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みなさん、待ちくたびれてますか?僕は待ちくたびれています。もう首もすっかり伸び切っていまやキリンみたいになってます。こうなるともうホント、生活しにくくて困るんですよね……電車に乗るのもひと苦労なんですよ。ホントに。こうなるともう、とにかく早くアレを遊びたくてしょうがない。できれば誰よりも早く遊んで、他人に自慢したいんです!
……え、なんのことかって?そりゃあ、『ボーダーランズ3(Borderlands3 )』のことですよ!
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と、いうわけで、前作『ボーダーランズ プリシークエル(Borderlands: The Pre-Sequel)』からは5年、ナンバリングとしてはなんと7年ぶりの新作となる『ボーダーランズ3』。私・文章書く彦とGame*Spark編集部は再び本作の体験会に参加し、前回に引き続き体験プレイをできることになりました。いいだろ!しかも日本語版!
さらに今回は開発者の方にインタビューする機会もあったりしたのですが……ひとまず、本稿では試遊が解禁されたばかりの「FL4K(フラック)」でのゲームプレイと、『ボダラン』シリーズの醍醐味である「Co-op(協力プレイ)」を存分に味わってきましたので、そのレポートをお届けしたいと思います!
ペットと共に戦え!放浪のロボット「FL4K」
前回の先行プレイではゲーム中盤からの開始でしたが、今回はストーリー開始直後から「FL4K」で遊んでいくことができました。なんとこの「FL4K」、日本で開かれたこの体験会でのお披露目が(ほぼ)世界初なのだそう。これはラッキーでした!
開始直後からシリーズのマスコット的な存在であるクラップトラップとの邂逅があり、シリーズファンとしてはテンションが上がります。海外版では声優の変更なども取り沙汰されていていたキャラでしたが、日本語版は過去シリーズと同じ高木渉さんが担当されているので心配ご無用。冒頭からはっちゃけたキャラクターでぐいぐいとプレイヤーを引っ張っていき、ときには呆れさせ、ときには苦笑いさせてくれます。
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「FL4K」はペットと共に戦うキャラクターです。相棒を伴って行動できるので、ソロプレイがメインとなるプレイヤーにもオススメできるキャラクターなのではないでしょうか。
ペットを常時伴って動けるのはもちろんのこと、アクションスキルによって「召喚」するようなこともできます。それに、なにせロボットなので見た目がめっちゃかっこいいです! 今作から、アクションスキルはいくつかある中から選択できる仕様になっているのですが、筆者は「ラック・アタック!」という、ラック(コウモリによく似たモンスターです)を放てるアクションスキルを選択しました。
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FL4Kがなにやら前方にデジタルな感じの魔法陣的なものを描くと……
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炎をまとったようにも見えるラックが前方にまっすぐ飛んでいきます。射撃の補助として単純な火力の上昇が見込める、分かりやすいスキルかと思いました。『ボダラン3』はワラワラと出てくる敵をワーッと倒すゲームですから、直感的に火力の増加を感じられるスキルはありがたいです。
動物を呼ぶスキルはFL4Kの固有能力のひとつなのですが、ちょっとした魔法使い的なプレイ感覚がありました。他にも、クローキング状態(透明化)になって姿を消す「フェイド・アウェイ」など通好みのアクションスキルもありますし、スキルの取得方法によってかなり戦型が変わってくるキャラクターかと思います。公式サイトではスキルシミュレーターも公開されていますから、筆者のように首を長くして待ち過ぎて、もはやキリンと人の狭間を生きている状態のゲーマーはどんどん予習していきましょう!
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プレイを進めていくと、初代『ボーダーランズ』の主人公の一人で『ボーダーランズ2』でも重要人物だった「リリス」の嬉しい再登場もありました。かっこよすぎる登場シーンは上記の動画でチェックしてみてください。『ボダラン』はシリーズごとのストーリーの結びつきが密接でそこが魅力でもあるゲームなので、待ちきれないプレイヤーのみなさんは、発売までの間は過去作を復習しておくのもいいでしょう。予習に復習に、やることが山積みで大変ですね!
シリーズの醍醐味「協力プレイ」
体験会後半では、ちょっとストーリーが進んだところから好きなキャラクターを選んで「Co-op」……すなわち協力プレイを体験できました。筆者は何を隠そう、今作で声優を務めたバーチャルYouTuber電脳少女シロちゃんの大ファンなので、迷うことなくガンナーの「モズ」を選択しました。モズは「アイアン・ベア」というメカに乗り込んで戦えるキャラクターです。
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今回のCo-opはGame*Spark編集部員と体験したのですが、彼は引き続き「FL4K」を使用していました。FL4Kがペットを伴っている場合、Co-op相手もそのペットを触る(撫でる?)ことができます。愛でたからと言ってどうなるわけでもないんですが、こういう遊び心は嬉しいですし、愛着の湧きやすい仕組みになっていると思います。銃口がこちらを向いてる上に顔つきは邪悪そのものですが。
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アクティブスキルを使って「アイアン・ベア」に搭乗しているときはテンションがかなり上がります。Co-opということもあって、敵はかなり硬め。レベル的にも厳しい戦いを強いられましたが、要所でアイアン・ベアを使うことによってなんとか火力を出したりと、モズならではのスキルに何度も助けられました。ちなみに、Co-op相手をアイアン・ベアに乗せることも可能。『ボダラン2』のビークルにもあった射手席のような感覚で、バリ強いメカで並み居る敵たちをヒイヒイ言わせられます。
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Co-op相手と共に謎解きをしたりするのはやはり楽しく、試遊であるということも忘れて盛り上がってしまいました。とにかく『ボダラン』的としか言いようのないプレイ感覚に満ちていて、5年も待ったシリーズファンを納得させられる手触りになっています。もちろん、グラフィックスや演出の各所には現代的なブラッシュアップも為されています。
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動画にもノーカットで収録していますが、ボス「ジェニヴィ」との戦いは一言で言うと「死闘」でした……。何度も倒れてしまったので、Co-opでなければクリアできていなかったかと思います。レベル差もあって通常の射撃ではまるでダメージを通せなかったのですが、そこはアイアン・ベアの火力でカバー。アクティブスキルがクールダウンの間はひたすら逃げ回る……という姑息なプレイングでなんとか勝利をもぎとったときには、得も言われぬ達成感を覚えました。
協力プレイってやっぱりステキ!『ボダラン3』への期待は加速する一方だ
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ということで、すっかり遊びほうけて瞬く間に終わってしまった体験会。『ボダラン3』を待ちきれない思いがちょっとは緩和するかと思いきや、更に待ちきれない思いにさせられてしまい、筆者の首は開始前のおよそ3倍まで伸びてしまいました。前述の通り開発者へのインタビューもできましたので、その様子は別記事でお届けします。いよいよ発売まで残すところ一ヶ月を切った『ボダラン3』。予習・復習をしっかりして、万全の体勢で待ち受けましょう!