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第二次世界大戦を舞台にしたPC向け本格派ストラテジー『Hearts of Iron IV』に待望の新ダウンロードコンテンツ「Man the Guns」が発売されました。この機会に本作をはじめてみませんか?次の項目のどれかに心当たりのある方、ぜひこの指南書を手にお取りください。きっとお役に立つことでしょう。
- 第二次世界大戦を題材にしたゲームが大好きな方
- 全世界を舞台に歴史の「もしも」を楽しみたい方
- 日本のストラテジーゲームは物足りないと思う方
- 英語のゲームはわからないからと敬遠している方
※記事中の画像は、最後にご紹介する日本語化Modを適用した状態で撮影しています。
どんなゲーム?
『Hearts of Iron IV』の特徴を簡単にご紹介すると……
- 第二次世界大戦を題材にしたストラテジーゲーム
- 舞台は第二次世界大戦前後の全世界
- 日本をはじめ世界中の好きな国の立場でプレイできる
- 公式日本語版はないが日本語でも遊べる
- 一人で遊ぶだけでなくマルチプレイも楽しめる
本作は第二次世界大戦の前夜から冷戦時代の幕開けまで(1936年~1948年)を扱います。歴史上の第二次世界大戦は1939年~1945年ですが、ゲーム開始年の1936年は日中戦争が始まる前年で、ドイツはラインラント進駐の直前、イタリアはエチオピア侵攻の真っ只中です。この他、1939年シナリオも用意されており、こちらは第二次世界大戦の直前から始まります。
本作の舞台となるのは全世界です。マップが世界全体をカバーしているだけでなく、プレイヤーは当時の世界に存在したあらゆる国から好きな国を選んでプレイすることができます。もちろん大日本帝国を選ぶことも可能です。大国で世界の覇権を狙ってもよし、小国で世界大戦を生き抜いてもよし、史実とはまったく異なる方向に国を導いて自分だけの仮想戦記を作り上げることもできます。
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本作に明確な勝利条件はありません。もちろん他国を降伏させたり、世界大戦に勝利するための条件は決まっています。しかし、特定の陣営が降伏してもゲームは終わりません。「スコア」という概念があるので、ゲーム終了時のスコアで勝敗を決めることはできますが、自分で自由に目標を設定してプレイするのも楽しいでしょう。Steamの実績が多数用意されていますので、その達成を目標にするのもお勧めです。
本作は日本語を公式にサポートしていませんが、有志による日本語化Modが提供されています(非公式のため、ご利用は自己責任でお願いします)。今回は詳しく触れませんが、本作はマルチプレイにも対応しています。
どんなルール?
本作では、プレイヤーは国レベルの戦略を立てることになります。指示できる要素は軍事だけでなく、研究、外交、生産、貿易、建設、そして国の大方針の決定まで多岐にわたります。
軍事では、陸海空軍の指揮や人事などを扱います。陸軍は後ほど紹介する「戦線」というシステムにより、目標を設定すれば自動的に進軍してくれます。
研究は、新兵器や科学技術、ドクトリン(軍隊の運用思想)を解放するためのものです。分野ごとに技術ツリーがあり、優先順位を考えながら研究します。
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外交には非常に多くの選択肢が用意されています。他国を自陣営(枢軸国・連合国など)に招いたり、不可侵条約を結ぶものから、自国に都合の良い政党の支持率を上げたり、クーデター工作を行うものまであります。
生産では、兵器の生産ラインの管理を行います。生産した兵器は兵士に割り当てられ、最終的にマップ上に配備されます。
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貿易は抽象化されています。工場で生産された商品を輸出して、戦争に必要な戦略物資を輸入します。輸入には輸送船が必要になります。
建設では、生産力を向上させるために工場を建てたり、軍事施設を設置したりします。建設にも工場が必要です。
この他、国家方針(National Focus)、ディシジョン(Decisions)という国全体の方針を決定する要素があります。国家方針はツリー状になっており、歴史をなぞる史実ルートや歴史の「もしも」を実現する仮想ルートが用意されています。
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