!注意!性的な表現やわいせつなコンテンツが苦手な方、18歳未満の方は閲覧をご遠慮下さい。
英語圏で言われる「NSFW」というネットスラングをご存知でしょうか。これは「Not Safe For Work」の略で、「職場での閲覧には注意」を意味するフレーズです。
しかし、グロテスクな描写やお色気シーンも少なくない海外ゲームの情報を調べていると、「敵の身体を手でちぎって無理やり口に突っ込んでから爆死させる」「娼館でいやらしいサービスを受ける」「盗んだクルマでストリップクラブに向かう」……といったような動画を目にすることも頻繁に起こりますよね。なので、私が海外サイトを巡回しているときに『マインクラフト』のレッドストーン回路のしくみを解説しながら淡々とセックスをするカップルの自主制作ポルノ動画を見つけてしまったことも、ごく自然なことなのです。
Game*Spark編集部は、そんな過激でニッチな動画を海外ポルノサイト「Pornhub」にアップロードするカップル「Eelet」にインタビュー。ハードコアなアイデアを生み出した男性・Jamesさんに、「なぜ『マイクラ』を遊びながらセックスをしようと思ったのか」「どうして友達が『リーグ・オブ・レジェンド』を遊んでいる隣でオーラルセックスをできたのか」など、次々湧き上がる疑問に答えていただきました。
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ご多分に漏れず本稿も「NSFW」であるため、職場や学校などでの閲覧にはご配慮いただけるようお願いします。裸体や露出度の高いイメージを数枚掲載していますが、わいせつなイメージや動画ページへの直接的なリンクは含みません。また、過激な行為を連想させる記述があることにもご留意ください。
――Jamesさん、よろしくお願いします。早速ですが、なぜPCゲームを遊びながらセックスをしている動画を撮影しようと思ったのか、詳しく聞かせてください。
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James:ゲーマーの間には、「セックス」と「ビデオゲーム」を日常的な感覚で組み合わせるための手段がないのです。それは皆にとって共通の考え方で、ある意味では「ミーム」と言えるかもしれません。一般的に、「ゲーマーである」ということと「現実の世界でセックスをする」ということは、完全に切り離されたものと認識されているのです。
そうした考えを証明するために撮影したつもりではなかったのですが、私はRedditとInstagramを見ているうちにこのテーマに気付きました。“『マインクラフト』のレッドストーン回路解説動画”という形で「ゲーム」と「セックス」がシームレスに混ざり合うことにより、どのような「精神的な分断」が起きるのか興味を持ったのです。人気が出るかどうか想像できなかったのですが、私にとってはそれはそれ。別の問題でした。
――「Eelet」はカップルで活動されるときの名義とのことですが、『マイクラ』の動画はどちらが思いついたアイデアなのでしょう?
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James:ええ、「Eelet」は私とガールフレンドのZylaのペア名義です。「Eelet」という言葉自体に特に深い意味はなく、少なくとも北米では舌を転がすだけの音だったりします。音の響きで選んでました。『マイクラ』の動画は私が考えたアイデアですね。彼女も嫌がらずに乗ってくれたし、もともと昔から好きなゲームだったので録るのも簡単でした。
――嫌がることなく受け入れてくれたんですか……さすがに気心知れた仲ですね。次は、「Pornhub」でのご活動について教えてください。いくつかの動画を拝見しましたが、Jamesさん達の動画を簡単に説明すると、どんなジャンルにあたるのでしょう。
James:私達は「ソフトコアBDSM」な動画を投稿しています。「BDSM」とは、「Bondage(束縛)」「Domination(支配)」「Submission(支配)」「Masochism(マゾヒズム)」の頭文字(※諸説あり)です。とは言え、そういったスローガンを掲げているわけでなく、単に自称しているだけなんですが。
BDSMでは「服従者」にロープや拘束具を使ったりしますし、他にもいろいろな方法で痛みを与えていきます。ロウソクやムチなんかは特に有名ですよね。一部の人達にとっては、それとセックスを組み合わせることが非常に楽しくて、とても興奮するのです。
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私達の動画にはいわゆる「正統派」なBDSM要素がたくさんありますが、それでもかなりフレンドリーなほうなのです。行為の最中にもお互いに敬意を持っています。行為が過激になったり、なんらかの理由で一時中断するときのために、声に出して伝えやすい「セーフワード」を設けたりもしています。また、「カジュアルなセックス」を要素として取り入れることもあります。
――なるほど。たしかにゲームを遊びながらは“カジュアル”かもしれません……。ちなみに、JamesさんとZylaさんのどちらが“S”でどちらが“M”なのでしょう。
James:私はサディズム側の人間です。つまり、私にとってのS/O(※)はマゾヒストということになります。
※“Significant Other”の略で、「大切な人」や「付き合っている人」を指す。ここでは“Boyfriend”や“Girlfriend”と少し異なり、性別を問わない表現として使っている。
――JamesさんはなぜBDSMに惹かれるのでしょうか。
James:実際のところ、説明するためのそれらしい理由はありません。ただ「普通のセックスとは違う」と思っています。いろいろと大変なこともありますが、BDSMの裏に秘められたアイデアは私にとって愛すべきものなのです。
――『マイクラ』の動画についての質問です。レッドストーン回路の解説動画では何を制作されていたのですか? 映像で確認させてもらいましたが、改めて詳しく知りたいです。
James:2x2のピストンドアと、同じサイズのスライドドア、それとひとつのピストンで構成される自動ナイトランプなどです。ワールドデータもあるので送りますよ。
砂漠に広がるのは工夫の跡が見えるレッドストーン装置、そして異常な数のロバ……。
――ありがとうございます! 現行バージョンでも無事に動きました。
James:それは良かったです。ものすごい数のロバと半壊したレッドストーン装置があったと思いますが、それは気にしないでください!
――動画内の装置に触ることができて、嬉しくも不思議な気持ちになりました。そういえば、『リーグ・オブ・レジェンド』の動画も投稿されていましたよね。『LoL』をプレイしている男友達のすぐ横でイチャイチャ……という。あの男性とはどういった知り合いなのですか? 間違いなく良いお友達なんだろうと思いますが。
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James:彼とは16歳のときに高校で知り合った仲です。『LoL』の動画のアイデアを持ちかけたときは明るく気さくに応じてくれました。「手伝ってやるよ、絶対ウケるだろうし」って。
――やっぱり良いお友達ですね! 『マイクラ』や『LoL』の動画には、視聴者からどのような感想が寄せられていましたか? 次の動画のリクエストなどは届いているのでしょうか。
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James:観てくださっている方々のコメントを見る限り、私達の動画はエンターテインメントとしての目的を果たせているように思えます。リクエストも来てますけど、次のアイデアは決まっていません。たぶん、撮影するときにハマっているゲームになると思います!
――ちなみに、今はどんなゲームにハマってますか?
James:『MORDHAU』に夢中です! 中世が舞台の対戦ゲームですね。
――いいですね。日本のユーザーやYouTuberの間でも人気のあるゲームです。やはりZylaさんもゲーマーなのでしょうか? 二人でゲームを遊ぶこともあったり?
James:もちろん彼女もゲーマーですよ!『アリス マッドネス リターンズ』が大好きです。
――そうなんですね! 私がJamesさん達の動画を知ったのはPornhubの記事がきっかけでした。『ボーダーランズ3』の動画をPornhubで探す人が急増していた……という調査結果の報告です。『フォートナイト』も人気だそうですが、ライバル視することはありますか?
James:ときおり少しだけ嫉妬することもありますが、乗り越えてやりたいと思っていますよ。私達に似たジャンルに挑戦する人も、他にあまりいないですし。
――それでは最後の質問です。JamesさんとZylaさん、「Eelet」としての活動における目標や、これから挑戦したいことについて聞かせてください。
James:これからもポルノ動画を作り続けていきたいです。もちろん、生活のためというところもありますけど。まずは、わずかなお金を稼ぐための楽しげなプラットフォームというところから、そのうち一部のユーザーやポルノ業界に対して、真に影響を与えるものに成長したいと思っています。
――ありがとうございました! センシティブな質問にも答えていただき、感謝します。