利品が未入手扱いになります。製品版で同様のことが起きた際には、『Anthem』の楽しさが大きく損なわれてしまうかもしれません。
映像や操作性、動きや音響すべて素晴らしく、発売が楽しみな一本
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体験版をプレイする前は、個人的にはさほど注目していなかったのですが、実際に触ってみるとゲーム自体は大変魅力的で、一気に楽しみなタイトルになりました。体験版での接続問題や、製品版でのエンドコンテンツのひとつであるストロングホールドが発売時には3種類であることなど、懸念材料はありますが、ユーザーのニーズに応じて修正・拡充してくることに期待しています。今から4クラスのスキルと武器を更に良いものに刷新していったり、コンボを見据えた装備の編成を吟味したりする、といった楽しみ方を妄想しつつ発売を心待ちにしています。
3月から早くもコンテンツを拡張し、継続的なサポートで進化し続けるとされるCo-opアクション『Anthem』は、PS4/Xbox One/PCを対象に2019年2月22日発売予定。2月15日よりEA Access/Origin Accessメンバー向けにゲーム本編の先行アクセス(Basicの場合10時間のトライアル)が開始される予定です。