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ハイクオリティなアニメ調グラフィックとユニークで難度の高いアクションバトルのRPG『Indivisible』をお届けします。
本作はLab Zero Gamesが開発し、505 Gamesによって10月8日にSteam/GOGおよび海外PS4/Xbox Oneで配信されました。Lab Zero Gamesは2D格闘ゲーム『スカルガールズ』を開発したスタッフたちによるインディーデベロッパー。個性ある独特なキャラクターと滑らかに動くアニメーションは本作においても健在です。Steam版の日本語サポートは11月1日以降から利用可能となる予定のため、本記事は英語版でのプレイとなります。
本作の内容ですが、横スクロールマップを探索していくメトロイドヴァニア型のアクションRPGです。敵との戦闘は、マップ上で行われるもの以外に、RPGのような固定画面でのサイドビューバトルが用意されています。
格闘ゲームを思わせるような多彩な技を繰り出すキャラたちに、東南アジアの文化や神話にインスパイアされた世界観やストーリー。果たしてどのようなゲームになっているのか、さっそくプレイしていきましょう。
いきなりバトル!
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ゲーム開始するとムービーが流れ、事前の知識とは違うキャラクターたちが登場します。ファンタジーものと聞いていましたが、何だかSFっぽい格好ですね。ロボットもいますし。
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そして説明のないままバトルに突入。この4人が何者なのか、いったい何と戦っているのかは一切不明です。戦闘方法も教えられていません。キャラの下に「X」や「A」のマークがありますね。
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ボタンを押したら、キャラが動いて攻撃を仕掛けてくれました。Xboxパッドでプレイしていますが、A,B,X,Yボタンが4人のキャラに対応しています。キャラの下に「X,X」など複数の表示がある場合は、その数だけ攻撃を仕掛けることが可能。攻撃したあとはクールダウンタイムが入り、その後また攻撃することができます。
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攻撃を仕掛けたり食らったりすると画面左上のバーがどんどん溜まっていき、満タンになるとRB+攻撃ボタンで必殺技を出すことができます。このバトルが最終的にどうなるかは、自身の目で確かめてみてください。
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そして16年の時が過ぎ、主人公のアジュナが登場。明るく元気な少女で、アシュワットという田舎村で父親と一緒に住んでいます。今日は朝から訓練があるとのこと。さっそく訓練場へ向かいましょう。
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家を出て村の中を進んでいきます。操作方法ですが、Aボタンでジャンプ、Bボタンでダッシュ、Xボタンで攻撃、X+下でスライディング。吹き出しのある人物は、そばで方向キーの上を押せば会話できます。村の背景がいい味を出していますね。
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画像はセーブ地点。Bボタンを長押しで集中状態になり、下キーを押すことでセーブすることができます。こまめにセーブしておきましょう。
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壁ジャンプを繰り返すことにより、高いところへ登っていくことも可能。方向キーを入れる必要はなく、ボタンを連打すれば壁から壁へと連続で跳び移ってくれます。
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訓練場に到着。一番に着いたと思ったら、すでに父のインドラがいました。厳しそうなお父さんですね。「基礎がなっていない。防御こそが戦闘の要だ」とのことで、これからアジュナを稽古付けてくれるそうです。
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敵が攻撃を仕掛けてくるタイミングでボタンを押すと防御(ボタンはキャラの立ち位置によってX,B,Y,Aのいずれかになる)。インドラの言葉通り、戦闘では最重要テクニックです。と言うか、防御しないとあっさり死ぬこともあります。格闘ゲームのように、攻撃の当たる直前でガードすることによってダメージをさらに軽減できます。
村からの旅立ち
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訓練後、帰ろうとしたとき、村が燃えているのが見えました。先に帰ったインドラの身が心配です。急いで村へ向かいましょう。
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村はラバナバーという支配者の兵によって焼かれてしまったようです。インドラは地面に倒れ、もはや虫の息。やがて命を失ってしまいました。
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インドラのそばには、ラバナバーの兵を指揮する軍人の姿が。「ラバナバー様の栄光のため、お前もここで死ね」とアジュナに斬りかかってきます。アジュナが攻撃をかわし、ここで初バトルが発生です。
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バトル開始。画面下のバーが敵のHPです(ボス戦のみ表示)。敵が攻撃を仕掛けてくるときには、地面に矢印が表示されます。先ほどインドラから習ったことを思い出し、タイミングよく防御しましょう。
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しかし敵の攻撃力が高いうえに、HPも多い。何度か防御を失敗し、普通に殺されてしまいました。アジュナでの最初の戦闘なのに、本気で殺しに来ています。しっかり防御しなければならないようですね。
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セーブ地点からやり直し。インドラの死に際をもう一度見せられた後、防御に注意しながら何とか撃破。それからアジュナの不思議な力が発動し、軍服の男の姿が消えてしまいました。
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アジュナは不思議な力によって(Bボタン長押し+上)、自分の精神世界(頭の中)へと移動します。そこには先ほどの男の姿が。お互い何が起こったのかわかっていないようですが、どうやら男はアジュナの頭の中に囚われてしまった模様。アジュナが男を攻撃しても、すり抜けてしまって当たりません。
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軍服の男を無視して元の世界に戻ったアジュナ。これからどうすべきか考えているところへ軍服の男の声が。どうやら頭の中から話しかけてきているようです。ラバナバーの元へ案内するようアジュナは命じます。男の方もラバナバーの元へ戻りたかったので利害が一致(?)しました。男はダーという名前のようです。
仲間に加わる化身たち
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村を出て、敵と遭遇。するとダーが登場し、一緒に戦ってくれます。アジュナの頭の中に囚われているので、死なれると困るのでしょう。本作ではこのように呼び出せる仲間を「化身」と言います。戦闘後にはまた頭の中に戻ってしまいます。
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人数が増えたことで戦闘が楽になると思いきや、敵の攻撃対象も増えたことで防御が難しくなりました。1人のときはボタン1つに集中していればよかったのですが、2人(ボタン2つ)になるとちょっと慣れが必要です。
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道を進んで森に入ると、虎の皮を被った女性が登場。ラズミという名のシャーマンで、研究に没頭するために隠遁生活をしていたようです。しかし兵士たちに家を焼かれてしまったため、住むところを失ってしまいました。アジュナは一緒に来るよう誘います。
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ラズミはアジュナの頭の中に住むことになりました。2人目の化身です。ラズミはランタンの中に虎の精霊を住まわせており、攻撃手段として使ったりします。ちなみに攻撃時に、攻撃ボタン+上(もしくは下)で異なった攻撃をすることができます。しかし人数が増えると、どのボタンを押すかで迷ったり間違ったりしやすいですね。とにかく場数をこなして慣れていくしかありません。
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地下ダンジョンを捜索して斧を手に入れたアジュナ。これまで木で塞がれて進めなかったところを進むことができるようになりました。攻撃も斧を使ったものに変わります。
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全体攻撃を仕掛けてくる敵が登場。LBを押すことで全員が防御します。ちなみに防御しても4分の1から半分ぐらいのHPは持っていかれてしまいます。ジャストガードをしないと厳しくなってきましたね。難しいけど楽しい。
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4人目の化身となるジンセンと、その相棒のハニー。ジンセンは植物マニアで、両親は薬屋を経営しています。珍しい植物を探すため、アジュナと行動を共にします。
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空中でXボタンを長押しすることで、斧を壁に引っ掛けることができます。この状態でXボタンを離すと跳び上がり、高い場所へ移動することが可能。また細い通路はスライディング(X+下)を使って通り抜けられます。
そしてついにボス敵が登場。サイドビューバトルだけでなく、横スクロール画面での戦闘も交えて攻撃してくるので強い。果たしてアジュナたちは勝てるのか。この続きはぜひ自身の手でプレイしてみてください。
ユニークな戦闘システムのアクションRPG
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本作はRPGとアクション、そして格闘ゲームを上手く組み合わせて開発されたゲームです。特に戦闘はユニークな作りになっています。敵の防御を崩す
防御する敵もいて、それを崩すための攻撃をしなければいけないなど、ただボタン連打していれば勝てる戦闘ではありません。
慣れてくると、仲間と協力してオリジナルコンボを仕掛けたりすることができ(例えば空中に飛んでいる敵をジャンプ攻撃で叩き落とし、すかさず仲間が攻撃をするなど)、それを考えるのもゲームの楽しみになります。
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またアクションについても、本記事では紹介しきれなかった要素がまだまだたくさんあります。魅力のある化身たちもたくさん登場しますので、誰を戦闘に出すかで悩むことにもなるでしょう(戦闘に参加できるのは最大4人まで)。
イラストやアニメーションが話題になりやすい本作ですが、ゲームとしてもユニークかつしっかりと作られていますので、「珍しいRPGが遊びたい」というゲーマーは一度プレイしてみることをオススメします。
製品情報
『Indivisible』
開発・販売:Lab Zero Games、505 Games
対象OS:Windows、MacOS、Linux
通常価格:4,280円
サポート言語:日本語(予定)、英語、フランス語など11カ国語
Steamストアページ:Steam、GOG.com、海外PS4/Xbox One
■筆者紹介:渡辺仙州 主に中国の歴史ものを書いている作家。母は台湾人。人生の大半を中国と台湾で過ごす。中国の国立大学で9年間講師を勤め、現在台湾在住。シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、ブログ「マイナーな戦略ゲーム研究所」を運営中。人生の理念は「あまり知られていないけど、知っていると人生が面白くなるもの」を発掘・提供すること。著書に「三国志」「封神演義」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。Twitterはこちら。