◆作曲家・田中公平氏&「新サクラ大戦 the Stage」天宮さくら役・関根優那さんインタビュー
――あらためて、オーディション全体の印象をお願いします。
田中オーディションは150名以上の方がいらっしゃって、花組5人の役を決めたんです。さくら役で受けられた方が、その中で半分くらいいたかな? すごく多くて。全員に歌っていただいだんだけど、彼女(関根さん)が特にうまくてね。オーディションのときはちょっと失敗しちゃったりして、それも気づいてはいたんだけど(笑)。でもこんなに歌えるんだなというのは分かったし、こういう風にさくらの格好をしたときに一番似合うんじゃないかとも思ったので、決めさせていただきました。
関根歌の審査も大事な部分だというのは事前に知らされていました。(合格すれば)有名な「ゲキテイ(「檄!帝国華撃団」)」を歌えるというのがうれしくて、何としても勝ち取ってやるという気持ちでオーディションに挑んだのですが、公平先生がおっしゃったようにちょっと失敗してしまった部分もあって……。(合格する)自信はあまりありませんでした。
田中関根さんにしようというのはオーディション当日にもう決まっていました。そのあと、関根さんのことを(ネットなどで)少し調べさせてもらって、やっぱりこの人で大丈夫だ、とあらためて思って。
――どんな舞台にしたいと考えておられますか?
田中「サクラ大戦奏組」で一度だけやってはいるのですが、今まで声優さんがやっていた舞台を今回は俳優さんがやる形になりますので、声優さんがやった場合とは違うものにしたいなと思っています。声優さんがやると当然声が同じなので、みなさんも違和感なく受け取ってくれるんですけど、今回は声が違えば演技も違うだろうから、演出の人とよく話して、関根さんたちをどんどん(ゲームに)近づけていこうと思っています。
――舞台用の新しい曲などは書かれているのでしょうか?
田中あります、あります。たぶんまだ誰も聞いていないと思いますけど。
関根私も初めて知りました(笑)。
――舞台に向けての意気込みをお願いします。
関根「サクラ大戦」という、たくさんのファンの方がいらっしゃる歴史ある作品に関われたことがうれしいです。「歌謡ショウ」はこれまで声優さんたちが出演されていました。(今回の「the Stage」が)どのようなものになるか想像がつかないところもあると思いますが、期待を超えるような、実際に天宮さくらがステージに存在したと感じてもらえるようなものに。そして「舞台もよかったね」と思ってもらえる、ゲームに負けないものにしたいです!
田中「サクラ大戦」の舞台は、(演者に求められる)ハードルが高いんですよ。歌が歌えて踊りもできて、そして殺陣もあったりする。万能選手であることが求められますが、関根さんならうまくやってくれると期待しています。みなさんも期待していてください!
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ゲーム、コミカライズ、TVアニメ、そして舞台と、往年のシリーズ作品のような幅広い展開を見せるところにセガゲームスの本気がうかがえる『新サクラ大戦』。PlayStation4版は12月12日発売予定です。