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十分にお話を聞いた後は、松田さんに実際にゲームを遊んでもらいましたが、ゲーム中のあの世とこの世の定義に「最近のゲームはよくできている」と驚いていました。「生きる人が悔いの気持ちで死んだ人に会いたいように、死んだ人も亡くなる間際の後悔がある」そうです。ゲームでは、生者と死者の未練をどちらも描いているのでリアリティがあります。
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守護霊に近い存在の「鬼ビ人」にも「へ~」と見入っていました。
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ところが、主人公・カガチが「鬼ビ人」なんてただの道具だと吐き捨てたシーンで、松田さんの表情が一変。「道具ったって、己の身を守るための大切な道具でしょ」と語気を強めました。主人公・カガチは冒頭を見る限り魂に対してドライな様子。感情移入しないことも、輪廻転生の世界では当たり前のことかもしれませんが、これからどのような歩みをするのか気になります。
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最後に松田さんは、「迷える魂を口寄せして強制成仏させて欲しいと依頼する人もいる。いきなり取って投げたような話で、さすがにそれはできないから『できない』と言うしかない。けれど、逝ク人守リは迷える魂をあの世に送り届けることができるのがいいですね」と感心していました。現実に当てはめると本当に奥が深いゲームなのかもしれませんね。
『鬼ノ哭ク邦』公式サイト
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