今回プレイするのはLion's Shadeが贈るPC向け『Cliff Empire』。本作は極寒の崖上という限られた場所で街作りをするシミュレーションです。
これまで極寒の地や原始の時代で街作りをしてきたのですが、今回の舞台は崖の上です。
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「崖の上のおじさん」……某映画っぽいタイトルが頭をよぎりました。
微塵も可愛さがないな……
崖の上のおじさん、街を作る
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核戦争により地球の表面は放射能の霧に包まれてしまった。軌道上ステーションに避難した数千人の人々は、未来の世代に人類再生の希望をつなげるため、放射能の霧が届かない崖上に都市を作り始めるのだった。
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ゲームが始まるといきなり崖上に放り出される。
プレイヤーの目的は、この極寒の崖上で様々な設備を建てて環境を整え、人類を誘致する事だ。
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建てられる物の種類は豊富で、住居・畑・工場・交易所などがある。
始めたての僕には右も左も分からないのだが、「まずこれを建てろ」「次はあれを作れ」とチュートリアルで親切に教えてくれる。ありがたい。
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チュートリアルの指示に従い貯蔵庫や住居を建てていき、発着ステーションを建てた所で新しい入植者がきてくれた。
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1人で寂しかったんだよ……
ようこそ、まだ電気も何もない地獄へ……!
やって来た住民は逃がさない!
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本作は環境というシステムがあり、崖上には土壌の肥沃度、資源の埋没量、日照量、風量などが%で表示される。
日照度が高ければ太陽光発電を、風量が多ければ風力発電を建設……と、環境に適した都市作りを考えていくのが面白い所なのだ。
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環境のシステムに気付かず適当に建てていたおじさん。
でも日照度も風量も100%なので結果オーライだ。
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水・電気・食料を得る設備を建て、ようやく「街……かな?」といえる程度には発展した。ここからさらに住居や設備を増築し、新しい入植者を増やして行く。逃さんからね……!
隣の崖におじゃまします!
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都市が作れる崖は1つだけではない。近隣の崖に橋を架ける事により、合計3つの崖が開発可能になるのだ。
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1つ目の崖は風量も日照度も100%だが、2つ目の崖は50%以下と低い数値。崖ごとに気候や資源量の違いがあるので、それぞれの崖にあった都市作りが要求されるのだ。
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2つ目の崖には池があるので、水中農場などが建設可能だ。普通の農場と比べて建設費用はかかるが、土地の肥沃土に影響されない利点がある。
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橋を渡すとお互いの崖で交易が出来るようになる。つまり「こっちの崖は食糧生産に向いてないからあっちの崖から仕入れよう」とか「こっちは日照や風量が低いから、あっちの崖から電力を仕入れよう」みたいに、お互いの欠点を補って発展していけるのだ。
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1つ目の崖は住居やオフィスを建ててメインで発展させる事にし、2つ目の崖は申し訳ないが食糧生産専門崖として頑張ってもらう事にした。
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調子をこき出すおじさんだったが……
人が多くなれば必要な電力量が増え、設備を建てるには資源が必要で、資源を得る為に工場を建てて……自転車操業を繰り返した結果、これ以上資金が無くなってしまった。
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二進も三進も行かなくなってしまったので、もう一度最初から始めよう。
皆ごめんな……
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初回プレイの失敗を活かしたおかげで、2回目では順調に発展している。ゲームを新しくスタートすると毎回崖の形や環境が変わるので、やり直す度に新鮮な気持ちで遊べるぞ。
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ちなみに作った街を住民の視点で眺める事も可能だ。
へえ、君らそんな宇宙人みたいな格好してたんだね……
こういう1人でチマチマやるゲームは性に合っているのか、放っておいたら何時間でも無限にプレイしてしまいそうです。現在のプレイ時間は17時間で、お気に入りの崖都市を作る為に今も奔走しております。
崖の上という限られたスペースでやりくりする本作独自のシステムと、それぞれに異なる崖の環境を理解して、相互に支え合うような都市を作っていくところが楽しかったです。
この記事で登場した建物の他に、銀行や公園、学校、病院といった様々な建物も建設可能。1,220円(税込)の配信価格とは思えないボリュームで、ハマれば長く遊べる1本です。
PC向け『Cliff Empire』は配信中です。
吉田輝和のプロフィール:19年にわたって自画像の絵日記を書き続けているおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、2018年にはアニメ作品に2回登場した。何故こんなに漫画登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら。
※UPDATE(2019/08/20 20:15):文中のゲームタイトルの表記に誤りがあったため訂正しました。