今回プレイするのは、Unfold Gamesが贈るPC向け『DARQ』。本作は、悪夢に囚われた少年が、夢の中で襲いかかる怪異達から生き延びようとするホラーアドベンチャーです。
僕は、なぜかパンツを履いてなくてパニックになる悪夢をよく見ます。
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パンツは無いけど、なぜか財布は持っているんです。
寝るな!寝ると悪夢が待っている!
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起動すると、タイトル画面もなくいきなりゲームスタート。やめてくれ、そういうちょっとでもイレギュラーな要素があるとめっちゃ怖くなるやん……
オープニングやゲーム内での説明がないので詳しいストーリーはわからないが、ここは現実世界で、眠りにつくと悪夢の世界へ連れて行かれるのだろう。
画面に映っている男の子が主人公のロイドだ。坊主で、猫背で、目の隈が酷く、覇気もない……いかにも悪夢に悩まされていそうな少年だ。
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歳の違いはあれど、なんとなくロイド君のビジュアルに親近感が湧く。
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操作は走る、ステルスでゆっくり歩く、アイテムを使ったり調べたりするアクション、ウォールウォークがある。ウォールウォークってなんだ?忍者みたいに壁を走るのだろうか。
ひとまず操作確認を終え、探索を開始する。
風呂場を抜け、台所、ベッドルーム、そして行き止まり……これ以上行ける場所はなく、調べられる物もない。これは「さっさと寝て悪夢の世界へ行け!」という事だろう。
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悪夢の世界には行きたくないけど、行かないとゲームは進まない……寝たくねえ~!
天井や壁が地面になる「ウォールウォーク」
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意を決してベッドで眠ると、ロイド君の体から魂のようなものがふわっと浮き出てきた。
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などと現実逃避してみたが……本作はホラーなのだ。
気がつけば見知らぬ場所にいた。ここは悪夢の中なのだろう。
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探索をしてみるとまたもや行き止まり。壁にペタっと顔をつけるロイド君。ここでウォールウォークを使ってみると……
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部屋が90度回転し、先程まで壁だった場所が床になっている。ウォールウォークは壁のある場所ならいつでも使えて床でも天井でも歩けるのだ。
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一見行き止まりのような場所でも……
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ウォールウォークによって新たな道が開けるのだ。
このようにステージには、謎解きやパズル要素を含んだ面白いギミックが用意されている。
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謎解きやパズルの難易度は高くないのでテンポ良く進められる。
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悪夢の中の雰囲気は抜群に怖いけど、この程度なら全然平気だわ~とたかをくくるおじさんは、盛大なフラグを立てつつ先へ進む……
やっぱり居るじゃん!不気味な怪異!
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ウォールウォークを使う謎解きを乗り越え、合計3つのギア(歯車)を発見した。
道すがら、3つのギアが必要そうな仕掛けがあったので、そこで使用するのだろう。来た道を引き返そうとすると……
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ヒェッ!?
なななんかスク水のような女性用水着をまとった変質者が踊ってるんですけど~!?妙にガタイが良いので男なのかもしれない。
「これまで敵キャラとか出てこなかったし、さっさと帰ろ」と走ってしまったのが災いし、水着男に見つかって殺されてしまった……。
死んだ直前から再スタート。隣の部屋では水着男が奇妙なダンスを踊っている。今度は気付かれないようにステルス歩きでソロリソロリと行こう。
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見つかれば一発で殺されてしまうし、頭に電灯をかぶって女性用水着を着て踊っているというわけのわからなさがめちゃくちゃ怖い。めちゃくちゃ怖いのだが……
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恐怖VSおかしさ、おかしさの勝利……!
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なんとか笑ってはいけないゾーンをくぐり抜け、ギアを使った仕掛けを作動して、悪夢から現実に戻る事ができた。
当然これでゲームクリアというわけではなく、最初のステージを1つクリアしたに過ぎない。またベッドに入れば次の悪夢が待っているのだ……。
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悪夢から目覚めたばかりなのにまた眠ろうとするロイド君。
いやいや、もっとこう飯食いに行ったり、漫画読んだりテレビ見たり、ちょっと一旦インターバル挟んでくれ……!
その後いくつかのステージを進み、4時間程でクリア出来ました。ビビりながらのプレイだったので、普通に進めばもうちょっと早く終わりそうです。
部屋が90度回転し、壁や天井が地面になるウォールウォークを駆使して謎やパズルを解いていくのが面白く感じました。謎解きの難易度はそれほど高くなく、テンポ良くサクサク進むので気持ちが良いです。ただ若干ボリューム不足なのが残念。
怖さより不気味さが強調された悪夢のような雰囲気が抜群に良かったです。でも、怖さもあるので油断していると僕のように悲鳴をあげるハメになると思います。
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あんなに寝るのが大好きだったのに、すっかりトラウマになってしまいました。
PC向け『DARQ』は配信中です。
吉田輝和のプロフィール:19年にわたって自画像の絵日記を書き続けているおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、2018年にはアニメ作品に2回登場した。何故こんなに漫画登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら。