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『ポケットモンスター ソード・シールド』では新たな世界であるガラル地方を冒険できたり、あるいはポケモンたちが巨大化する「キョダイマックス」など新システムが用意されたりしていますが、そのほかにも注目すべき大きな要素があるのです。
それは「ポケモンの育成を楽にするアイテムやシステムの数々」。本当にこれは神仕様といえるくらいに気が利いていて、往年のポケモントレーナーは涙を流しかねないのです。どれほどすごいのか見ていきましょう。
◆ミントで擬似的に性格変化
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ポケモンたちには性格という要素があり、それによって能力値に補正がかかります。たとえば「ひかえめ」であれば特攻が1.1倍になり、逆に攻撃が0.9倍になるなど。この補正は対戦で非常に重要なので、ポケモンの育成をする際にはまず「そのポケモンをどの性格にするか」ということを決めなければなりません。
さらにこれまでは後天的に性格を変えることは不可能だったので、ポケモンを捕まえる・孵化させる段階でこれを固定する必要がありました。伝説のポケモンであれば捕まえる際に、目当ての性格で特性「シンクロ」を持つポケモンを先頭に置いて狙いの性格を厳選する必要があったわけです(シンクロには性格が同じになりやすい効果がある)。
しかし伝説のポケモンはストーリー進行上捕獲必須であることも多く、それを対戦で使いたいのであれば、冒険の途中にも関わらず「シンクロ要因を確保(最低でも数種類はほしい)→その後厳選」という流れをしなければならず、とにかく面倒だったわけです。
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『ポケモン ソード・シールド』では「ひかえめミント」、「おっとりミント」などのミント系アイテムが登場します。これはポケモンの性格を変えることはないものの、補正値を該当の性格のものに変更することが可能。つまりもう捕まえる・孵化させるポケモンの性格は気にしなくていい、ということですね。
◆えいようドリンクだけで基礎ポイント上げが可能
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ポケモンには基礎ポイントという要素があります。これはユーザーから「努力値」と呼ばれている値で、要するにバトルを経験していくうえで自然に成長していく能力値ということになります。
これを上げるのもなかなか大変で、たとえば初代であれば1,000匹近くのニドラン♂と戦う必要がありました。昨今は割と楽になったものの、それでも「ポケルスに感染させ、専用のアイテムを装備して、必要な基礎ポイントを計算し、一定数の敵を倒す」というこれまたメンドクセエとしか言えない作りでした。
しかし今後は「タウリン」や「インドメタシン」といったえいようドリンクで基礎ポイントをマックスまで上げることができます。最高です。なぜ最初からこうでなかったのか、と思うくらいに。
◆レベル上げはけいけんアメで
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これまでアイテムでポケモンのレベルをあげるには「ふしぎなアメ」くらいしか選択肢がなく、さらにこれはレアなアイテムとなっていました。つまり対戦用のポケモンを鍛えるには、ふつうにレベル上げをする必要があったわけですね。
レベル上げのしんどさは作品によりけりで、自爆するハピナスを眺めるだけのこともあれば、四天王を何度も周回しなければならないときもあり。このあたりの手間を省けるようになるのが、「けいけんアメ」という新アイテムです。
これはマックスレイドバトルなどで入手でき、任意のポケモンに自由に与えることができます。レベル上げも地味に面倒なので、本当にありがたい仕様です。
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